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合計 | 1002件 |
~全て繋がる、緻密な脚本~
◆「香子ちゃん」を巡って
新キャラ多岐川の登場早々に「香子ちゃんが待っている(から帰ろう)」と言わせた脚本。破天荒な多岐川ゆえに訳アリかと匂わせておいて、後日「香子=香淑」と明かす。そして「ヒャンちゃん!?」と驚く寅子に対して、「その名前で呼ばないで!」・・同志だった2人の衝撃の再会を描いた。
ここからの展開も見事だった。①理解できない寅子に対して、はるが直言との結婚時の体験を語り、「生きていくには色々ある」②香子について説明しようとした汐見に対して、「ヒャンちゃんから聞きたい」と言った寅子だったが、これは香子の意思であると告げられる③約束を果たせなかった過去から、今度こそ「ヒャンちゃんを助けたい」と言う寅子に対して、多岐川の「いま君がやるべきことは、全ての時間を【家庭裁判所設立】のために費やすことだ!」
「ヒャンちゃん」との再会を描きながら、寅子が彼女を助ける「感動エピ」にせずに、①はる②汐見③多岐川を使って、寅子のアクションを封じたのだ。本筋(家庭裁判所設立)を外すことなく描き、かつての同志(と)のエピも進め、また次に繋げた形だ。脚本の上手さが光る。花岡との再会も、そうだった・・。
◆花岡を巡って
花岡との再会と彼の死は、同志であり特別な関係であった「寅子と花岡のエピ」として描いたわけではなかった。花岡の苦悩に気づかずに、止めることができなかったと寅子が花岡夫人に謝罪していたが・・彼の苦悩に気づきながら、止めることができなかった桂場もいる。法曹界の人間が法律に縛られ命を落としたことに「大バカ者だ!」と嘆いた多岐川もいる。
桂場と多岐川が花岡夫人の絵画を買い取っていた。彼女や花江よりももっと助けを必要としている女性たちがいると、桂場は言った。帰国後に孤児たちの姿を見て、生涯かけてやるべきことが見つかったと、多岐川は言った。花岡夫人は寅子に「子供たちのために頑張りましょう」と言った。そして混迷していた設立会議を動かしたのは、多岐川が立ち上げた「子供たちを救う活動」をしていた直明のキラキラ!=「純度の高い正論」だった。
家庭裁判所に飾られた、花岡夫人の絵画。チョコレートと、家族の幸せな笑顔の時と、花岡の死がもたらした「戒め」・・多岐川の「愛の家庭裁判所」設立にかけた熱い思い。【花岡エピと家庭裁判所設立】を見事に描いた脚本に感服。
◆寅子と登場人物の描き方
いい。凄くいい。どこにも寅子アゲがないばかりか、寅子と絡む複数の登場人物によってストーリーが動かされている。そして全てが繋がっている。寅子はもちろん、各々の心情もきちんと表現されている。多岐川の「逃げ出した過去」と「新しく見つけた、生涯をかける道」。そして、佐田くんは自分に少し似ていると語ったと。
寅子を導く人物として、穂高と桂場だけでも充分に見応えがあったが、ライアンに続いて、この多岐川。ぴんぴん体操と、孤児とのシーンの落差よ。桂場同様に、この緩急が効いている。ちょうだいと差し出された小さな手に対して、何もあげることができずに、空っぽで差し出した多岐川の手と、走り去っていく孤児たち。その時の多岐川の後ろ姿が凄い。さすが滝藤であり、演出(カメラワーク)が光った。「家庭裁判所の父」と呼ばれた多岐川の原点を描いた名シーンになった。
あの「花岡家の幸せの時」を描いた絵画で、実際に描かれていたのは笑顔ではなく「差し出された小さな手と、チョコレートを差し出す大きな手」であり、孤児と多岐川のシーンを後から描いたことで、観る者をハッとさせる効果絶大だった。多岐川の思いがより伝わると共に、ドラマが「寅子と花岡のエピ」を描いたわけではなかったことも理解できる。脚本・演出・演者ともに、今週も上出来だった。来週も楽しみだ。
