5 | 107件 | ||
4 | 8件 | ||
3 | 4件 | ||
2 | 1件 | ||
1 | 65件 | ||
合計 | 185件 |
読み | めいたんていぽわろ | |
放送局 | BSプレミアム | |
クール | 2022年4月期 | |
期間 | 2022-06-08 ~ 2023-10-18 | |
時間帯 | 水曜日 21:00 |
アガサクリスティ原作の人気シリーズ全70話。
いつ見ても面白い
ポワロ大好き。
おもしろかったのは最初だけ
景観だけですでに日本ドラマを越えている。
面白いし風景や音楽も好きです。
でも外人だからでしょうか女性が時々同じような顔に見えて、ながら観をするとストーリーがよく分からなくななります。
なので観るときはしっかり集中して観ています。
いよいよ次回は『オリエント急行殺人事件』。
すごく楽しみです。
「死との約束」
「埃っぽい中東かアフリカの街中で灼熱の太陽に焼かれ気を失う女性。
この熱射病の描写が他人ごとではなく実感できるようになってしまった熱波にあえぐ私たち。
この作品は遺跡発掘見学に一人で参加したポワロが遭遇する殺人事件が題材なのだが、ドラマを見る私たちもポワロのように異国の地を旅し、遺跡調査のリアルを体験できるような作りになっている。最初は小さかった地面の穴がさらさらと音を立て地面が陥没することで地下に巨大な空間が現れる。
遺跡発見の瞬間を味わえる描写なのだが、これは封印された過去が突然目の前に現れる不思議を象徴しているようだ。
今の日本でもずっと封印され続けてきた児童虐待が表面化してその事実を突きつけられて私たちがまだどうすべきか考える段階なのだが、アガサも単にモチーフとして児童虐待を選んではいないと思う。
財産が唸るような金持ちの養子になった子供たちが幸運どころか虐待によって不幸な幼年時代を過ごし成長してからも養親の支配下で苦しむ話であり、引き取った養子たちを苦しめた女性を殺した人物は原作と同じではあるが、その動機は大きく異なっている。
実際このドラマは原作に忠実ではなく老朽化した名建築を解体して
そのデティールを生かしながら、新しい名建築を作り上げたような作品なのだ。
クリスティは財産家や名家の当主が大変独善的であり、仕える人々のみならず一族の皆を支配し、苦しめている姿を何度も描いてきた。
「ポワロのクリスマス」などで描かれたそのような人物は独裁者のごとく残酷にふるまうために恨みを買い消される筋書きだが、この死との約束の女当主は経済界を牛耳る本当の大物であり、養子を何人も育てる篤志家でありながらの裏の顔は恐ろしく歪んでいる。
アガサが彼女を選び作品中で殺させたことは見逃せないし、アガサの造り上げた名建築を再構築したこのドラマもとても見ごたえのある作品になっている。
本当に今見るべきドラマだ。
秋風の吹かぬうちに見ることをお勧めする。
人の噂も七十五日というが、七十五日ではとても流せない大罪を前にしては、存在は噂されていたけれど誰も掘り起こさなかった負の遺産を前にした私たちは幼い子供たちの心の傷を大人なりに想像しなければならない。
だって私たちだってかつては子供だったのだから。
大人に助けてもらえなかった子供たちの嘆きをもう大人になってしまってから聞く遅きに失したものでも、今しなくてはならないことを考える助けになるポワロの作品のように見た
ドラマの雰囲気が素敵です。
ごめんなさいあんまりです
他人のコメントパクらないように。
キャスティングも素晴らしい。
《オリエント急行殺人事件》
パレスチナでは、ポワロの執拗な追及が、中尉をピストル自殺に追い込んだ。「一度の過ちで、支払った代償は不当だと思います。」という同僚の一言が、ポワロの頭にこびりついて離れなかった。これがこれから起こる殺人事件のトラウマになった。
