



3.20
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職場の上司である文原一良(古川雄輝)と入社2年目の東慶伊(長野凌大)の二人、社内には秘密の関係があった…。
BS朝日での視聴です。
二人は偶然ミニシアターで出会い、共通の趣味(映画)で意気投合し、ゲイ映画を見た後も気まずくならなかったことから交際が始まっての流れ。
「ゲイである以外、何処にでもありそうな流れだよ」とでも言いたげなタイトルは、懇願のようにも開き直りのようにも感じられる。
事実、二人は交際が始まって一年経ってもキスもしていない、いわばプラトニックな関係(思わず「赤いスイートピー」の一節を思い出す)。
一回りも年下の子を上手くリード出来ないもどかしさと、現状でも十分心が通じ合っている安心感とで揺れ動く文原。
一方の東の気持ち(欲しいのか欲しくないのか)が分からないのは気にはなりますがね。
色んな形がある中での一つの形と見るべきだろうな。
ストーリーに起伏が無くて淡々と進む感じなのでちょっと地味な印象。
文原のキャラも関係してるのかも。
ただ、タイトルが「普通の恋愛」だから、これでいいのかもしれない?
東が文原を見る目がいい。長野凌大、雰囲気作りが上手い。
ウルウルしてる目で文原を見つめるので、話の中では東の気持ちをハッキリさせてないけど、あのウルウルした目は文原に恋してる目にしか見えない。
東がそれを自覚してるかは分からないけど。
文原の行きつけのようなバーが、文原が行きそうな店の雰囲気と合わない気もするんだけど、文原が誰かに連れてきてもらって常連になったのかもしれないと勝手にそう思うことにした。
文原の雰囲気が、低体温男子の雰囲気でガツガツしてないのと清潔感が漂い過ぎてるので、一線を越える展開が想像つかなくている。
キスも躊躇して出来ない場面に納得感有りすぎ。
これは、演技が上手いということか、キャスティングが成功してるということか、両方?
2話を見て。
この話は、文原がゲイで東はゲイではないという性指向の問題があるから、東が文原を恋人として好きなのかを悩むストーリーのようになっているけど、相手への気持ちが恋愛感情かどうか悩んだり考えたりしてしまうのは、男女の恋愛でもよくあることで、そこにそんなに違いはないのではないかと。
ずっとそばにいたくて、一番好きで、でもそれが恋愛感情かと言われると、よく分からない。
そんな状態で、付き合ってる男女、結婚した人してる人、世の中に結構いるんじゃないかと思う。
恋愛感情かどうか、ハッキリさせるのはそんなに大事なこと?
そんなことを考えながら見ていると、文原と東は、確かに「普通の恋愛」だと感じる。
文原を演じている古川雄輝の表情が、いつも微妙で、相手への疑問や気遣いや自分自身の葛藤みたいなものがありながらも相手との関係を保つさまが、何だかとても現実味があって、凄くいい。
繊細な演技が出来るいい俳優さんだと思う。
3話。
この話、東の姉が不動産屋さんに勤めている設定になっていて、
弟である東が、男の人と付き合っていることを姉に話したことを、風邪をひいた東のお見舞いにきた文原に、姉が伝える場面があった。
その場面、東と付き合っているのは自分だと言えない文原が、「(男の人と聞いて)驚かなかったんですか?」と聞くと、「今時珍しいことじゃないし😊」と姉は笑顔で、そんなことは大したことじゃない雰囲気で軽く答えている。
この場面には前振りがあって、
(特にゲイという訳でもない)東が(ゲイである)文原に、一緒に住みたい、同棲したい、と伝えたとき、文原は驚いて「(2人の展開が)早すぎる。色々難しいことがある」と口にし、
その後、文原が行き付けのバーでそのことを話題に出したとき、バーのママや常連のゲイカップルが、口を揃えて、男同士が一緒に住む家を探すとなると、”今は随分マシになったけど大家さん?が嫌がって中々家が見つからない” と、それが簡単なことではないことを話していた。
東の姉は、今まで誰かと親しく付き合うようなことがなかった弟が、恋人付き合いをしてる人の話をしてくれたことに喜び、その後の展開で、2人が一緒に住もうとしてる家を幾つか探して間取り図を見繕ってくれたことが分かるのだけど、
考えてみたら同性カップルの同棲数の動向、一番情報が早くて実情が分かるのは、不動産屋さんかもしれないと気が付いた。
このドラマは原作ものだけど、原作者は、ファンタジー要素を省いて描いた作品だと公式サイトのコメントで話している。
東の姉が不動産屋さんに勤めている設定、よく不動産屋さんという仕事に気付いたなぁと。
その設定があると、「今時珍しくもない」の台詞の持つ意味が、世相を反映した言葉なんだと分かる。
こうした作品で、自分の家族や息子がゲイということにあまり抵抗がなく、理解も応援もしてくれる家族の話は割とあるけど、家族が不動産屋さんに勤めている設定というのは、自分は初めてで、いい設定だなぁと思った次第。
