4.66
5 288件
4 29件
3 5件
2 10件
1 12件
合計 344
読み とうめいなゆりかご
放送局 NHK
クール 2018年7月期
期間 2018-07-20 ~ 2018-09-21
時間帯 金曜日 22:00
出演
1997年・夏。17歳のアオイは、アルバイトの看護師見習いとして「由比産婦人科」へやって来た。いきなり中絶手術の現場を目の当たりにし、衝撃を受けるアオイ。しかし、何事も丁寧にあたる院長・由比や、頼りになる先輩看護師・紗也子、おだやかな婦長・榊らスタッフ...全て表示
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名前無し

アスペルガー症候群で人の感情が読み取りにくい。母が自分の顔見て感情を読み取ったようにあの時、自分も読み取れていたら…だから教えてほしいと真摯に見つめる。
元々信頼関係があったというのも大きい。図書館で騒いで怒られたり蝉が鳴くのは雄だけと知らなかったりアオイは自分と同じレベルだと思っていたかも。アオイだから義父のすることを嫌がる「おかしい自分」のことを話せたのかも。
子供で知識がない。母を泣かせたくない大好きだから母に言わない。助けてくれる人がいることも知らない。
だからこそ大人が気づかないといけない。気づかない=透明。
透明な子にしないように。

誰も気づかない(透明な)ままずっと傷つき続けることがないように。
親だけじゃない。学校の先生だって友達だって近所に住んでる通りすがりの人だって。
セリフや映像は間接表現で子役の子に配慮されてると思う。
母がアオイの顔見て感情を読み取ったように、このドラマを見た視聴者がまわりにいる透明な子供に気付いてあげられたなら。現実にいる透明な子が一人でも多く気付いてもらえたならドラマの意味はあると思う。

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名前無し

「何の邪念もなく、只々、人の心に寄り添う。」これが今回、周りの大人たちが17歳のアオイから学んだことではないのかな。

このドラマにおける人と人との自然発生的な学び合い、これが自分の心を打つ1つの要因だと感じている。

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名前無し

このドラマ、毎回必ず珠玉の一言やフレーズがある。今回は、アオイの「先生は、どうして中絶手術をやるんですか?」という質問に対する由比先生の返答

「AUS(人工中絶)は、いつか望んだ時、ちゃんと妊娠できるようにするための手術だ。だからできる限り丁寧に処置をする。中絶も分娩も同じだ。どちらも新しい命を迎えるための仕事だ。」

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名前無し

重たいテーマですが、逃げることのできない問題ですね。
それにしても、清原さんは表情だけでこれだけの心の動き、内面を表現できる、まだ10代なのにすごいとしかいようがない。
清原さんだけではなく、瀬戸さんも実に頼もしい、患者やスタッフに寄り添う先生を良く表現しているし、酒井さんがまた難しい母親の心の動きを良く表現している。
ナースの人たちも、子役さんも、このドラマではほんとうに、どの役者さんもすこい力を発揮し、試聴者を引き込んでくるので、わたし自身、当事者の一人になった感覚で、放送の最初から最後まで、泣く隙間さえなく胸が締め付けられっぱなしです。
ほんとうに、こんなドラマはNHKにしかできないと思う。

医師が率先して警察に訴えるように持っていったのは、現実には泣き寝入りしているケースが多く、それが後々の問題の深刻化を引き起こしているというような調査などを踏まえ、敢えてそうすべきだ、というメッセージを発したのかもしれませんね。

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男には一生理解できない痛みで、女性はその痛みを受けてでも出産するってのは、俺ら男の考えてた以上に、とてつもない覚悟だろうと改めて思った。まだ未婚で子供いない者ですが、もし夫婦となったら、奥さんを支えたいとドラマを見て、そう思いました。