イスタンブールでは、不貞を働いて子を身もごった女が民衆によって制裁を受けた。メアリーは彼女を救おうとしたができなかった。列車内で、「罰を承知で掟を破った」という民衆を擁護するポワロの発言にメアリーは気分が悪くなった。ここでポワロはメアリーの慈愛の心を知ったのだ。
これらの出来事がポワロの裁定に大きく影響した。極悪非道の誘拐殺人犯であるカセッティ(ラチェット)を殺害したメアリーを含む乗客12人と、協力者の車掌をどうするか。追及を緩めなければ、13人がピストル自殺をするかもしれないという恐れ。そして、「カセッティの死は、彼ら彼女らの並々ならぬ苦悩がもたらした罰であり、自分自身もイスタンブールで見て見ぬ振りしたではないか」「善人がやむにやまれず犯す罪はどう裁けばよいのか」という葛藤。これまで罪を憎み続けてきたポワロがくだした結論は、「殺人を見逃す」ということだった。自分の信念を否定し、この判断に至るまでのポワロの苦悶の顔は他の話では見られない。ラスト、ポワロの神業によって許されたメアリーの「まさか……」という表情が涙を誘った。
やはり、この話しはこのドラマシリーズ№1である。
ポワロ大好きです。
いつもここのコメント見て感心してます。
あんまりですごめんなさい
いつ見ても楽しめる
ながら見では絶対無理。
何にも分からなくなる。
映画が公開されますが、私の中ではポワロはこのドラマのイメージが付いてしまっているので。
ドラマ楽しみにしています。
映画の方まずまず評判がよろしいようで観に行こうかな。
TVの方は面白いのとそうでもないのが混在している感じ。
先日の『複数の時計』は途中眠くなり3回も観直しました。
じっくり観て謎解きを理解するとだいたい面白くは感じれる。
出来れば女性の主要人物は似ていない女優さんにして欲しい。
何か似たような顔が多いとこんがらがってしまいます。
いまひとつこの作品のどこが面白いのかよくわからない
犯人が分かるとスッキリするので好きです。
ポワロ好き。
どうでもいいわ
映画も好評で良かった。
私はドラマを見てるだけでも満足だわ。
ケネス・ブラナーはから騒ぎやハムレット 恋の骨折り損など結構観ている。演出監督もする鬼才だが、
私はこのドラマのポワロの普通のオジサンぽくて 特異な風貌のスーシェが気に入っている。
小さな頃は外国の俳優は日本語話せると思ってた。
吹き替えも相まって独特なポワロ像だと思う。
録画機能壊れたままなので水曜仕事をなるべく休みにしてる。
ドラマのポワロがやはり1番雰囲気があるような気がする
いくらなんでもつまらなすぎる。外国ドラマだからといって甘い点はつけられん。
映画あるんだね。そっちも楽しみ。
そこまでじゃないんだよなあ
ケネス・ブラナーはポワロ史上一番原作に似てないのでは
どうしても自分でやりたかったのかなあ
ずっと見ていたい。
ヘイスティングスとミス・レモン、ジャップ警部が出て来るのがやっぱりおもしろい。
良き良き
知らない役者ばっかり
祭りで行われた殺人推理ゲームで本当の死人が出てしまう、
名探偵ポワロの名推理で謎を明かして犯人を割り出すが
最後に犯人に悲劇が、ミステリーに留まらず人間の哀愁を描いた
傑作です。
「死者のあやまち」
オリバー夫人の「ヘルプ」に急いで駆けつけるポワロ氏。
こういうところが女性の心をつかむんだろうな。
富豪の館に招かれて殺人ゲームの筋書きを描くことを依頼されたオリバー夫人はそこに潜む不穏な空気を感じ取り、本当に殺人が行われるかもしれぬと危んでポワロに助けをこうたのだ。
彼女はミステリー作家だが自分の限界をわかっている。
