2.44
5 868件
4 300件
3 197件
2 288件
1 1862件
合計 3515
読み なつぞら
放送局 NHK
クール 2019年4月期
期間 2019-04-01 ~ 2019-09-28
時間帯 月曜日 08:00
出演
(月~土放送)連続テレビ小説100作目。戦争で両親を失った少女・奥原なつ。彼女を癒し、たくましく育てたのは、北海道・十勝の大自然と、開拓者精神あふれた強く、優しい大人たちでした。やがてなつは、十勝で育まれた豊かな想像力と開拓者精神を生かし、当時まだ「漫...全て表示
いいね!の投票数順に 30 件(最大30件)のレビューを表示しています。
投票数が同じ場合は新しい順です。
レビューの時間をクリックすると、そのレビューの書き込まれている位置に移動します。
いいね!投票数 42 票
名前無し

自分には、自己中心的に考えて自己中心的に動いているように見えるなつ。やっぱりどうしても好きになれない。

天陽くん家で「もう寂しくないっしょ」と言い出したときはさすがにギョッとした。「もう」ってなんだ「もう」って。「私がいないと寂しいでしょ?」ってナチュラルに思ってるんだーへー、って萎えてしまった。天陽家ののシラーッとした空気でさすがに察しはしたみたいだけど、その後が「自分のことをずっと好きでいるハズの男が、お見合い結婚ではなくて、いつの間にか他に好きな女を作って結婚したから寂しいよ、じいちゃん」と言っているようにしか見えなくて…。

脚本が悪いのか、演出の段階での表現や、カットする場面、残す場面の取捨選択が悪いのか、はたまた演技に問題があるのかはわかりませんが、なつに対して「なんじゃコイツ」と思わされることが多くて、なつのことが好きになれないのがこのドラマの辛いところ。

    いいね!(42)
いいね!投票数 21 票
名前無し

ここ数年の中では、秀作だと思う。主役の広瀬さんも大変魅力的で、北海道で育った少女を好演されている。

商売人の娘でも都会育ちのお嬢様でもなく、牛飼いをしていた素朴な少女という雰囲気がとてもよく伝わる。
それが一番よくわかるのは、カレー店で嫌味を言われたり、男を探しに来たというような酷い中傷をされた時の対応。

恥をかかされても誤解されても、内心傷ついて怒っていても「なんだべ!」という一言をつぶやきながら、耐えている。
よその家に引き取られて、働きながら生きてきたなつは、あまり感情表現をストレートに出さない子として描かれており、夕見子には、言い返せと叱られたこともあった。

抑制的な性格ということで、難易度が高いのではないかと思われるけれど、彼女の悲しみや動揺は美しい瞳を通して雄弁に伝わるし、兄にだけは気持ちをぶつけるシーンは迫力があった。

お世話になっている女将の好意を素直に受け入れ、派手な服を強いられても逃げず、それを理由に目をつけられても、耐えて、理不尽をやり過ごす態度は幼い頃の少女の姿を彷彿とさせる。育ってきた生い立ちを大切にして抑制的に演じているのだと思う。

派手に感情を露出させるだけがすばらしい演技ではないだろう。その人物の生い立ちや生き様を自分のものとして体現することも、すばらしいと思う。

    いいね!(21)
いいね!投票数 14 票
べえべえ

千遥は姉なつの育った柴田家を訪ねて来たが、会わずに帰ってしまった。養母の望む人と結婚するため、もう会えないと言う。
しかし、ほんとうは会いたい気持ちが募っている。
最初に「お姉ちゃん?」と声をかけられた沙良さんも、そう感じたし、なつの服を着たまま出て行ったことも、姉を感じていたいから。

だれしも恩義のある人の期待に応えたいと思う。
愛情を持って育ててくれた人への恩義は、なにより大きい。
しかし恩に報いるために自分の思いを我慢するのは、ほんとうに恩に報いることにはならない気がする。
千遥の養母も言うように、「私の望みはおまえが幸せになることだけだよ」は、柴田の家族や雪月の家族の思いと同じ。
自分の思うように生き生きと進むことが、真にその人の恩に報いることだと思う。

なつも雪之介も同じように悩んできたが、家族の深い愛情で支えられ、自分の道に進むことができた。
千遥はどうでしょうか。 
養母の望みに従うのも悪い選択肢ではないが、そのために他の選択肢に出会うことに遠慮する本当に優しい、恩義に厚い娘だけに、幸せになって欲しいと思う。
でも自分の思いに正直に生きるには、もう少し時間がかかるかもしれない。

なつは、妹の身の上や思いを知り、より鮮明な、妹への思いをアニメに託して伝えたいという気持ちを強く持ったのではないかと思う。
そして久しぶりに柴田家のぬくもりに浸り、支え合って自分の道を進んで行く、しっかりとした土台を再確認できたと思います。

    いいね!(14)
いいね!投票数 11 票
べえべえ

この時代の働き方改革がこのドラマのひとつのテーマなのかな。
なつは、「もっと成長し、いい作品を作りたい。」と会社に訴え、出産後も正社員で残る道を作り、
「家で子育てをするのは女だけと決まっているわけじゃない。二人で乗り切ろう。」
と、夫いっきゅうさんも後押しする。

一方、夕見子もまた出産後も仕事を続けることを希望しているが、雪月の親やばあちゃんは大反対。
しかし、学生のころから女性の自立を主張してきた夕見子が、そんなことでメゲることはなさそうに見える。
また麻子は、帰国してアニメの制作会社”マコプロ”を作り、
 「女性のアニメーターが母親になっても安心して働ける場所にしたい。」
と抱負を語る。
彼女らは皆、当時の働き方改革の先駆者なのだろう。

