3.71
5 66件
4 30件
3 22件
2 11件
1 22件
合計 151
読み ろんぐぐっどばい
放送局 NHK
クール 2014年4月期
期間 2014-04-19 ~ 2014-05-17
時間帯 土曜日 21:00
出演
女優・原田志津香(太田莉菜)の夫・保(たもつ・綾野剛)は妻殺しの容疑をかけられ、逃亡先の台湾で自殺を遂げた。保の親友で私立探偵の増沢磐二(ばんじ・浅野忠信)は、彼の死に疑問を抱くが、事件は時の権力者でメディア王でもある原田平蔵(柄本明)の手でもみ...全て表示
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名前無し

原作未読です。原田保の人物背景を映像から考察すると、彼は戦争で人生を狂わされた人。ゴシップ女優の夫としての世間的な妻のヒモとしての見られ方や、妻の奔放な振る舞いを受ける自分から酒に逃避しました。また、生き別れになった妻の存在を知ってしまったことも、彼の心を乱したのでは?
そんな時、損得抜きで自分に接した盤二に憧れを抱き、彼のようになりたいと自分を律しようとした保。盤二の前だけは、まっとうな人間で居たかったし、居られたのだと思います。だから人生の分かれ目の、あの埠頭で、あなたの様な人間になりたかったと吐露させたのだと思います。そして、回りくどい言い方で、引きとめてほしいことを告げて。
保は妻の罪を被って、死ぬことで、妻を守ったけど、それは、原田平蔵の第2の正虎の役目を引き受けることだったのでしょう。逃れられないしがらみの中でしか生きていかれない人生を選択してしまった保を責めず、時代のせいにして、時代が違えば、きっと友達で居られたと伝えた盤二。第三者という立場でお互いの気持ちを伝えたから、最後にたもつとして、お元気でと言えたのだと思いました。全うに生きたいのに生きられない、人生に翻弄された男に綾野剛ほどうってつけの役者は居ないと思って見てました。勿論、他の役も、このキャストだからこそ、生きると見てました。上質のドラマだと思います。

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名前無し

原作は未読です。
渡辺さんは、この時代の、言葉が乱れる前の日本語を絶妙に使って、音楽が流れているかのような脚本に仕上げた。役者の呼吸や語るスピード、間の取り方まである程度計算済みのようでした。
滝藤さんのナレーションから大友さんの音楽、効果音、セリフ、これらがリズムを持って流れることで、1時間、その世界観を一気に魅せてくれた。CMが途中で挟まれる民放では絶対に出来ないドラマだった。

役者にとってはハードルの高い演技が要求されただろう。「少々芝居がかった」台詞を、正確に発することが大前提で、そこに感情をのせ、自然な言葉に聞こえるようにしなければならない。感情がのらなければ棒読みになる。
柄本さん、滝藤さん、エンケンさん、田口さん、石田えりさん、さすがだった。
浅野さん、危なっかしかったが、回が進むごとに違和感がなくなった。
小雪さんも健闘したかな。一番棒読み評価の多かった富永さんですが、きちんとした言葉は崩さず、ドラマの流れを壊すことはなかったと思います。

が、残念なことに、この流れを最も滞らせたのが、クラッシャー綾野剛さん。
彼だけが、感情一番、台詞回し二番の演技に徹してしまっていた。
感情に任せて、話すスピード、リズム、呼吸の位置などを変えてしまう。普段の生活の中ではそれは当たり前だし、綾野さんのそういう感情表現は作品によっては功を奏するけど、このドラマではやっちゃいけなかった。
2.3.4話がどんどん面白くなっていったのに、
1.5話のモヤモヤした違和感。