一方事件において真実を言い当てるほどではなくとも本質を見抜く夫人の能力を買っているポワロは「殺人を止めてほしい」という彼女に協力を約束し、動き出す。
だが起きてしまった殺人。広大な土地と屋敷を手に入れた富豪主催の盛大な祭りの陰でおこなわれた殺人。しかも少女が殺されてしまう。死体役の少女が。オリバー夫人とポワロは防ぎきれなかった殺しと失った若い命への深い後悔と自責の念に犯人探しを始めるが、入り組んだ謎に紛糾し、富豪の妻の失踪が重なり、富豪の妻が「悪人」と名指ししたいとこの登場で彼が少女と妻を殺した罪で投獄される。
驚くのは最初の殺人の直後の富豪の妻の失踪と遺品の発見で妻は殺されたものとみなされ、やすやすと妻のいとこが犯人とされてしまうこと。まだ妻の死体も発見されていないのに。
ポワロがいなければ、富豪の妻のいとこは陪審員の判断で殺人犯にされていただろうという恐ろしさ。
ところが、ポワロは関係者からの聞き取りの中のほんの小さな矛盾点から真実を導き出す。
最も可能性の低そうな人物がすべてを仕組んでいたのだが、その人物の一言がポワロに気づかせたのだ。
警察だけに捜査を任せていれば、無実の人間が絞首台に上がりその人物は自らが必死で守ってきた一族の名誉と財産を取り戻し、根っからの悪人ではないので多少の心の痛みは抱えてはいても、見事な屋敷と庭を守りながら余生を暮らしただろう。
悪魔の誘いを受け入れてしまったのだから。
その悪魔を産んだのはほかならぬ彼女。そのことにずっと苦しんできたがゆえに産んだ悪魔を亡きものにした。形の上だけ。でも悪魔が消えていなかったからこそ起きた罪なき少女とその祖父殺し。
二人さえいなければ完璧になったであろう偽りの暮らし。
でも偽りは破綻した。
その始末をまるきり見当違いの犯人をあげるような警察に託す前に悪魔を産んでしまった彼女に託したポワロ。そして彼女は実行した。
ポワロの姿勢はずっとぶれていない。
時に間違いを犯す人の作る法律よりも神の裁きにゆだねたように見えた。
悪いけどあまりにも長文だと読む気になれませんね。
いくら字数制限が無くても多いと読む気が失せるゴメンナサイ!!
で、感想としては平均して面白いとは思うけど…やっぱヘイスティングが居ないと何か物足りなく感じます。
最終話の『カーテン』楽しみです。
その最終話のカーテンとやらにすべてを賭けます。それまでの話、まったく面白くなかったんで。
面白くないのに最終話まで見ちゃうなんて、ポワロに夢中だね!
寂しくなるわぁ
とうとう終わってしまったか…。
最終回のカーテン。大まかなあらすじは知っていたが詳しいストーリーは知らなかったので、見れて満足。
正真正銘ポワロ最後の事件だった。
ようやく終わった
星評価より最終話カーテンの感想が読みたいです。
カーテン、原作のイメージを壊さずに出来ていて良かった~
全作のBlu-rayが出てたら買ってみたい気になった。
原作本でも良いかなぁ
ポアロの話好きなんですがミスマープルは全然受け付けない。
食わず嫌いに近いです。
じっくり1話でも観てみたら面白いんでしょうかね~
終わってしまった。
何度見ても楽しめる色褪せない作品ですね。
はいそうですね
★1どさくさ野郎
違反報告してやる
「ハロウィーンパーティ」
最新の映画でも取り上げられているということに意味を感じ、ハロウィーン当日に見た。
ハローウィンという子供たちにとってのお楽しみの時間にゲームを楽しんでいた子供が殺されるという闇を感じる話。
静かな田舎町にも異常性格者が現れ、犯行に及んだとされ警察もその線で捜査を進めるが浮上しない容疑者。
そりゃそうだ。犯人はパーティに仮装で現れたのではない、