子育てと仕事の両立に悩むのは、今の夫婦も共感する部分だと思う。
まして、「本来子供は母親が育てるものです。」との福祉事務所の人の考え方が、当時の常識だった中、仕事との両立の道は平たんではないだろう。
なつの子は翌年の4月になっても保育園への受け入れは叶わず、マコプロ参加を決めていたいっきゅうさんも、困難な状況が待っていそう。
これからが真の試練になりそうだが、大胆な発想の転換や転地で乗り切ってほしい。
案外そのカギを握るのが、麻子さんかもしれない。
事実、いろいろな事情をかかえながらも主婦たちが集まって働けたアニメスタジオも作られたらしい。
これからのストーリーが幼な子を抱えて働く夫婦の励ましになることを望みます。

それにしても広瀬さん、出産シーンの演技がすごかったです。

    いいね!(11)
名前無し

夕見子の性格の悪さをなつ(同い年の戦争孤児を引き取った)のせいにして、一件落着にしようとしてる節を感じる。娘の一大事にオンジを上京させて人任せに出来る富士子もどうかしてる。
母親からの愛情不足をここで持ち出すとしたら、解決できるのは夕見子と本気で立ち向かう覚悟の富士子しかいない。祖父ごときで長年にわたり捻くれた心を元に戻せるはずもないし、それはとても時間のかかることで、一騒動で解決することではない。
今までにも散々ここで、富士子は夕見子よりなつに愛情を注いでいるように見えると指摘する投稿があったが、その度擁護派のそんなことはない、十分愛情を感じる、見えないところで抱きしめているはずだという、安易な思い込みで打ち消されて来た。
同じ年の戦争孤児を引き取るとしたら、自分の子供への愛情(叱ることも含め)をよりかけなければいけないはずなのに、誰もかれも「なつなつなつ」ってそれが異常なのだ。なつを家族同然として育て上げることは素晴らしい。でも同然であって家族ではない。家族が破綻してしまったら、綺麗事では済まされない。
夕見子の一件もオンジの鉄拳であっさりと終わらせた子供だましの脚本では、元々軽々しいドラマしか目指してないのだろう。もっと深く描こうと思えばできることをしない。千紘についても放置。アニメと戦争孤児の両方の上澄みをすくうようなドラマだから仕方ないのか。大切なテーマを扱っているのに、だからつまらないと感じる。

    いいね!(11)
べえべえ

妹が戦後間もないころ親戚の家を出て行方不明になっている逸話は、なつをアニメに向かわせる強い動機とするため、ちょっと無理やり感のあるエピソードのように感じられたのも確かですね。
家出や捜索の有無の時系列的な辻褄がどうか、というところもありました。

しかし、このエピソードに絡めて、周囲の人たちのやさしさが随所に出てきて、ほんとうに心温まる場面が多かったです。
「自分だけ好きな夢を追っていて、それでいいのか。何のために自分は生きているのか。」と自分を責めて落ち込んでいるなつに、
「それでも人は生きていくしかない、生きる意味は自分で作るしかない。」 と励ます亜矢美。
「千遥にもその夢を見せてやれ、千遥に見てほしいものを千遥のために描け。」
 と、なつの”生きる意味”、夢と、”妹”を結びつけ、希望を与える兄・咲太郎。
自分も深く落ち込んでいるのに妹の前では気丈に振るまう咲太郎を気遣う亜矢美。
そして、戦後の混乱期に、幼い子が家出をして無事でいられるか相談したなつに、自分が同時期に子供を保護した逸話を話し、
「奇跡は、案外人間が当たり前のことをする勇気のようなもの。そんな人間はどこにだっている。」
と言う元警察官の下山さんの言葉は、どれだけなつを安心させたか。
安心させようとしてくれた下山さんのやさしさにも、じゅうぶん感謝していたなつの表情に感銘を受けました。
安心感と感謝で目にいっぱい涙を溜め、しかし泣くのを必死にこらえるなつの表情は、気丈で美しく見えました。

真骨頂は、仲さんがアニメのキャラクタや考え方に対する姿勢に絡めてなつと麻子さんに言った、
 「子供の力を侮ってはいけない。」
それは、千遥が生きていく力のことを暗示しているようにも思えます。
なつがどれだけ勇気づけられたか、ちょっと涙が止まりませんでした。
皆から励まされ、アニメに取り組む動機づけを強く持ったなつは、本格的に動画の仕事に取り組むことになるでしょう。

    いいね!(11)
べえべえ

なつは十勝の家族、とりわけ泰樹じいちゃんの行き方がいつも心にあって、それが自分の生きる指針となっているように見えます。
一歩づつ積み重ねて自分の道を開いて進んでいく。
ちょっと鈍感で純朴なところがあり、理不尽なことを言われても一旦のみ込み、その人のことを考えてから行動する、芯が強い子。
そして「私は、人に助けてもらってばっかり」と、亜矢美さんへの感謝の気持ちを口にし、動画の試験に受かったときもそうですが、いつも感謝の気持ちを持っていることに好感が持てます。
そんななつに、周りの人が何かと力になってくれるのもわかります。
目が印象的ですね。うるうるしているのもいいですが、笑顔も良く、気持ちが伝わってきます。

この感想は、2019-06-14 05:09:43さんの感想に、ほぼ一致していますが、私のほうは全く言葉が足りません。
せひ、2019-06-14 05:09:43さんの感想をご覧いただきたいと思います。

    いいね!(11)
いいね!投票数 10 票
名前無し

ドラマ自体、今週も疑問や不満が溢れる内容でしたが、それでも星は2つぐらいつけようかと思っていました。ですが、公式ホームページに本日掲載された、魔界の番長が掲載されている設定の「週間少年ガソリン」というタイトルがあまりにもヒドすぎて、星マイナスにしたいぐらいでした。

小道具として使用されていたというならば、撮影時期の都合で変更が難しかったのかもしれない・・・という意見もあるかもしれませんが、この画像は、今日、ホームページにupされたものです。それならば、修正することは可能だったのではないでしょうか?