綾野さんのセリフ全てがそうだったとは言わないけど、流れをかき回してしまっていたことは事実だと思う。
磐二&保の会話と、磐二&エンケンさんや滝藤さん達の会話と比較すると一目瞭然。
結果、一番大切な磐二と保の関係性がピリッとせず、切なくて哀しくて皮肉な、でも、息をのむほどカッコよく終わりを迎えるはずだった二人の友情が、ボヤ〜ン、もや〜んと消えてしまった。

盲目的に綾野さんの演技だけ見れば、涙や表情にぐっとくるのかもしれないし、彼は彼なりに保になりきっていたのかもしれないけれど、その保は
「綾野剛脚本、綾野剛演出」の保であって、
「渡辺あや脚本、堀切園健太郎演出」の保ではなかったような気がします。

二人の別れのシーン、スタッフブログによると
保の表情はほとんど映さない予定だったが、彼の演技を見て映すことにした。
「お元気で」は綾野さんのアドリブであった。
らしいです。
どちらもやらないほうがよかったですね。
保はこんなに女々しくて、感傷的な「泣きベソ小僧」ではないでしょう。

とても好きなドラマだったので、残念感が半端なくて、つい、長々投稿しちゃいました。
すみません。

誤解のないように言っておきますが、私は綾野剛さんのファンです。



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さすがNHK。贅沢な作り。
車や小物、セットなどにこだわり抜いたおかげで
モダンな世界に浸れました。
あんなに格好良くタバコを吸っても
昔の話ですから、でちゃんと片付けられそう。
それもこれも世界を作り上げてるからですね。
セリフの言い方も、誰一人気になりませんでした。
そういうもんだから、で済ませちゃうような。

国民の頭を空っぽにするため
テレビ見せる、ってテレビドラマで言うのが
すごかった。

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名前無し

浅野さんは外人ウケするちいさいおっさん??
一反木綿にちいさいおっさんの組み合わせ、かあ。
こんなかっこつけたドラマにそういう見方が出て来るって
やっぱり感想サイトはおもしろいなあ。

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名前無し

保の役って誰でもできてはまるものではないと思う。
綾野剛が、イケメンとかそうじゃないかなんて
くだらない次元で話す人はナンセンスだね。
理想と現実の自分のギャップにもがいてて
でもまっとうに生きたくて、そのもがいてるかんじが
周囲からみたらはかなげでほっとけない、かまいたくなる
そんな魅力のある男が保。
こんな複雑ででも魅力ある人たらしの役は
綾野剛じゃないとできないんだよ。
わかんないかなぁ

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名前無し

綾野さんは「最高の離婚」「八重の桜」ほか何作かで見てわりと雰囲気の好きな俳優さんだけど、私はこのドラマの綾野さんはちょっと物足りなく感じました。浅野さんがそこまで入れ込むほど魅力的な人物に見えなかった(保という役柄を演じるにあたって、です)。小雪や富永さんなどのキャストはなかなかドラマの雰囲気と合っていていいと思う。

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名前無し

こういうタイプの世界観、結構好きなんですけど…。
浅野さんも、いい感じだと思います。
脇の男優陣、舞台も完璧にこなせる実力派揃いで、「スゴッ!」って思ったし…。

なんだけど…
綾野さんがな〜。いや、好きなんですよ、基本的に彼の演技、好きなんです。
今回だって、夕陽をみつめる表情とか、「惚れた女がいるんだな」って言われた時の顔とか、いろんなしぐさも、好きなとこの方が多いんだけど…。
セリフがな〜〜〜。
こういう、しっかりとした正統派の「日本語」
のセリフとなると、やっぱり、「演技技術」のなさが露見するな〜。滑舌の悪さとか…。語尾の間伸びとか、呼吸とか…。
それが「個性」で成り立つ作品ならいいけど、
今回はあきまへん。ごまかしが効かない。
周りの面々と比べてしまう…。
せっかく素敵な空気を作り出す演技力があるのに、自身のセリフでそれが壊れちゃってる。
すごい残念です。
この夏、蜷川さんに叩かれて下さい。

ドラマは続けて見ます。

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