



4.33
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| 合計 | 18件 |
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素晴らしかった。
一切無駄が無く映像と必要最低限のセリフだけで十分に物事の背景が理解でき魯山人の事をあまりよく知らない自分でもまだ一話しか観ていないのにその人柄や思想が過不足なく伝わってきた。不遇の幼少期にどうにか自らが生き抜く術として料理に活路を見いだし研鑽を積んできたからこその厳しさ。美しい物と美味しい物のためにだけ生きてきたがゆえの審美眼の確かさ。実直で真摯に対象と向き合うからこその観察の鋭さ、妥協の無さ、そして暖かさ。
一見気難しいと称される魯山人を時に目をまん丸にさせおどけたような表情でユーモラスに実に奥深く藤竜也さんが見事に演じておられる。ヨネ子役の女優さんもまたこの役にとても合っていてレトロな服を纏った姿や所作が非常にこの時代の女性らしく自然と映像に引き込まれた。柄本明の吉田茂に至ってはもはや言わずもがなで魯山人とのやり取りはどれも観ているだけで面白い。初対面にして首相相手に忌憚のないユーモアでやり合い美食を通じその日のうちに互いの口の悪さと才覚を称え合う仲になってしまう、もうあっぱれ過ぎてニヤニヤしてしまう。
両親の事を聞かれた際はそれに答える代わりおもむろに火をおこし米を炊く。幼少期の色の無い記憶がその境遇を雄弁に物語っており、ゴマとネギを混ぜた焼き味噌をおこげに添えた時から画面には彩りが生まれた。そんなおこげをヨネ子に差し出し炊いたばかりのご飯をお握りにして持たせてくれるその心情を思うと涙が出てくる。
今回一番好きなのが鮎を長距離運び疲れ力尽きたヨネ子をそのまま台所に転がしたままで料理を作ったり出したりする場面。端に移動させるでも邪魔にするでもなくそこにあって当然のもののように跨いで行き来するのが何とも可笑しく、おおらかで自然な優しさも感じる。無事会を終え目覚めたヨネ子に差し出された鮎はさぞや美味しかったろうと思わせて覚えていないというのもまたご愛敬。
ロケーションも素敵で切通が世間と距離を置き晩年を過ごす魯山人へのアプローチになっているのも良い。軽快な音楽もよく合っていて無駄なBGMが無いのもすっきりしていて気持ちがいい。細部まで行き届いているので多くの名作同様どこかのシーン1つだけとってもどれも魅力的で一話観ただけでもう満足感が高い。間違いなく今期一番では。原作ものではないオリジナルなのがまた素晴らしい。
こういうドラマにはやっぱり古川琴音ちゃんがよく似合う。
ほんと不思議な女優だよね。
ひょっとしたら「ばけばけ」のトキつて古川琴音ちゃんの方が適役だったかもね。
藤竜也の魯山人もなかなか似合っている。もう少し太ってたらソツクリだろう。
それにしても北大路魯山人って、年々今時の成金金持ち達のアイドル化してきているよね。分かりやすいからだろうな。でも、書の方は彼等にはあまり珍重されてないようで。
あの世の魯山人は多分、渋い顔して苦笑いしてるだろうな?
古川琴音さんの声や喋り方がなんとも魅力的。
ちょっといないよなぁ、こういう雰囲気の女優さん。
不思議な空気を纏ってて‥‥。
以前、文学的だって評されてた黒木華さん、琴音さんもそんな感じになるのかな。
大正時代のお着物とか似合いそうね。
やはりNHKのドラマは面白い。この役者たちとストーリー、雰囲気は民放では醸し出せないだろう。とても魅力的なドラマ。先日終わった、京都人の密かなたのしみに通じる心地良さがある。魯山人は知っていたけれど、詳しい生立ちや晩年など知らなかったのでとても興味深い。鮎が美味しそうでした。4月期のドラマも楽しみです。
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