京アニの事件を想起させる「ガソリン」という単語を使っているが、わざとではない、無意識かもしれないといったご意見も拝見しました。それは実際そうなのかもしれません。ですが、事件を意識していようがいまいが、そもそも少年向け漫画雑誌の名前を「ガソリン」にするセンスを問うています。なぜわざわざその単語をチョイスしたのか?この単語はおかしい、と思えないことがおかしい。

公式ホームページはドラマレビューとは関係ないだろう、というご意見もあるかもしれませんが、ガソリンという名前をチョイスするスタッフと、それにストップをかけるスタッフが誰もいない制作陣が作っているから、このドラマはこんなにもおかしいのかと改めて絶望したので、評価を下げます。

    いいね!(10)
名前無し

私も、広瀬すずのなつの演技は、内面を重視しているようで好感をもって見ています。
広瀬すずがというより、演出家たちの方針なのかな。
余計な身振り手振りはもちろん、変な表情もほとんどなくて、最近は演出過剰なドラマが好まれる中で、朝ドラらしい落ち着いた、その人物の中身で勝負させる演技を貫いているのが朝ドラファンとして嬉しいです。
実は、他の役者さんたちも過剰な演技の人はいないですよね。朝ドラはこうあってほしいものです。
永野芽郁ちゃんとか、有村架純ちゃんとか、ここぞという時にものすごく力のある目をするのが、朝ドラヒロインらしくて大好きでした。広瀬すずさんも、なつが静かに、でも確かに強く主張するときは、力強い目で訴えてきます。最初の頃より、ずっとしっかりした女性に成長しているように思います。これからも期待しています。

    いいね!(10)
べえべえ

雪次郎が演劇へ進むことに関して、
「どう生きるかは、自分自身が決めること。」 
と咲太郎は言う一方で、
「ほんとうにやりたいことがあるなら、覚悟を見せろ。どんなことにも正面から向き合え」と諭す。
家族を裏切れないなら、ちゃんと正面から説得しろと。

なつは、雪次郎の決意もわかるが雪月の家族の気持ちも心配。
「雪次郎君はちゃんと家族を大事にして生きている。どこでどんな生き方をしようと、家族を裏切るような生き方は絶対しないと思います。」
と、自分の柴田家への思いでもある気持ちを、雪之助に伝えたように思いました。
雪之助も、ついに演劇に進むことを認め、
「やるからには必死でやれ、しかし諦めるときは、いつでも、何があっても恥ずかしがらずに帯広に帰ってこい。」
ばあちゃんの「負けるのも人生の味だ」も最高の勇気付けでした。

雪次郎は皆の温かさに泣くしかできず、
雪次郎と雪月の家族の両方の思いが通じることを願っていたなつが、一番安心したように見えました。

よくある親子の方向性の違いですが、咲太郎が言うように、自分の行き方は自分で決めるしかない。
しかしそこで対立したときは、諦めずにお互いに気持ちをぶつけ合う、ということは絶対に必要なのではないかと思いました。
自分が決めた道を進むとき、いつでも帰れる、失敗しても何があっても全てを受け入れてくれる大きなホームベースがあることで、人は大胆にやりたいことにチャレンジできる。

みんなが応援してくれて、雪次郎もホームベースを持ったまま演劇にチャレンジできそうです。
一方のなつにとってのチャレンジのささえである柴田家の面々、久々のにぎやかな様子に、なつかしい気持ちになりました。

    いいね!(10)
べえべえ

アニメは語源が”アニマ”で、絵に魂を吹込んで動かす、命を与えること。
なつは白蛇姫の気持ちになって命を吹き込むことができた。それは普段から勉強していたから。
そのおかげでアニメーターへの試験を受けられることになり、絵の未熟さから落ちはしたが、想像力、魂を吹込む、という部分での才能は、仲さんや麻子さんに認められた。

仲さんはじめ作画の人々もなっちゃんのやる気を温かく見守っているし、麻子さんも意地悪ではなく、まじめに熱心に作画への思い入れから話をしている。
なつはなつで、作画への思い入れが強くなるほど自分の未熟さに自分が一番気づいて、悔しさと意欲が出てきている。
非常に心温まる、観ているほうまでチャレンジ勇気をもらえるドラマだと思います。

天陽君も絵の才能が開花したようです。
「社会の価値観は時々で変わるが、絵はそれとは関係のない、周囲に流されない自分の思い入れで書きたい」
これは芸術家の心意気だと思います。
岡本太郎氏も ”評価など気にせずその時々の自分の思いをただ作品にぶつける” 
そういう心境を
「芸術は爆発だ」
と表現したのだ、と確かどこかで聞きました。

「人に認めてもらうために書いているわけではない。でも人が認めてくれる(喜んでくれる)とうれしい。」
なつも
「おいしい牛乳を作って喜んでもらうのと、アニメを作って人に喜んでもらうのは同じ気持ちだ」