ゲイカップルの家探しが劇中に出てくるシーン、それで思い出したのは、「美しい彼」という作品のseason2?劇場版?劇場版かも?に出てくるシーンで、美しい~の方は、引っ越し先を探しての物件下見の帰り道、中々適当な物件が見つからない2人が、同行している不動産屋さんに、他の物件は?のようなことを聞いたとき、「結婚の予定があるならいっぱいあるんですけど(←言葉不正確)」と答えるシーン。
そして2人は、家に帰ってから「あの不動産屋は止めよう」と話す。
ゲイカップルの家探しエピ、その作品が作られた時代によって、世相を反映するエピになっている。
「美しい彼」は、2021年にseason1が放送されているけど、原作小説の発表年度はもっと前の2014年。
この10年あまりで、同性カップルを取り巻く実情は随分変わってきた。
東京都のパートナーシップ制度が作られたのは2022年。
現在は、同性婚を認めていない現在の法律は「違憲・憲法違反」だと判決を出す高裁が幾つも出てきている時代。
違憲ではない、と判決を出したのは東京高裁の1つだけ。
今後は、最高裁の判断がどうなるかに注目が集まることになる。
こうしたBL作品も世相を反映して変わってきてるんだなぁとつくづく思う。
同性カップルに驚いたり敬遠するような世間の意識は、もはや時代遅れと言わざるを得ない。
とはいえ、この話の文原も、東から同棲の申し出を聞いたとき、「(俺は)まだ親にも言ってない(カミングアウトしていない)」と焦りまくる。
自分の息子がゲイと知らない親御さん、きっと世の中には沢山いるんだろうと思う。
因みに、同性を恋愛対象とする性指向、昔も今も、実際の数は殆ど変わらないはずと思う。
性指向は、後天的なものではないらしく、先天的なものらしいので。
異性愛が当たり前と思う世間の意識は、同性間の性行為を禁じるキリスト教の広まりからきているらしく、「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し」と定める憲法が出来る前、昔の時代は、普通に同性と付き合う人がそれなりにいて、世間からもそれを許容されていたらしい。
明治の民法は、家父長制。結婚は家同士を繋ぐもので、それ故に?結婚は家長である男性と女性で行われ、同性婚は想定の範囲外。
で、日本国憲法では「両性の合意」と明文化されているけど、この部分は、「両性」に比重があるのではなくて、「合意”のみに”基いて」の部分だと自分は学校で教わった覚えがある。
つまり、本人同士の合意があれば親でも口を出すことは出来ない、という意味だと。
また、そもそも戦後の憲法作りに関わったGHQは同性間の性行為を禁じるキリスト教圏のアメリカ。
同性婚など頭の片隅にもなかっただろうと思う。
戦後の憲法制定からは、まだ100年も経っていない。
同性婚、同性愛を異端?少数派?とする世間の意識は、或いは、”人為的に作られた意識” なのかもしれないと、そう思ったりもするこの頃。
4話がとても良かった。
アロマンティック、デミロマンティック。
アロマンティックは知っていたけど、デミロマンティックという言葉は初めて聞いた。
この4話の為に、今までの回があったような気がする。
長野凌大、凄くこの東の役にハマってると思う。ハマってるのか、演技がいいのかよく分からないけど。
自分のことをデミロマンティックなんじゃないかと口にする東。
今までの1~3話のことを思い出して、そこに長野凌大が演じている東が持つ雰囲気が合わさると、デミロマンティックのイメージが一発で伝わる。
東の友達で未来(みく)という男性が出てきて、未来は自分がアロマンティックではないかと悩んでいて、その話に答える文原の雰囲気が、とても穏やかで、言葉も優しくて分かりやすくて、古川雄輝の持つ雰囲気もまた、凄く合ってる。
未来を演じていたのは、渡辺色というシンガーソングライター兼俳優。
初めて知った人だけど、この人もとてもいい演技をしていた。
この4話を見て、こんな雰囲気で、こんな内容を描いてくれるなら、昨今のBLドラマブーム?みたいなものが、凄く社会的に意味があることのように思える。
ストーリーは割と地味で、起伏のある展開も全く無いけれど、本当にいいドラマ。
原作がいいんだと思うけど(絵柄を確認しただけで未見だけど)、長野凌大と古川雄輝の持つ雰囲気が、原作が描こうとしてるものを更に増幅して伝えてくれてる気がする。
最近、この手のジャンルのものに星を付けて投稿するのがほとほと嫌になっていたところだけど、この4話は、ドラマを見てほしいという気持ちの方が勝ったので、星投稿します。
このドラマを中傷したら許さない。
つまらないクソドラマ
長文書いてるバカがキモいw
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