




![]() |
5 | ![]() ![]() |
5件 |
![]() |
4 | ![]() ![]() |
2件 |
![]() |
3 | ![]() ![]() |
1件 |
![]() |
2 | ![]() |
0件 |
![]() |
1 | ![]() |
0件 |
合計 | 8件 |
読み | シミュレーションしょうわじゅうろくねんなつのはいせん | |
放送局 | NHK総合 | |
クール | 2025年7月期 | |
期間 | 2025-08-16 ~ 2025-08-17 | |
時間帯 | 土曜日 21:00 |
舞台は、総力戦研究所。若きエリートたちは「対米戦必敗」を予見していた…? 命をめぐる“頭脳と心の闘い”を描く、究極の人間ドラマ
何の為のシュミレーションだったのか机上演習を空論化をさせ無謀な開戦に向かう愚かさに今更ながら腹立たしさを感じます。豊臣兄弟はじめNHKに馴染み深い豪華キャストのドラマ部分もドキュメンタリー部分も非常に興味深く後編も期待してます。
24年前期の朝ドラ『虎に翼』でも総力戦研究所を取り上げていました。ヒロインの佐田寅子の再婚相手星航一が総力戦研究所いた過去があり、回想で皆と協議をしたのち日本は負ける結果を出したが、陸軍大臣東条英機が机上の空論だと突っぱねて、やって見なければ分からないと戦争に踏み切り結果敗戦に至ったことが描かれた。本作では沢山の資料を集めて豪華俳優陣に優れたスタッフが集まり作っただけに映画を見ているように見応えがありました。どのような経過で戦争に踏み切ってしまったのかを朝ドラで描き切れなかった真実が描かれそうなので心して見ていきたい。
確か海軍の山本五十六氏もまた日米の経済力格差を熟知していて(かつて留学経験があって)、開戦には否定的だったと聞いたことがある。
それを陸軍が押し切った形になったのだが、そこには積もりに積もった陸軍の海軍へのわだかまりがあったと言われている。
34年前の日露戦争時、陸軍は膨大な死傷者を出してしまったが、海軍はほぼ無傷で、世紀の大海戦を勝利に導いた。
歩兵戦と海戦を比べること自体ナンセンスなのだが、海軍に対しての対抗意識があったのだろう。
考えてみれば、戦後の陸軍は、若手将校がクーデターを起こしたり(5.15事件や2.26事件)、日中戦争を仕掛けたりと、とにかく危なっかしい。
どこかで手柄を立てたい(国民から支持を得たい)と焦っていた可能性がある。
あのロシアに勝ったのだから(実際はほぼ引き分け)、アメリカ相手でも勝てるだろうという、子供じみた希望的観測に支配されていたんでしょう。
実際、南方で生産した石油を日本まで運ぶ際のリスク(敵潜水艦に沈められる率)を無視するあたり馬鹿げている。
日本がどこで躓いた(失敗した)のかを見届けたい。
星評価は、後編を見てから。
後編も見応えありました。2発の原爆以外戦後に至るまで未来予知並みの俯瞰的客観的分析が出来ていたにも関わらず最悪の現実を目の当たりにしていかねばならなかった残酷。政府軍部マスコミ国民様々な流れが空気が数千万の命を奪う悪魔の歯車を回していった。最近の核保有こそが国防の空気に警鐘を鳴らす意味もあったのか侵略国家の危機感が再び高まる中考えさせられる作品でした。恥ずかしながらあのような資料があることも知らず勉強になりました。
80年たってもなおこういう
史実を捻じ曲げるドラマが作られることに怒りを覚える。
総力戦研究所というのは若手エリートを集めて、
教育と訓練を目的に自由に議論させたものだ。
アメリカには勝てないという結論を出して
まるで世紀の大発見のように描いているが、
そんなことは当時の政府、軍部、知識人には常識だった。
日本のトップエリートを集めた「秋丸機関」で
とっくに結論は出ていたのである。
ではどうするか。
「秋丸機関」が出した結論はアメリカとの戦争は避けること。
南進して石油を確保したのち、連合艦隊でインド洋を制圧。
これでイギリス、ソ連、中国の補給を断つことができる。
中東でドイツと合流して中東の石油を山分けする。
チャーチルはこう言った。
「日本軍がインド洋に出てきたら対抗できない」
負けを認めているのである。
事実日本の連合艦隊はイギリスの東洋艦隊を圧倒した。
あの戦争は枢軸国が勝っていた戦争なのである。
ところが、山本五十六の真珠湾攻撃が全てをぶち壊した。
首相の東條英機は真珠湾攻撃を知らなかった。
本来の作戦になかったことを五十六は極秘裏に行った。
東條英機は正座して「陛下申し訳ございません」と
号泣していたと家族は証言している。
アメリカと戦争すればどうなるか。
必敗。
大日本帝国を滅ぼしたのは山本五十六である。
予測できなかった原子爆弾投下
そうなる前に早く降伏して欲しかった
戦争をやめる難しさを感じる
それは今の戦争を見ていても
どんなにエリート学生達に研究させても、敗戦決定になっても、1894の日清戦争、1904の日露戦争、確か1914の第一次世界大戦と、イケイケドンドン、大和魂で勝ち進んできた日本、この頃の日本、とりわけ上層部には負ける、止めるの文字はなかっただろう。
結果として原爆二発投下された日本。1945の春には同じ同盟国イタリア、ドイツはポツダム宣言を受諾して降伏している。ムッソリーニは銃殺、ヒットラーは自殺。それを知っていて、何故日本は戦争を続けたのだろうか。それが疑問であり、残念でもある。
第二次世界大戦を考える時、日本人は原爆に目が行くが、特に中国はその原因となった満州国設立を名目として植民地支配した事を取り上げている。原因は、ポーランド侵攻をしたドイツや満州鉄道爆破した日本軍にもある事を知り置くべきだ。被爆者を決して軽んじてはいない事を付け加える。
池松壮亮の悲壮感漂う中でも、上層部に「この戦争は負ける」と言える勇気には脱帽。若き同士達も研究結果を信じていたが、戦争へ突入。池松壮亮らの科学的根拠からくる研究結果など、当時の日本上層部には通用しなかった。
女優さんZEROのドラマもなかなかいい。特に、岩田君、池松壮亮仲野太賀兄弟!