視聴率17.1%で良い感じが続いてますね。今朝は何と言っても弟君が素敵でした。
まだまだ大変なことは沢山あるでしょうが、寅子は良い仲間や家族に囲まれて幸せ者です。
ヒャンちゃんには再会出来たけれど、よねさんや涼子さん、梅子さん達はどうされているのかな。心配です。
子供のころ、兄がMPからもらったチョコレートを、激怒した祖父が砕いて裏の川に投げ捨てたことを、うっすら覚えています。
今日の絵画を掛けるシーンは、個人的には不自然に感じました。
ドラマ自体は素晴らしいと思います。
暗い話だから これからもネットニュースにあげてもらえるネタを投入したらいいね。せっかくの視聴率を守らなくちゃ。仰天ランキングで上位って 安定してたひよっことは全然異なるのはヒロインの魅力の違いなのですから 気にすることはないです。
自己陶酔の長い長い感想文は 迷惑ですよね。公共物を私用生活する輩と同じ行為です。賢くまとめましょう。ファン側からもウンザリで。あいすみません。
今週の寅子は一つの転機。ますます家裁になくてはならぬ人望のある女性の成長を。
迷惑なんかじゃありません。
迷惑なのは、他人の投稿に対してああだこうだと言うあなたのような方です。
違反でしかないのでやめて下さい。
作品への思いを書く時に、思い入れが強く、長文になってしまうこともあります。
まして、虎に翼という作品は、様々な伏線と、誰が主人公でもおかしくないくらいの綿密な物語。
気持ちが高まれば感想も長文となってしまうかもしれませんね。
旧友との出会いも寅子にとっても旧友にとっても決して幸せではなく、お互いの人生の中での出会い。変わっていく社会の中で、翻弄されながらも自分たちの生き方を歩んでいく。
その過程が毎日わずか15分の中で丁寧に描かれている今作品は本当によくできています。
すばらしい作品です。
弟はちょっと出来すぎじゃないかなあ
家庭と少年を合併させるのにあんなに難航してたのに、学生の熱意であっさりまとまりかけてくるなんて
これが、私利私欲のない純度の高い〜というやつか?
主人公の寅子が腑に落ちない顔をしてたのがいい
予告でよねさんがまだ怒ってるようなのが気になる
寅子もあのときは仕方がなかったと思うけど
今は当たり前過ぎて話題にもならないことが
当時は途轍もない労力と熱意の上に設立されたこと
民法改正にしろ、家裁の設立にしろ、その大変さが伝わり
その過程に納得させてくれるところに
このドラマは、”法はみんなに解かりやすく、みんなの為に”と
感じさせてくれます
飄々とした中にも意志強固な多岐川役の滝藤さん
チョコレートを題材にした絵画を飾ってからの
法律家としての確固たる思いを述べるシーンの説得力・演技力は圧巻でした
「法律は縛られて死ぬ為にあるんじゃない、人が幸せになる為にある」など、胸を打つ言葉をワンカットで、またその時の表情も少しづつ変化を見せながら見る側を惹きつけます
”子供たちのために”
寅子が娘を抱いている姿にその重みを感じました。
数々の伏線を回収しながら家庭裁判所が出来るまでを描いて感動しました。済んだ瞳の直明の正論に皆が賛同したのは、前回桂場が寅子に論じた『正論は見栄や詭弁が混じっていてはダメだ、純度が高ければ高いほど威力を増す』が伏線になり、それを実行した直明の純度の高い正論が皆の心を動かし回収された。家庭裁判所が成立後、皆を鼓舞するために飾った絵画は、花岡の未亡人奈津子が描いた絵画だったが、それはかつて桂場が新聞記事で見た奈津子の個展の記事が伏線になり、多岐川が桂場に命じて奈津子の絵画を有志で購入したことに繋がり回収された。また奈津子が描いた絵画は生前花岡が寅子に分けてもらったチョコレートが伏線になっていた。その絵を皆に見せ、花岡の死を無駄にしないで励めと皆を戒める意味だと思うが、法で花岡が死んだことを非難して憎め、法律は生きて幸せになることだと皆を激励した多岐川に心打たれました。これから家庭裁判所で実力をつけ愛の裁判官になる寅子が楽しみです。
