3.12
5 33件
4 15件
3 6件
2 8件
1 31件
合計 93
読み とうぼうべんごし・なりたまこと
放送局 フジテレビ
クール 2010年7月期
期間 2010-07-06 ~ 2010-09-14
時間帯 火曜日 22:00
出演
突然、身に覚えの無い恩師殺し・放火・横領の罪をきせられた弁護士・成田誠が、雑踏に身を隠し、名を変え、姿を変えながら、自らの「冤罪」を晴らし、真犯人を探し続ける姿を描いたドラマ。

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名前無し

今期、火曜はジョーカーとこれと連続で視聴してきた。
愚かなことに、この最終回を観て、やっと局側の意図(まさか偶然ではないよね?)に気付いた。

それは、両者とも『正義』という大きなテーマを扱いつつ、

ジョーカーは・・・
「法は人を裁けるか」→「裁けない場合がある」→「人が法の代わりに裁くことは正義なのか?」

逃亡弁護士は・・・
「法で人を救えるのか」→「救えるとは限らない(法が人を苦しめる場合もある)」→「ならば人が人を救おうとする時、法よりも大切なものは?」

この相反するテーマを掲げた2つのドラマを連続で放送したことに関してはグッジョブ!
フジもたまにはイキなことをしてくれるんだな(笑)
 
しかしながら最終回を観終えて、両者の感想は真逆になった。
原作が既にあったこのドラマについては、主人公の苦悩、そして人間性が丁寧に描かれたゆえに、最終回で上記テーマはくっきりと浮き彫りにされ、
ストーリーの大団円とともに、ある種の大きな感動を呼び覚ましてくれた。
ジョーカーについては(あちらのスレにも投稿したが)、人間が描かれていないゆえに、テーマの普遍性に肉薄できず、消化不良を否めない残念な結果になった。

逃亡弁護士を上地くんが演じたのは大成功だったのではないか。
当初の不安をよそに、回を追う毎に役にはまり、最終回の演技については満点をあげたい。
特に連光寺と対峙した場面の心理表現は素晴らしかった。
テクニックとしての演技のみでなく、彼自身のもつ清らかな人間性が『成田誠』を生き生きとさせていたと思う。

あとドラマの世界観に破綻なく入り込めた理由として、脇役の演技者(レギュラーも毎回のゲストも)達が上手い役者が揃っていたということも大きい。

人間の持つ「良心」の大切さを、説教くさくならず、表層的にもならず、またこそばゆくもならず、最終回で上手く感動につなげてくれたなと、
脚本にも、上地くんの演技にも拍手!!!

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