負けるとわかっていて、何故日本は戦争に突入した?
小国日本だが、賢い生き方をしていた日本人を何故戦地に送った?世界征服でもしたかった?
グレイトブリテン、フランス、アメリカ、中国、ソ連を敵に回して勝てるとでも思ったのか。
若きエリート達の研究結果など、一応やったくらいの扱いだったのだろうか。池松壮亮の落ち着いた態度ながらも熱弁をふるい、戦争をやめさせようとしたのは、徒労だったのか。池松壮亮、岩田武典、松田龍平、國村隼人、好演、おーっと、来年大河の主役仲野太賀、出ていた。池松壮亮の声が好き。
壮亮、♫唇よ、熱く敗戦を語れ!
我々も、熱く平和を語る!
壮亮、来年大河は秀吉!今度は戦いに明け暮れる日々か!
机上演習の結論はアメリカとの総力戦は必敗。裏を返せばアメリカの必勝。イギリスから参戦を求められたとき、必勝と分かっているアメリカが日本に対してどのような外交を展開するか、見通しは暗い。さらに裏返せば、研究結果が「日本に勝算あり」なら戦っても良かったのか?
統帥部は、日米が開戦すれば必ず敗けることを知っていたからこそ覚悟し、戦況がどんどん悪化する中、継戦能力が尽きるところまで戦い抜くことができたのかもしれない。
「日本の未来をよく考えろ。戦争をやるとやらない、どちらに望みがあると思う」東條英機の言葉なのかどうか寡聞にして知らないが、ルールを決めて国同士が殺人を競うことが認められている国際社会においては、負けたとしてもどこまで戦ったかが重要なのだ。
ドラマの後のドキュメンタリー部分の話になるが、日中戦争以降、臨時軍事費という特別会計が通って潤沢な戦費を陸海軍が使えるようになったという。軍の官僚達は予算獲得のために軍事計画を立案し、獲得した予算を使い切るために計画を実行する。負ける計画など立案しても予算が獲得できるわけないから日米開戦を想定外にしたり、計画が実行可能であるかのように根拠のない数値を引用するという思考の逆転が起こる。
戦後のインタビューだろうか、御前会議で企画院が報告した石油自給の数字は根拠を全然持っていなかったことを陸軍燃料課の石油試算担当者が他人事のように語っていたのが印象に残った。
本当におそろしい気持ちになった。
みんな心ではダメだとわかっていながら戦争に突き進んでしまったこと。
どうかあやまちは繰り返しませんように。
熱くなった空気には抗えない、流されるまま・・。
政治家や軍人だけが悪いのではなく、マスコミが煽ったからだけでもなく、国民の中にそういう空気が出来上がってしまうともはや止められない。
今世界で勇ましいことを言う政治家が持て囃されている、日本でもそういう空気が出てきた。空気が熱くなる前にやれることがあるはず。
自分も過度に熱くならないように冷静でいたいと思う。
後の検証で、その中身が驚くほど正確だったと言われている研究結果報告書。
それは戦争を是が非でも避けたかった官僚たちが、惜しげもなく提供したデータが正しかったことの証明でもある。
そしてあの東条英機をもってしても中身を認めざるを得ない内容だった。
にもかかわらず、日本は日米開戦への舵を大きく切ったことになる。
それは何故だったのか。
大きな車は急には止まれないし、急なカーブを曲がれない。
それと同じ事が起こっていたのではないだろうか。
つまり、満洲国建国から始まった大陸進出。
進出と言えば聞こえはいいが実際は侵略戦争。
そこに住んでいた人を追い出し、土地や農地を奪い、抵抗者とみるや容赦なく殺戮し、新たな抵抗者を生み出す悪循環。
これ、ロシアのウクライナ侵攻や、イスラエルによるガザ地区攻撃に似てやしないか?
和平のためとはいえ、何十万もの日本兵の死と引き換えに手に入れた領土をあっさり返還する(多分アメリカはその領土を奪うだろう)よりかは、勝ち目のない戦いであってもその領土を守るべし。
こうなると、データどころの騒ぎではなくなる。
まさに感情論。
ブレーキの壊れた車が簡単に止まれないように、冷静さを失った当時の国民が開戦を後押ししたとしたら。。。
今を新たな戦前にしないための答えがそこにはある。
スポンサーリンク