今週はやっと見通せましたが やはりこの脚本家さんは評判通り俗っぽい構成て 創作力は大したことないです。残念ですが。
才はなくても書けます。 一方、次々出演者がみなさん 昭和初期の人物の佇まい上手いと思いました。セットに缶詰めの毎日は大変ですので 体調に気をつけていただきたいです。
ヒャンちゃんまた出てきてよかった。
今後は在日問題とかやるのだろうか。
次週はようやく寅子とよね再会できそうですね。
バイプレイヤーズ祭ですわ~トリック返しの次はおおば湯のダメお父ちゃん!岡田将生さんも楽しみ~~
創作力豊かで緻密で繊細な脚本のセンスが光る。寅子は戦争や妊娠や出産子育てを理由に弁護士を辞めて逃げて人生の志しを見失った。多岐川はかつて判決を下した死刑囚の死刑を見て怖くなり凶悪事件担当から逃げた自分を責め続けた。
寅子は戦後平等を謳った日本国憲法の出会いで希望を持ち法曹界に復帰した。多岐川は戦後闇市で見かけた恵まれない子供たちを救うことを生涯の志しとして臨み法曹界に戻った。汐見を介して多岐川は佐田さん(寅子)は自分に似ていると言ったそうだが、その通り多岐川と寅子は似た者同士、これから家庭裁判所を二人で盛り上げてくれると思います。
また多岐川には汐見香子夫婦、寅子には母はるや花江や花江の息子たちや寅子の娘優未や弟直明がいるなど、多岐川と寅子には支えてくれる家庭があった。それらを踏まえ、週始め寅子に久藤が多岐川と寅子は馬が合うと言った伏線が週末回収された。
今週、いちばん可笑しかったのは多岐川さんが一同にビンビンビン体操を奨励している時に、入って来た桂場さんが目を泳がせながら「大丈夫かここは?」と言った瞬間です(笑)。息抜きがほど良く入って文句無し、そして週末にこの2人が出資して花岡奈津子さんの絵を買っていた事がわかる「粋」な演出にほっこり…、そしてジーン……。
今週、いちばん株が爆上がりしたキャラは何と言っても滝藤賢一さんこと多岐川さんでしょう。このドラマを見ているみなが大好きな同志5人のひとり、ヒャンちゃんこと崔香淑=香子を保護しているだけでも信用度100%なのに、それに輪をかけた判断力、発言の正論さ。寅子に説いた今やるべき事も、花岡をバカタレと言ったのは「法律は人が生き残ってこそ」の信念が有ったからだった事も、ただやみくもでなく現状を踏まえ的を得ているのが素晴らしい。普通、新キャラクターは登場して馴染むのに時間がかかりますが、彼は火曜からわずか4回で見る者の心を掴んでしまった。今週月曜までの投稿が「滝藤賢一さん〜」「滝藤さんが〜」ぐらいだったのがもうすっかり「多岐川が〜」親しみを込めたキャラ名呼び捨ても溢れるまでに。よくまあこんな浸透度が速いキャラ立ちが描けたものです。寅子を家から追い出す時も邪険でなく、気持ちを察するように「すまん!」と申し訳ない体だったのも好印象。こういう人に守られていれば香淑=香子も大丈夫、と思わせてくれる安心感……ニクいですね〜〜。
崔香淑の外国人差別の問題がここで、戦後に来るとは…。しかし、朝鮮北部に居て南北分断され二度と逢えなくなる最悪の事態は無くなり(それをこれから外で見る事になる彼女の気持ちを思うと辛い…)彼女も寅子も日本にいる。生きて同じ国にいれば、必ずチャンスはあります。彼女が消えていた間の過去をちゃんと用意してくれたのに感謝です、これなら涼子と梅子のフェードアウト後の過去話も期待出来る。崔香淑=香子の心にいちばん響くのは最も親しかった梅子の言葉ではないかと思います。本当の恋愛は本当の友情に勝るのかも知れません。が、本当の友情は絶対に消えません。たとえ時が経っても。戦後になっても、このドラマの寅子を含めた同志5人のキャラクターが好きです。