善人の仮面をかぶって長年自分の物欲と愛慾のために手を汚してきた人物だからだ。
オオカミ少年のごとくにウソをつき、作り話で自分に注目を集めることを常としていた少女。
その少女が殺人を目撃していたことを吹聴したパーティで彼女は殺された。
その殺人は誰が誰を殺したものか。
現場に居合わせたオリバー夫人に助けを求められたポワロは現存する魔女の様な老女から過去の殺人を聞き出す。
わかっているだけで3件の不審死と一人の女性の失踪。
調べていくうちに村にある静かな沼のごとく、底知れぬ憎しみがこの村に不穏な空気を生み出していたことにポワロは気づくのだ。
アガサ作品ではよくあることだが殺人事件の犯人を追ううちにそこに関わる人たちの知られたくない過去や憎悪秘めた愛情がぽっかりと浮かび上がってしまう。
それを恐れた人たちはみな怪しく見える。そのために真犯人をあげるのに手間取るのだ。
結局長年の悪事を暴かれたのは
ハローウィンパーティを取り仕切った館の女主人。
居丈高で二人のわが子にも支配的な決して好ましい人物ではないが、裏の顔はもっと恐ろしかった。
愛人と共謀して旦那とそのおばを殺し、膨大な遺産も手に入れた。
自分に愛をささやいていた若い園芸家は金のために近づき彼女に協力していたことがばらされ、半狂乱になるが自業自得。
だが許しがたい大人はこの女主人だけではなく、若い園芸家は秘密にされていたわが子を保身のために殺害せんとしたし、ハローウィンにわが子を殺されて悲しむはずの母親は血のつながらないこの死を「神の御意志」で片づけようとする。
この母親は熱心なキリスト教徒だが、女性を愛した女教師はこの母親によって断罪され、教師の」職を追われて自殺する。
そのことに何の痛みも感じていない、神のしもべの母親が不気味。手は下してはいない結果的な殺人であるというのに。
女教師は自殺であったが、あとの二つの殺人は館の女主人と園芸家の手によるもの。
そして書類を偽造し女主人から莫大な遺産を盗み取ろうとした罪を問われていた外国人のメイドは彼らの悪事に気づいたがゆえに殺されて園芸家自慢の庭の土に埋められていた。
彼女をメイドとしてあっせんした教会の牧師は加担こそしていないが、自分が世話した女性のことをどれだけ気遣っていたのか疑問が残る。
大人たちは勝手だ。子供には純真でウソがなく大人がしてやったことを単純に喜ぶ子供をよい子と呼び愛する。
けれど大人のウソや秘密を知ってしまいそれを口にする子は大嫌い。
豪華な館で盛大なハローウィンパーティを開いた女主人も愛人と共謀し夫を含め、5人もの身近な人間を無残にも殺してきた悪事とのバランスを取るように子供たちを喜ばすためのハローウィンパーティを開いてきたのだろう。
ポワロは言う「ハローウインはろうそくを灯して死者を弔う季節なのです」
昨年起きた痛ましい事故の記憶が残る今、他人ごとと思わず、犠牲者を弔い二度と楽しいはずの祭りを悲しい記憶に変えないように。大人たちが心することを願う。
そして本当に子どもたちを楽しませるためのハロウィーンを共に過ごした大人たちよお疲れさまでした。
長文で褒め称えるほどの作品ではない。
いつでも何度でも見たい作品です。
ありがとうございました。
オリエント急行殺人事件
冒頭の尋問シーン。ポワロは軍人を激しく追及している。不貞の事実を隠そうとした彼の虚偽の発言は軍を危険にさらし、家族を裏切ったもので到底許されるものではないと。
軍人はポワロの発言が終わらぬうちに自分の頭を撃ち抜く。
彼の血が顔に飛んでいるポワロは一瞬にして凍り付いてしまった。
この衝撃的なシーンの舞台が当時のイギリス軍の駐留地パレスチナであることは今とても興味深い。
イギリス軍はなぜここにいるのか?