離れていても、表現者としての心はつながっている。この二人のこれからも気になります。

    いいね!(10)
べえべえ

なつぞら十勝編、完結のようですね。

 戦争孤児のヒロインが酪農一家に拾われ、周囲の人たちの愛情に支えられ、明るく温和に成長する心温まる物語であった。
 一方でエピソードだけ見れば、大きな事件や波乱もなく、多少の物足りなさを感じる人もいることは理解できる。
 しかし、私は過酷な自然さえもあえてオブラートに包む柔らかさの裏に、実は朝ドラには珍しく、深い精神世界が織り込まれているように思える。

それは、大地の厳しさから来る精神、アニミズム的 (と言えるのかどうかわからないが)意識や、開拓者気質からであるように思える。
 アニミズム的というのは、神的な存在として他所から現れた”アニマ”(魂、または生命)から、多くのものを受け取り、生きる力を得た人々はやがてその”アニマ”を元の神の世界に戻そうとする、
人と大地や神との関わり合い、"共存意識"という意味においてです。

このことから考えれば、なつは、柴田家と彼らを取り巻く十勝の人々にとって、彼らのアニマとして現れたと思える。
厳しい環境の中で開拓者として生きてきた人々の持つ寛容さと強さ、そして愛情は、なつをゆったりと温和に成長させた。そして人々は他者としての少女を育てるうちに多くのものを得て、やがて少女を元の場所(東京)に戻す流れになる。
 その行為は、お互いを生かすためであり、この先もつながっていくという共存意識に立っている。

なつを送り出す天陽君が言った、
「広すぎるキャンバスで自分の無力ばかりを感じることもあるが、そこで生きる自分の価値は、何があっても他のどんな価値にも流されない。迷ったときは自分のキャンバスだけに向かえばいい。」
 ”自分自身の思いをぶつけて、精一杯生きていれば、どこかでつながり影響を及ぼしあって、そこから何かを得たり与えあってつながり、共存していける。” 
という意識を表現していたと思える。

ここまでのドラマが、心地よさ、一体感、なつかしさが感じられたのは、潜在的に持っている自分のそういった原意識に触れる部分があったからではないかと思う。

    いいね!(10)
べえべえ

今日も富士子さん、おじいさん、演劇部の先生、そしてなっちゃん、それぞれの他人への思いやり、優しい気持ちが心地よく、うるっとしました。

辛い思いをし、困難を何とか乗りきって来た人は、人のかかえる辛さも、心の底にかかえる思いもわかる。
厳しさもあるが、そのぶん人に寄り添える懐の深さを持っているものだと思う。
「人は、悲しみが多いほど、人には優しくできる、、、」と何かの歌詞にあったと思いますが、ほんとにその通りで、開拓の厳しさと、その中で最愛の妻、母を失ったおじいさんと富士子さん、戦争で両親を無くし兄弟とも生き別れになったなつ、それぞれ人の痛みを受け止める優しさにじゎっと来ますね。
今日は登場しませんでしたが、柴田家のお父さんも子供たちも、天陽くんもそれぞれ人の痛みのわかる人たちだと思います。

同じような経験をしている人は、共感しやすいのかもしれません。かく言う私も、長男を難病で亡くしています。

    いいね!(10)
いいね!投票数 9 票
べえべえ

アニメ「大草原の少女ソラ」では、少年レイがソラの父に獣医になる決意を打ち明ける場面で、なつは、草原の夜明けを描いた。
「朝日を見ると、希望が湧き、この土地の開拓を諦めようとする気持ちを奮い立たせてくれたのを思い出した。そういう朝日をなつが見せてくれた。」
と泰樹は語った。開拓者の人に恥ずかしくないものを届けたい。私にできる恩返しはそれしかない、というなつの思いは十勝まで届いていた。

「自分の生活を一から作り上げることが”開拓”ということ。アニメ制作もそういう精神でやることが基本だ。」という一久。
その言葉通り、新しい視点でまた一から作り上げていくことだろう。
今までの成功体験や経験をベースにすることは必要ではあるが、どんな分野の仕事や作業であっても、真の充実、ワクワクを得るには、一久の言う「一からの作り上げ」が必要ではないかと思う。
その意味では、自分の道を進み、自分自身を楽しませ、お客様にも喜んでもらうものを生み出し、創りあげる我々の仕事や日常もまた開拓だと思う。

雪月はアニメ効果もあってお菓子もますます繁盛。
亜矢美さんは、またおでん屋を始める。
咲太郎は声優のプロダクションを発展させるだろう。
千遥は肩ひじはったような険しさが消え、穏やかな顔になり、料亭の切り盛りにますます本領を発揮する。
照男は古い牛舎を建て替え、機械化で大きくしようとし、富士子たちのアイスクリームとともに牧場をさらに発展させるつもりだ。
皆それぞれの自分の道で、開拓が続く。

ただ、嵐で停電に見舞われた牧場で、皆を指揮して危機を乗り切った泰樹は、彼らに、
「一番大事なことは働くことでも稼ぐことでもない。牛とともに生きることだ。」
と、強く諭した。
我々は皆、自然や仲間、周りから多くのものを与えられて生かされていることを忘れず、共に生きていくことを第一に考えることが何より大切であることを、改めて強調したかったのだろう。

「私たちもまた、何もない道を歩いていきたい。これからも一コマづつアニメのように家族の夢を描いていく。」
草原の丘に立って大地を見渡す坂場一家。自分たちの夢に向かってこれからも道を作っていく、希望に満ちたエンディングだった。