稚拙なご都合主義上等(^O^) ハヨンスは超可愛いです!韓国アクター頑張れぃ。アジア系の顔ぶれですもの。
さすが思わせぶりな繋ぎ方が見事でした。
心の声がめっちゃウケてますね。
《see you next week》
この前、第14条に最も感動したのはよねさんではないでしょうかと書いた者です。それを書かれた方もいて、自分なんかのレビュー読んで頂きありがとうございます。
月曜の51回は遂によねさん出て来た!、「ずっとこれが欲しかったんだ。私達は」これが見たかったんだ!と感動してしまいました。望んだ差別なき平等を噛みしめ、顔を上げるよねさん。反面「これは自分たちの手で手に入れたかった」よそ者の米国が叶えた事に苛立つよねさん。睨まれた蛇に助けてもらった蛙のような、生き延びて良かった気持ちと情けない気持ちが渾然一体となってあの14条を壁に書かせたんじゃないかなあ。
そして「私は」でなく「私達は」と言ったので、よねさんの中ではまだ他の同志4人を抹消したり見限ったりはしていない。脚本家さんグッジョブ!。
ただ、再び甘味処での寅子達の談笑も見たい自分は竹もとの店が復活したとしても香淑、現・香子ちゃんが訪れる事はなさそうなのが残念。店を住み込みで手伝っていたから再来店したら一発で昔の素性がバレてしまうし、客やご近所で覚えている人もいそう。竹もと夫婦は寅子達以上に挨拶したいが会えない、もどかしい存在だと思う。
梅子さん(前は梅さんと書いてしまい、失礼しました)との団欒がもう見れないかもと思うと切ないですが、香淑/香子ちゃんには幸せに暮らしてもらいたい。
第11週の寅子は主役としての活躍もなくアゲられることもなく脇で見守る役目になっていた。多岐川に花岡の死をバカにされたり香子(崔香淑)を心配したときも軽くあしらわれ反論するも逆に論破されたり、これまでの朝ドラの主役なら積極的に香子に事情を聞くところ避けられ、逆に夫の汐見に香子の事情を説明される始末、訪ねて来た花岡の妻に同情が集まったり、家庭裁判所準備室で対立する両者を説得して手を結ばせる役も本来なら主人公である寅子がまとめるところ、弟直明に花を持たせたり、滝藤さんの演技力も手伝って多岐川の魅力に食われ寅子は主役としての役目は見せられなかったように見えたが、それでも演じる伊藤沙莉さんは心の機微を優れた表現力で見せるアクトレスとしての演技力により脇にいても主役である寅子の存在感を見せた。
かな~? ドラマ風に言うなら、「はて?」
2024-06-14 20:55:07さんへ。
※本サイトはドラマのレビューサイトです。せっかくドラマの感想を書いてくれた人を揶揄したり、煽ったりする書き込みは控えましょう。
これが全て。
テンポが速く畳み掛ける展開に引き込まれ、ドラマを盛り上げた魅力的な脇役が何人か去り第一章が終わり、第二章裁判官編が始まり失速や消化試合になる不安も払拭された。久藤や汐見や多岐川など個性的で魅力的な新たな脇役が登場して更に面白くなって来た。ヒロインだといえ寅子は聖人君子でもないし煩悩を持つ欠点も長所もある普通の人間です、まだ人間としての成長通過儀礼で至らないときは桂場に忠告されたり久藤や多岐川に指南されたり、人への思いが先走りして怠慢だと思われてしまうが、それも狙い通り、単にアゲられるよくある朝ドラのスーパーヒロインではない純で思いやりがあり人間臭い寅子の人物像を表現した優れた脚本だと思いました。
轟によねに香淑がまた帰ってきてよかった。
桜井ユキさんも出てきてほしいが。
次回は子供関連の問題か。