後の場面軍人の部下は自殺した上司の犯した罪は死に値するものではなかったのでは?とポワロに問う。
帰途に就くポワロはオリエント急行までをつなぐ列車に乗るため急ぐ中、街中でもう一つの裁きの場に直面する。
不貞を働き子を身ごもった女を捕まえなじり石を投げる者たち。
その数は次第に増え、誰も女を助けない。
唯一通りかかった欧米人らしき男女の女の方はその女を助けるように声をあげるが連れの男も先を急ぐように促すだけ。
集団リンチを受けた女はお腹の子とともに裁かれ、死を受け入れるしかなかった模様。
その一部始終を苦い顔で見ていたポワロ。
予定より早い帰国を促されたポワロはオリエント急行に乗る。
満席で乗れないはずの列車だったがポワロを知る人間のおかげで乗り込むのだが、これが事件の結末を変えることになるのだ。
車内で大金と引き換えに我が身を守るように言ってきた男の依頼をはねつけるポワロ。
彼は守るべき人間は全力で守るが、そうでなければ動かない。
「神は自分を守ってくれる銃」だと嘯く男。神を自分を守るための道具としか思わない男の運命はここで決まった。
何者かからの脅迫におびえるこのラチェットという男が、我が身可愛さに祈る場面と軍人への追及を思い出しポワロが自らの信念を神に問うかのように祈る場面が並行して流れるのが暗示的。
ラチェットの祈りは神に届かず、雪のために山中に取り残されたれ列車内で惨殺死体となっていた。
これほどまでに執拗にナイフで刺された男の殺され方の理由が、ポワロによってあぶりだされ、互いに無縁であったはずの乗客たちが共謀して行った犯罪であることは割に早く明かされる。
ラチェットの本名カセッティというマフィアの起こした幼女誘拐と惨殺という事件がなければ、おそらく平穏にそれぞれの暮らしをまっとうしたであろう無垢の人たちが入念な計画に基づきそれぞれの役割を演じて誘拐殺人犯に与えた死の裁き。
一度は逮捕されたカセッティが金と暴力に裏打ちされた権力で裁判に関わるものを脅し真実を捻じ曲げさせ無実を勝ち取ってしまった。
法が支配されるはずの場でならず者の権力が勝利したのを許さず、五年の後にオリエント急行で行われた裁き。
ポワロが乗り合わせなければ、車掌に成りすまし乗り込んで、赤い着物で偽装して列車から逃げた犯人の犯行となるはずだった殺人の真実にたどり着いたポワロ。
彼は「無垢の人間の裁きとしての復讐は許される」と主張する犯人の一人に殺されそうになるが、それを止めたのも彼らの仲間。
ポワロは敵討ちとして殺人を「昔野蛮人たちが行っていたもの」と否定し、法に基づく裁判の大切さを彼らに説く。
しかし五年前に犯人自身によって機能不全になった裁きの場では法さえ無力だった。
その否定できない事実。
人は正しく生きようと神に従う。
しかし神は一人ではなくあまた存在する。それぞれに違った神がおり、それに従う。国によって法も変わる。
その中での正義とは何か。神は実際罪を裁くのか?
ではなぜ罪なき者が迫害され、極悪人が栄えるのか?
平時には許されるはずのない殺人が戦争の中では奨励されるのか?
人が作った死刑制度によって極悪犯である人間を殺していいのか?
神でもないわれわれ人間が同じ人間を裁くことに限界はないのか?
人間の作った法律の限界は?
多くの問いかけがこのドラマには織り込まれている。
そして一人の罪なき人間が殺される事件が残された人間をも地獄へ突き落し、復讐へと駆り立てることも。
被害者遺族が救済されづらい現実も。
冒頭の軍事裁判のシーンとパレスチナの集団リンチをアガサは描いているのか確かめていないが、この二つのシーンの挿入によってこのドラマがとても多層的になり奥行きのあるものになっているのは確かだと思う。
そして今に始まったのではない、この事件の頃から紛争地域であったというパレスチナの地でおこなわれてきたこと。
ポワロは集団リンチの場面で何もしなかったことをこの事件の要である女性に列車内で責められるが、異なる文化への口出しはできないし掟は守らねばと」と答えたポワロに女性は拒否反応を示していた。
ポワロはパレスチナでのイギリス軍の役目を理解していたのだろう。
世界中が大戦に巻き込まれる直前、国籍が違う12人の人間の起こした殺人事件の物語は今も私たちに、時に必然と言われてしまう戦争の本質を我々に問いかけている。
またいつか再放送お願いします。
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