”もっと思うことに正直にチャレンジして見知らぬ道を進んでも悪くない。”
効率とか利益にとらわれ、何か委縮したような現代の我々に語りかけてくれるような、温かく元気をもらえるドラマだったと思う。

    いいね!(9)
べえべえ

「どんな仕事であれ、人に感動を届けることができたら、自分の仕事に誇りを持てる。」 
 ただ生きるために働くのではなく、生産することの喜びを自らのまんが映画の制作に重ねたように、柴田家で菊介たちに語る坂場。
 始めは面食らった様子の菊介だったが、組合の決議の場で、
「開拓民二世、三世の俺らにだってまだまだ開拓できることはある。俺らの搾った牛乳が人に感動を与えるようなものになるなら、こんなにうれしいことはない。」
と力説し、それが皆を動かし十勝協同乳業の設立にこぎつけた。

自分の気持ちが菊介たちに届いていたことに感動して涙ぐむ坂場だが、さらに、自分たちの漫画映画を「魂を感じた」と言い、天陽君の絵画に対しても、
「土を耕し牛の乳を搾り、家族と生きているその手で生み出される。だから純粋で尊い。」と絶賛する倉田先生、
実家の雪月で菓子職人として「自分の菓子が作れんようでは一人前ではない」と頑張る雪次郎、
十勝を酪農王国にするという組合長や剛男といっしょに農協で活躍する夕見子、
十勝の人々に接するうちに、坂場は、自分自身ももう一度まんが映画に挑戦する力を取り戻していく。

「才能ではなく、あなたの生きる力に惹かれた」というなつの言葉をずっと考えていた坂場。
 生きる力とは、生産する喜び、人に感動を届けようとする情熱そのもの。天陽君の言う、"からだから自ずと涌き出てくるもの"だ。
 大地に根ざして生きる人々の力、それを受けて育ったなつの生命力、そこから来る絵を動かす力、そして天陽君と同じように涌き出てくる坂場の情熱が、これから挑戦し、目指すアニメの源泉となるのでしょう。
ともあれ、なつ、そして夕見子の結婚おめでとう。

    いいね!(9)
べえべえ

なつたちが制作する短編アニメのテーマは、”困難に合ってもあきらめずに、立ち向かっていく子供”を描くこと。
そのために原作の「ヘンゼルとグレーテル」の結末を変えて話を膨らませていった。
坂場が言うポイントは、悪魔の放った狼たちが追ってくる中、”子供ちがその森を信じられるかどうか”
「たとえ恐ろしいことが起きても、そこに生きているモノが自分の味方だと思えれば、自分の未来を信じることができる。」
子供向けだけではない。現実に存在する世の理不尽に立ち向かえる希望と勇気を与えるためのアニメにしたいということだと思う。

降りかかる困難や理不尽とは、何も戦争や悲劇だけではない。
何もしなくても認められてうまく世渡りしていく人と、どう頑張っても報われない人。努力ではどうにもならないこと。
孤児であってもその後は比較的恵まれ、仕事もうまく回っているなつに対し、新しい流れに限界を感じた麻子や、演技にダメ出しされた雪次郎。

しかし順調に行くことばかりがいいとは限らない。
うまくいかないから悲観することもないし、うまくいっているから自慢することでもない。
困難や理不尽は、その人にはそれが必要だから起きていることで、そのことがその人にとっての将来の味方になる。後で必ず活きてくる。
「恋を散らす風すら味方にもできる」というスピッツの歌詞とも重なる。
暗いトンネルにも必ず出口はある。そう信じて、その困難を乗り越えたとき、それまで見たことのない景色、世界が見えるということを訴えたいのだと思いました。

    いいね!(9)
べえべえ

アニメ制作の過程が面白い。メンバーの特徴の違いがよく表現されていたと思う。
過去の経験や、ふとしたヒントをきっかけに、想像力を働かせるなつ。
感覚的、本能的?な才能でストーリーの展開が湧き出てくる新人の神地。
演出から唯一参加の坂場は、テーマとの整合性を検証しながら、ストーリーを組み立て仕上げていく。
アニメーターが作画をしながらストーリーも作っていくという現場が、非常に生き生きとして魅力的に見えた。
自らストーリー作りを楽しんでいる3人に対し、そのやり方に不満の麻子。ストーリーを作るのは苦手みたいで、話に参加できない様子。
出来上がっているストーリーを元に、その中の人物を魅力的に作画する才能の持ち主なのだろう。絵コンテができて具体化されたら俄然やる気を見せていた。

それにしても、麻子さんは仕事の分かっている常識的な人に見えた。
自分の情熱で突っ走るなつに、
「それを貫くことはモノを作る上では重要。周りを気にせずに作品のことだけ考えればいい。」
「あなたはそれでいいのよ。あれこれ考えずに、お互いがんばりましょう。」
と言える麻子は、なつたちの才能を認めている一方で、自分の才能と限界も理解し、立ち位置に自信を持っているように見え、頼もしかった。

新人君の大抜擢を含め、これでスタッフ全員の意識が揃い、作画に邁進して行けることになると思います。

    いいね!(9)
名前無し

千遥ちゃんだけ、別世界にいるような、
遠い世界から紛れ込んできたような、
長い時間が経ったんだなぁと、
言葉や振る舞いが想像を超えていて、
かなり衝撃でした。

とても穏やかな世界観の中に放り込まれた、
冷やりとするような波紋。
感動の再会とか、ありがちな展開を予想して
しまったんですが、全く違いました。
長い時の流れが何を失わせ、何をまだ留めて
いるのか、とても知りたくなりました。