なんか人が動いて物語が自然に動いて行くのではなく、ストーリーの展開に合わせて人が次々と不自然に動かされているように見えてしまう。
寅子は常に風呂敷包みを抱えてウロウロしているか、男性ばかりの会議でしかめっ面をして「はて?」か「うん?」を言うだけで、仕事をしている様子も見られない。
初代家庭裁判所の壁に飾られたのは、寅子が花岡にあげたあのチョコの変な絵。
児童、家事両審判所の手打ちは寅子が手配した弟逹大学生のおかげ。
花岡が子供達に寅子のような立派な人になりなさいと言った。
ここにきて怒涛のヒロイン上げに引いてしまった。
大晦日の引っ越し手伝いも邪魔になるであろう子供達全員連れて年越しまでさせたのも、多岐川の最後の演説に子供の姿が必要だったから。
すごく不自然なシーンばかりで、今週は全然楽しめなかった。
脚本だけじゃなく演出とか映像とかあれこれ上手だと思うし、美術道具も楽しい。小物の使い方も上手。
家庭裁判所設立準備室の日めくりに書かれた今日の言葉「力を合わせて全体の進歩を図る」とか「心から出た言葉が心に達する」とかあるのが、なんだか面白い。
寅子が家で少年審判所と家事審判所の話をしている時も、マッチ箱がうまくはまらず力まかせに押し込もうとして壊れてしまうのもよかった。
こういった、なにか示唆している描写がほんと上手だなと思う。
昭和感の筆頭「煙草」が小道具で使いにくくなったのが残念ではあるけど…すごく効果的に使えるのにな。
時代考証だけじゃなく他の考証も指導も上手で、特に着物や女性の所作は本当に感心する。
滝藤賢一さん演ずる多岐川、最初は一本気で視野の狭い毒舌家みたいな嫌なキャラかと思ったが、とてつもなく心の大きな信念のある生き筋の人だった。
厳しいグサッと刺さるような言葉を発した後の心の優しさと強さを、名優滝藤さんが演じてくれた。
彼が目指すファミリーコート=愛の裁判所。上川隆也さんが「少年たち」というドラマで、熱血家裁調査官の広川一として、子供やその親たちを心の闇から救おうと全力投球をしたことを思い出す。
その愛の裁判所を推進していくものとして、多岐川以上に相応しい人はいないと思えた。
寅子は、まだまだ発展途上。正義感と人への思いやりの深さは人後に落ちないが、ともすれば周りを見ず、自分の思い込みを優先させてしまう。
よねとも喧嘩別れで訣別してしまったし、香淑との再開も相手の気持ちを察するだけの度量がなかった。
でも、逆にそれだからこそこのドラマは素晴らしい。
仲良しこよしのヒロインたちが、別れて涙して再開して涙するみたいな、何の成長もない、安直なドラマを今まで何度見せられたことか。
寅子以上の地獄を味わい、心も信念も鍛え上げた多岐川。同じく毒舌家だけど高い理想に向かって歩みを進めるロマンチストの桂場。ソフトな振る舞いどおりの爽やかな自由と平等の推進者の頼安。
掛け替えのないこれらの師のもとで、寅子が、物事の純度が高く見られるように心の鏡を磨いて・経験を積んで視野を広げ、愛の裁判所の母とも言うべき存在に成長していく姿がこれから見られるのだと思う。
それともう一つ。
寅子が民法改定の件でむきになってベンチに座ったとき、優三さんの精霊が現れて、落ち着くように言ったのに、寅子は見向きもせず憲法の条文を諳んじて去って行った。その後の優三さんが「何かに夢中になっている寅ちゃんの姿は何より大好きだ。でも、僕のことはもう必要ないのかもしれないな」と思ってるように見えた。見ていてとても心が揺さぶられるシーンだったけど、敢えてこういう演出をした制作側のドラマづくりへの信念の強さが窺えた。
「いだてん」で後半の主人公が喫煙するシーンが頻繁に登場すると、批判が続出したらしい。朝ドラでは批判がさらに多いことが想像に難くなく、実情に合っていなくても登場人物が喫煙するシーンはないだろうと思う。それ以外でも当時の社会で当たり前だったことがコンプライアンスの関係などで今のドラマでは出せないものが多い。
第11週の寅子は多岐川に反論しても直ぐに自分の非を認めて素直になったり、寅子アゲもなく皆と志しを共に協力し合い励む姿を見せていた。男性の職場で立場の違う激しい議論のさい、立場上出しゃばらないで脇で皆の話を聞きながらいろいろな反応の表情を見せる寅子を演じる伊藤さんの緻密で繊細な演技が秀逸でした。ドラマの進行上寅子も周りも仕事している場面をあまり見せていないようだが、準備室の皆さんが家庭裁判所設立に情熱を燃やす意気込みが充分伝わりました。
家庭裁判所設立後、皆に花岡の妻が描いた亡き花岡の思いを表現した絵を見せながらの多岐川の演説が心に深く響きました。他のドラマなら花岡の死を無駄にしないで励めと励まして涙を誘うありきたりな演説ではなく、法律で死んだ花岡を非難して怒り続けろは、一見冷たい言い方だが、その奥には花岡の死を悼み冥福を祈り、法律は生きて幸せになることだ、それを肝に銘じて励めと多岐川の思いが充分伝わりました。回想シーンで多岐川が戦後の浮浪児たちに手を差し伸べた後、去ってゆく子供たちを見ながら涙を流す多岐川に感動して涙が流れました。第11週は多岐川に全部持って行かれたみたいでした。演じる滝藤さんの円熟味のある演技に魅了されました。
先週11週は寅ちゃんをあえて主役のポジションから外し、寅子アゲを阻止したエピソードを作りたかった感がありますね。見る私たち視聴者と同じ目線で失敗したり学んだり、主役ヒロインをスーパーウーマンにしない描き方は大変好感が持てます。
寅ちゃんをインディペンデントウーマン=強くて自立した女性、独身の独立した女性と書いた他所の記事が見受けられますが、個人的に違和感を感じます。ドクターXの米倉涼子さんのようなキャラなら頷けるのですが、寅ちゃんは悩んだり教えられたりしながら進んでいくキャラとして描かれてますよね。家族の為に稼がなくてはならないという命題は有りますが、成長や出世よりも寅ちゃんにとって一番大事なのは優三さんが言った「僕の望みは、寅ちゃんが後悔せず自分の人生をやりきってくれること」そのたった1つのシンプルな答え。この言葉通り自分の生き甲斐を生涯悔いのないようやり切る事、これだけじゃないかと思うのです。そしてこれを諦めない限り、彼女が主役の資格を失う事は無いとも思うのです。
このまま寅ちゃんは脇役たちが活躍する中に埋没してしまうのか?と懸念する向きもありますが、11週最後に汐見さんが言った「多岐川さんも言ってたよ。佐田さんは自分にちょっと似ているって」。これは寅ちゃんがこれから多岐川さんと同じような人生経験を歩むと示唆しているように感じます。今週12週は戦災孤児の少年と、そしてよねさんとも絡む寅ちゃんのドラマになりそうですから先の懸念は心配ご無用、杞憂に終わると思いますよ。
轟、ほんとにいいやつ。
「なんだなんだ、今日は同窓会かぁ〜?」
いや〜な雰囲気をぶち壊す轟の破壊力、さすがです。いやぁ~和みます。
あの気まずい別れのあと、よねさんは涙を流したんだね。やはり覚悟の一言だったんだ。頑ななよねさんの心が溶けるといい。
能面のような表情の京子ちゃん。かつてのような柔和な笑顔を見せてほしい(寅子にも)。
きっとなる、期待ばかりだ。
今までの朝ドラはヒロインアゲが酷いものがたくさんあったけれど、今作はそれが全く無いのがいい。寅子一人の手柄はない。常に周りの人たちに支えてもらい、周りの人に寅子が生かされている様子がきちんと描かれている。寅子の目が、もう少しそういうところに向くとなおいいと思うが、今の寅子に振り返っている暇はないのかもしれない。前進あるのみ。
曲者3人(笑)にひけをとらない寅子(笑)の活躍が今週も楽しみだ。
今日は同窓会か!?