    いいね!(9)
べえべえ

カチンコ君となつのアニメ論議で、「リアリティー」が取り上げられていました。
「子供は、実写に忠実なだけの動きで楽しめるでしょうか。」
というなつ。子供が見てワクワク、ドキドキする表現をしたい、と。
それに対し、カチンコ君は
「子供が見るものだからリアリティを無視してもいいものか?
 現実のリアリティーを追求するのか、アニメにしかできない表現を追求するのか、目指すところがはっきりわかってない。」
という。

「アニメはまだ創世期であり、我々が新しい表現を見つけていくしかない。」
と仲さん、下山さん。
それがまさに、なつや彼らの”開拓”なのだろう。

天陽君が前に言っていた、
「真っ白いキャンパスには何でも描ける。しかし逆にそれは自分が何をやりたいかがはっきりしてないと難しい。」
と同じだ。
それには、Why(なぜ、自分がそれをやるのか)が最重要ということ。
なつの" Why" は、みんなに励まされたこともあって、
「妹の千遥に見てほしいものを作りたい。」 
という芯ができました。
何をやりたいか、まだわかってない、というなつも、そのWhyを元に、方向は導き出されることだと思います。
どういう方向に進んでいくのか、楽しみです。

しかしまたユニークなキャラ登場ですね。中川君。 
「アニメは子供に夢を与えるだけではなく、大人にも夢を与えるものだと思った。」
 なるほど。
 カチンコ君の考える”アニメにしかできない表現” 来週以降に持ち越しですか~。うまく続かせますね。

    いいね!(9)
名前無し

助かるのか?なつは帰ってくるのか?で明日に続かせず、助かった、なつは無事に帰ってきた、で終わりにしてくれるのがこのドラマのいいところだと思います。
今日はまた魅力的なキャラが出てきて、いずれ東京に出るのは既定路線ですが、北海道のうちにどこまで登場人物が増えるのかと楽しみです。
大好きな中原丈雄さんがまたまた朝ドラ出演で嬉しいです。「おひさま」の運転手さんが一番好きでしたが、今回の役も一本筋の通った人間という感じでいいですね。

なつはたくさんの人からたくさんのことを教えられ(今回は命も救われ)、少しずつ成長していっています。何も考えずに生きていればこのまま家業を手伝い月日を重ね歳をとったことでしょう。照男のように自分でこれがやりたいのだと望んだ仕事ならそれでよい。でも、実は酪農は泰樹の望みなんですね。泰樹に悪気はないし、なつもそれに反発はない、むしろ泰樹のために酪農をしようとしていた。でも、それが果たしてなつの人生なのか。この小さな疑問が夕見子、倉田先生、照男や天陽の数々の言動から大きく大きく膨らみ始めている過程がとても丁寧で見応えがあります。

朝ドラは毎回15分しかない、でもそれが半年も続く。半年見た分、人々の心の変化や成長がわかるものであってほしい。
今作は、毎回優しい笑いを与えてくれ、半年の時間を楽しませてくれそうな、とてもいい脚本だと思います。

    いいね!(9)
いいね!投票数 8 票
ネコバス

今週も「なつぞら」、楽しませてもらいました。
第一の舞台:十勝の柴田家、第二の舞台:新宿の風車につづき、第三の舞台:西荻窪の坂場家がだんだんと定着してきました。

今週はなつの妊娠の喜びと不安との葛藤が表情豊かに表現されていたと思います。皆に喜びの報告をするなか、十勝の富士子さんにだけは「怖い」「母さんに会いたい」と不安を漏らします。その声を聴いた富士子さんの心の動きは描かれていませんでしたが、きっと居ても立っても居られなくなったことでしょう。そして、出産間近のいちばん心細いときに現れた富士子さん。剛男さんも泰樹さんもなつに会いたくて、いちばん大変なときにそばにいたくてついてきたというのも柴田家らしいなと思いました。

3人も東京に来て牧場は大丈夫なのかと思いましたが、泰樹じいさんは牧場はもう照男のものだと。菊介も砂良さんもおると。かつて子どものなつが先に牛の乳搾りを覚えてしまって、まだ乳搾りを教えてもらえない照男が悔しがっていた場面がありましたが、今はすっかり牧場を任せられる跡継ぎになったようです。本当はなつに牧場を継がせたかった泰樹さんを裏切って上京したという負い目から、なつはようやく卒業できたのではないかと思います。泰樹さんもなつを安心させたかったでしょう。

新しい時代の女性像を追求して駆け落ちまでした夕見子が結局幼なじみの雪次郎に嫁いだのも驚きでしたが、結婚しても十勝の「たんぽぽバター」や「たんぽぽ牛乳」をプロモートする仕事に精力的に取り組んでいること、妊娠しても姑たちの制止を振り切って仕事に行こうとしていたこと、我が子を最初から雪月の跡継ぎと決めつけないでほしいとはっきり言うことなど、あの夕見子らしさが健在だったことも短いシーンでしたが嬉しい場面でした。夕見子を守ろうとする雪次郎も微笑ましかった。なつと夕見子は離れていても同じように、愛する人に守られながら自分の道を懸命に生きる同志だなと思いました。

そして、ハイライトはなつの出産シーン。生命の誕生の産みの苦しみと喜び。出産のシーンでなつの目から何度も涙が流れるのを見て感動しました。NHKさんのサイトによると、広瀬すずさんは何回リハーサルをやってもそのたびに涙を流していたそうです。全精力を注いだ渾身の演技だったんだなと思い、それだけでも拍手を送りたくなりました。