轟さんのハートは戦争を越えても、熱く真っ直ぐでした
よねさんもマスター亡き後、店を法律事務所にして引き継ぎ、浮浪児たちの保護もしている
生きていたのは良かったと再会を喜ぶ反面、やはり許せない気持ちは残る
家庭裁判所って、第一線に立っているじゃないか
戦前からカフェで働いていれば数々の修羅場を見てきて、度胸も座っているはず
力ずくで排除や保護されても続かない、よねさん轟さんは話を聞いてくれる、居場所があって信頼関係があれば、何とか希望は持てるかも知れない
小橋ってんだろ、覚えたからな…昔、法曹劇を妨害した小橋に言ったよねさんの台詞とだぶらせますね
浮浪児保護の最前線にいるよねさん轟さんの意見をいただくことができれば、家庭裁判所にとってプラスになるはずですね
わざとらしくて、嘘くさい
子供っぽいわかりやすい週のスタートでしたねえ。
私達には物足りないけど 虎に翼らしくていいでしょう。
先週14日の視聴率18・0%記録、番組最高タイ記録。
先週は家庭裁判所設立までを怒涛の展開で面白かったが、今週も始めから攻めて来た。多岐川の意表を突いた冷水を浴びた滝行擬きで笑わせ、家庭裁判発足式典での多岐川の家裁の「5つの性格」の発表に高揚しました。そして最高裁判所長官から、これまでの家庭局に加え家庭裁判所判事補兼務の辞令を受け念願の裁判官になった。兼務の戦災孤児視察担当を任され、戦災孤児の面倒を見る轟法律事務所の轟とよねと再会、轟は歓迎するが、かつて寅子とよねは喧嘩別れをしており互いに素直に喜べない。香子(崔香淑)と同じまだまだお互いのわだかまりを埋めるのに時間がかかるが、花岡など何人か去ったが、大学時代の同級生たちがほぼ再会して今後が楽しみです。
18%良かったです。こちらでは視聴率いいらしい。
全国で観てほしいです。誰にでも法曹界のいでたちをわかりやすく、ギャグも入れて語ってくれてると思いますヨ。
女の子もロイヤー目指してくれますように。
遂によねさん&轟さんとの再会!良かったです。嬉しいなぁ。
よねさんとは直ぐに仲直り出来ないかもしれないけれど、志は同じ。
寅子に、お前は一人じゃないと言ってくれたよねさん。またいつか気持ちが通い合う日が来ることを信じてる。
予想通りまたよねさんの使い回し~東京は狭い街。
再会シーンが大好きな脚本家の頭の中理解しやすいです。
寅よ、上から目線でなく 孤児たちを
救ってやってもらいたい。
視てはいけないものを視てしまった感
法曹三大女傑はみんな裕福ないい家柄だったのですが 山田よねは貧乏設定に。かまわないのですが お嬢様たちが熱く強い信念をもって 女性法律家の基礎を築き上げたのでは 現代ではもう共感を寄せられないのか。そこが残念だったね。
苦労人といえば短絡的にすぐ貧乏 そんなことないです。
混血だったり差別地区だったり。
久米愛さん中田正子さんの元の人生は 尊重するのやめてしまったが 寅子さんだけはできったけ 情の厚い夫人で描こうとして。
同窓会の巻。
折角あのような場所・状況で再会したのですから、戦争で貧しくなった人達の為に、官民で協力し合えたら良いですね。
よねさん役の人は、お初にお目にかかる顔だったので、最初の内は物足りない感じがしていたのですが、久しぶりに見て嬉しかったです。よねちゃんっ、生きてた!
トーク番組にゲストで出ると、そろそろ退場が近い場合が多いと思うのですが、よねさんの場合はいい意味でそれが裏切られました。
残念ながら、マスターは大事な1枚のレコードの為に命を落としたのですね。
優三さんや直道兄さんなど、癒し系が去ってしまい、轟さんの登場にホッとしました。
本当に上手な創り方だなぁ〜と感心します。
物語は人が創るものだから、脚本家は神の視点で登場人物を動かせるけど、その動きが自然で無駄がなく、これだけ個性的で素敵な登場人物を無駄なく使える物語。
放送が楽しみで、ここに来て泣かされることばかり。
脚本の素晴らしさに応えるように、俳優さんたちに素晴しい演技を魅せられ、素晴しいセットやロケなどの映像にも魅せられて、
夫婦で傑作と言いながら見てます。
うちの旦那さんは女性の見分けがついてない。みんな女性が細いつり目だからって(`Д´) まるで外国人の言い草か。話をちゃんと見てないんでしょうねぇ・・
3人元気で再会して、まずはなにより。
しっくりいかない女ふたりの間にたって仲を取り持とうとする轟くんがよかった。
とってもバランスのいい3人。
まあ心配ないよね。
目指すところはきっと同じ。
毎朝がとても楽しみでしかたない。
今まで見た朝ドラで一番かも。
明大男子同級生の区別がつかなかった。
恥ずかしいことに岩ちゃん以外が皆、轟に見えていた。
戦災孤児も皆同じに見えてしまう。
特徴が韓国ドラマようだとよく言われてますけど 全くその通りです。
だからとても面白いのです。
迷惑はお互いさま。
中身の無い短文しか書けませんと言ってるように聞こえますから、そういうこと書かないほうがいいですよ。
秀作ドラマは内容が良いのは勿論脇役たちが魅力的で存在感があり主役を引き立ててくれます。特に裁判官編から久藤や多岐川などクセのある人物や好青年の汐見など新キャラが加わってからさらに面白くなりそれに伴い好評を博し視聴率も高記録を出した。そして前半訳ありで離れ離れになり生き残った大学の同窓生たちが再会して出揃って楽しくなりこれからますます面白くなりそうです。
全く心に響いてこないのは、薄っぺらい脚本演出だから
2週続けてのその描き必要?と感じた週頭の月曜の回!
先週は月曜からLGBTを感じさせる「花岡に惚れている」を描いていてて引いたし。
今週は月曜からフンドシ一枚の裸体を描き、しかも滝だけの映像で済ませればいいのに、庭で寅子が水をかけると何とも不自然なシーン。
多岐川さんを演じている俳優さん、年齢の割には良い身体してたのは認めますが、それを中々のアップで観せる理由はどこに?
笑いを取ろうと見え見えの演技表現もレベル低くて好きじゃないです。
本当
普段の話し合いでは寝てばかりいたのになぜ滝修行が必要なのか。目玉しか印象にない俳優。
あの役目寅子がいなければ妊娠前の香子が今までにもしかしたらしていたことなのか。
それにしてもよねはわかるけど香子の態度がいつまでも理解できない。
家庭裁判所の話になってから面白さ半減したな。
滝修行から寅子一家総出の場面の大晦日風景そしてお決まりの戦災孤児らのグダグダ事件の描写。実写の孤児達の方がどうなったのか気になったがドラマの中ではあまり見たくない。少年院?とかに近い話なら見たくない。問題児が良い子になっていく過程話ならながら見にするつもり。
梅子さんの再登場はあるのか梅子さんが再登場して香子がもしかしたら泣きながら梅子さんに抱きつく場面などあった日にゃこちとら許さないからね。相手によって態度変えるような人間が法曹会を目指していたなんて。
とりつくしまもない女すっかり大嫌いになってしまった。あ寅子も態度よく変えるかな?でもまだ好きなヒロインではあるよ。
笑顔ばかりではないけれど、ひゃんちゃん、よねさん、轟さんにも会えた。皆んな生きててくれて良かった涙
あとは涼子さん、玉ちゃん、梅子さんにも会えると嬉しいな。出来れば各々スピンオフして貰いたいくらい。
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