可愛い優ちゃんがどんな子に成長していくのか。子どものときに両親を失った孤児のなつがどんなふうに優ちゃんに愛情を注ぎ、育てていくのか。麻子さんも再登場して一久の仕事がどうなるのか。あと、きっとどこかで再登場するであろう千遥ももう30代。姉妹がどんな再会を果たすのか、今後も目が離せません。

    いいね!(8)
名前無し

一久さんの妻なつの気持ちを理解し寄り添おうとする心が温かかったと思います。
ただ、出産に対するあかねさんとなつの職場の反応の差に、多少違和感はありました。仕事内容の実力差も影響しているなら、それがもう少し具体的に描かれないと、この差に納得しづらいとは思います。

妊娠したなつは、あかねさんのように仕事を辞めないといけないのか、不安そうだったが、
「産むという覚悟の元で、仕事を考えればいい。家で働いている僕も君を支えることができる。子育てをしながら働く道を君が作っていけばいい。いっしょに頑張ろう。」
と、夫の一久さんから言ってもらい、不安から安心した表情に変わった。

一久さんは、なつがアニメーターを続けたい気持ちを真に理解して寄り添ってくれて頼もしい。
普通の夫なら、”自分がもっと働いて君が安心して子育てに専念できるように頑張る。” とか言いそうなところ。

契約社員は、時間や仕事量の融通の面でメリットがあるが、正社員に比べ、責任、質、幅に差があり、それはやりがいや成長にも直結すると思う。
なつは、楽ではなくても、やりがいのほうを選びたかった。その思いを知った仲や神地たちは、今後のアニメーターの地位向上も考え、社長に談判、なつが責任有る立場で正社員を続けられることが認められた。

幼子を抱えて責任ある仕事を両立するのは簡単なことではないけど、できないということでもないと思う。
頼れるものには頼る。任せられるものは任せるという、割り切りや覚悟は必要だと思う。
幸い、周りには良き理解者がいる。なつの覚悟次第で適切な協力は得られると思う。
夫婦だけではなく協力できる人が協力して子育てする方向に行けば、昭和の雰囲気が出ると思うのですが。

この正念場で、なつがアニメーターとして、母として、どう取り組み切り開いていくのか楽しみです。

    いいね!(8)
べえべえ

今週の感動ポイントはやはり亜矢美さん、
「遅いなんてことはない。まだ生きてるんだから、いくら間違えたっていい。いくら失敗したってへっちゃらだよね。」
これは戦争で恋人を失った亜矢美さんだからこそ言えた、やさしさと励ましに満ちた言葉だと思う。

演出を任された長編映画が興行的には大失敗し、
「君の才能を活かせる演出家になりたかったがその資格も失った。」
と、なつと別れようとする坂場に対し、
「結婚と仕事の成功は別。あなたの言葉を、生きる力を好きになった。あなたを好きになった。」
というなつ、
才能を好きになったわけではない。言葉、つまり考え方、そこから来る力強さ、信念に惹かれた、ということだろう。
そういうなつの言葉に、
「あなたのこと一晩考え、あなたを失う恐怖を知った。あなたのことが心の底から好きだと気づいた。」
と、風車で亜矢美と咲太郎が見守る中で、昨日のことを謝り、改めてプロポーズした坂場に、もう遅い、と言う咲太郎を制して言ったのが、冒頭の亜矢美さんの言葉だった。

生きている限り、何かをすることに遅いということはない。失敗してもまたやり直せるし、間違ってもそれを取り戻す努力はできる。
結婚についてもそうだし、仕事についてもそうでしょう。それをステップにまた挑戦すればいいのだと思いました。

それにしたも、仲さん、亜矢美さん、そして咲兄も、このドラマは本当に優しさに溢れています。

    いいね!(8)
名前無し

今日の一番は、泰樹が咲太郎を誉めてやった、あの一言でしょう。咲太郎はこれまでチャラくてトラブルメーカーな面が強調されてきただけに、ここまで生きてきたことを誉めてくれたのがかえって印象的でした。
咲太郎には亜矢美、千遥にも母親代わりがいて、そしてなつには柴田家のみんな。家族のありがたさがしみじみと感じられて、先週から今日にかけては「なつぞら」らしい温かさに満ちあふれたお話がたくさんでとてもよかったです。

天陽は彼らしく、なつを諦め伴侶を得ました。その伴侶の雰囲気は天陽の母そのもので、なつにはどうあがいても勝てない女性。天陽は立派に家族を作り、幸せそのもので、なつが寂しさを覚えるのも無理はありません。
それでも支え合って生きるのだと、遠く離れて寂しくても心で支え合えると言ってくれた泰樹は、やはりなつには唯一無二の存在で、咲太郎を誉めてくれた言葉とともに、とても感動しました。

明日から東京で本格的にアニメーションに向き合うのでしょう。北海道で柴田家のみんなの愛情と、豊かな自然をたっぷりと受け取ったなつが、東京でどうするのか、とても楽しみです。

    いいね!(8)
名前無し

今週はとても見応えのあるお話ばかり。毎回楽しく見ていますが、やはり待望の千遥ちゃんが表れてからドラマ的に大きく動く感じになっていますね。

ヒロインがちょっと感情的になるとネットで悪く言われるのは、現代社会の女性の生き辛さを見ているようで悲しくなります。北海道の頃の控えめななつがよかったと思う方もいるでしょうが、私は様々な経験を経て自分の感情をはっきり言えるようになったなつが好きですし、それを許している柴田家や亜矢美さん達の気持ちもわかります。過去の作品では鈴愛ちゃんも好きでしたし、みね子もなつも好きです。みんな女の子らしい生き生きとしたヒロインだと思います。

千遥役の清原果耶さんは素晴らしい女優さんですね。将来が楽しみな方です。同じように、広瀬すずさんも素晴らしい女優さんだと思います。「なつぞら」がこの二人の代表作の一つになってほしいと思います。

    いいね!(8)
名前無し

なっちゃんって、圧倒的な美少女。瞳もキラキラで、天使みたいな清らかさ。自己主張のある服でも、少しも下品にならないのはすごいと思って見ています。

瞳も力強いし美しいので、大げさな喜怒哀楽をオーバーアクションぎみにやらなくても、控えめな物言い、時折混じる柔らかな北海道の言葉で、十分に心情は伝わってきます。

なっちゃんは、もともと性格的にストイックで、大人しい子だったわけで、クリエイターの仕事に携わってから、東京でだんだん自己主張するようになったから、地の部分の穏やかさみたいなのがちゃんとあった上で、時折見せる強さが、とても印象的。

坂場くんと、アニメについて熱く語る時の、若々しい勢いも良かったし、打ち上げで、歌を懸命に歌い切った時の伸びやかさ、腕を振り上げて、酪農高校の誇りを見せつける溌剌とした表情も素晴らしかった。

緩急つけながら、とても魅力的に演じておられると思うし、これまでのヒロインに決して負けない主役のオーラがあります。

家族もなっちゃんが大好きですし、脇の皆さんの中にも推しメンバーがいるし、特に子供が喜んで見ていて、学校に行く時間と重なるから、必ず録画して見ていますよ。

    いいね!(8)
名前無し

気になってアニメーター達の誰がモデルなのか見てしまった。
恐ろしいほどの日本アニメの礎を築いたお歴々を基にされており
びっくりポンどころではなかった。
そしてこのドラマが意外とあり得ないと思わせる設定を史実から
使ってリアルさを出しているのも解りました。
これからの展開を思うとワクワクが止まりません。
イケメンだらけだろうと、なつの前髪長かろうと どうでもよい。

凄い朝ドラを作ってくれました NHKの底力を感じる。

    いいね!(8)
名前無し

登場するみなさんがピュアで心が優しくて、なんとも品があるなあと思って見ています。
孤児の女の子を引き取って、ただ成長を喜んでともに過ごす。あれこれと批評したり、子供と比べたり、そういうことを一切せずに、ありのまま受け入れて育ててきた柴田夫妻、そして泰樹さん。それだけでも、本当に尊敬できる方達だなと思います。

そしてなっちゃんも、その好意に感謝できる素直な子だったから、泰樹さんのかけがえのない弟子として、居場所をしっかり作ることができ、だんだんと家族の一員になることができた。
本人は、酪農の仕事をせずに別の道を選ぶことを裏切りと捉えて、悩んでいたけれど、誰もそんなふうに彼女を責めたりはしない。

こんなに素敵な暖かい関係を見られるドラマは、ありそうであまりないなと思っています。
殊更に人の悪意を炙りだすようなドラマは、あまり見たくなかったので、とてもこのドラマに癒されています。

    いいね!(8)
名前無し

私は、これこそ「朝ドラ」なのだと思う。
リアリティを上手に消して架空の世界に引き込む、それがドラマだ。
おしんだって、リアリティの追及とはちと違う。あれは「こうした方が視聴者の心をつかめる」という演出の追及だ。
なつぞらは、上手にリアリティを消して、酪農の本当の苦労をおじいちゃんの過去として説明する形にして、酪農家の苦労をメーカーとのいざこざというドラマチックな形にしたて、一方で人の心の動きには緻密にリアリティをもたせ、視聴者にうったえかけている。この方針はすばらしい。
なんでもリアルにすればいいというものではない。でも過度にリアルさを消すと視聴者が感情移入しにくい。なつぞらは各キャラを徹底的に作り上げることで視聴者の心をつかんだ。

    いいね!(8)
名前無し

最近の派手な朝ドラが好きな視聴者には物足りなくて不満かもしれませんが、昔ながらの朝ドラ好きにはとてもうれしい朝ドラです。
もともと朝ドラって、オーソドックスなものから派手なもの突飛なものまで様々あって、そこが100作も続いたゆえんだと思いますけど、たまにはこんな優しさ重視の朝ドラもいいじゃないかと思うんです。
100作目の記念作品にこういう優しい朝ドラを作ってくれたことに、長年の朝ドラファンとして感謝します。
広瀬すずさんはみずみずしさにあふれ、既に映画などで主演を勤めたこともあるとは思えないほど新鮮で、でも主演経験者らしくここぞというときには迫力のある表情をされます。さすが選ばれしヒロインだなと思いました。
相手役の方は初見ですが、イケメンというより美少年という形容がふさわしいほどの美形でクラクラします。北海道の美しい自然の中に彼と広瀬すずさんがいるだけで一枚の絵画のような美しさ。
草刈正雄さんは真田丸の時のようにドラマを引っ張っていますね。彼なくしてこのドラマは成立しないでしょう。脚本家も演出家も彼の良さを存分に引き出して見せてくれていると思います。
同じくドラマを引っ張っているのは内村光良さんのナレーションです。初めは父役とは知りませんでしたが、私は最初に聞いた時から、お父さんが我が子に絵本を読んでやっている時のような声だなあと思っていました。ドラマの雰囲気ととても合っていると思います。
月曜日からは演劇ですね。劇中劇は長丁場の朝ドラではかなり詳しくやってくれるので楽しさが増すというもの。とても楽しみにしています。

    いいね!(8)

スポンサーリンク