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名前無し

日本生まれ、日本育ち。母と子の心を結ぶ≪母子手帳≫の意義を痛感させられた。

ずっと手に取ることをためらっていたこの小さな手帳を,涙ながらに読んだ次の日の朝、「ただほんの一瞬でも、愛されていたという証があれば、私たちは生きていける。」「そしていつか、だれかを愛することができるような気がする。」というアオイの心境の変化は、≪母子手帳≫がアオイの心の救世主となった証だ。

派手さはないが心にジワジワ染み入り、自ずと涙ぐんでしまうこのようなドラマにはめったにお目にかかれない。奇跡のドラマだと感じている。

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名前無し

どう感動したと良かったと書けばよいか言葉が見つかりません 二十代前半にこのドラマのような経験をしました 複数回です その頃の自分の事はどう総括していいのか、今だに答えが見つからないのですが。 その後、夫と結婚して子供達を産んでから成長する姿を見るにつけ葬ってしまった子供の歳を数えるようになりました とても辛いドラマでしたが見て良かったと思ってます もうひとつのエピソードも夫側の同じ理由で 私も妊娠してから夫にほんとに俺の子なの と言われましたが 子供を産院に見にきて小さな手足の指をずっと触って 指の特徴まで俺そっくりと夫は感慨無量な笑顔でした もう悠に三十年は昔日の事です

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名前無し

医師の出てくるドラマに有りがちな天才ドクターが
何でも治す話ではなく。
限りなくリアルで時には救いの道が見えないような
医師も悩み苦しみ患者やナース達と前を向こうと努力する。
全体的に淡々と進み演技力のある役者達の重みのあるセリフにハッとさせられたり、ヒロインの表情特に目の演技が多くを語っている。
ドラマと言うのは正義の味方がいて無理矢理にでも問題の解決をみて爽やかに終わるだけでは無い。
人間の誕生そしてその運命は、人にはどうにも操作出来ない
のだと真実を知らされる。
ヒリヒリと胸が痛む事も多いが人々の嘘の無い真摯な姿勢に救われるような気がする。
こんなドラマを待っていた さすがNHKだ。

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名前無し

いくら若いとはいえ、出産してすぐ自転車こいで子供を捨てに行く
ってすごすぎる。
でも子供を親が実子として育てるのはよかった。

もう10年近く前だけど中学で保護者も一緒に受けた性教育
講師の方の話だと、性加害者は身近な人が多いそうです。
一番多いのは彼氏(デートDV)その結果望まない妊娠誰にも言えなくて悩む子が多い。彼女もそうなのかな・・・
その講師の方は産婦人科の先生でもし被害にあったらとにかくすぐ病院に行って、緊急避妊ピル(アフターピル)の処方してもらうようにと話していました。行きにくかったら僕に電話しなさい、真夜中でも助けるからと、名刺を配ってました。
アフターピルが周知されればこういうケースは少なくなるのかな・・・

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名前無し

これは、教会にさすステンドグラスの光のような祈りのドラマだ。そして、傑作です。

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名前無し

今回の『透明な子』は重くて深い難しいテーマ
だから映像化は難しいのでは、と言う意見があったが
それは全くの逆だ

NHKはドキュメンタリーなどで
現実に起きている性的暴行被害や様々な重くて難しいテーマを
真摯に向き合い取り組んできた訳だから

ドラマで、このテーマだけ逃げるなんて、あり得ない
むしろNHKしか出来ない真骨頂だろう

なのでドキュメンタリーを先に観ていたので
『透明な子』も他の重いテーマも
暗い気持ちにならずに真剣に視聴する事が出来る

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名前無し

視聴率なんかどうでもいいよ。
NHKは、わからない。「半分、青い。」に「西郷どん」
言いたいことは山程あるが、それが消し飛ぶ程の、静かな傑作だ。

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名前無し

ドラマ10はハズレがない。って思ってきたけど、今回は特に良い。
お涙頂戴式の大げさな演出が皆無。なのに、伝えられる事実や言葉がていねいに直球のメッセージを送ってくるからたまらない。毎回何かを受け取るのだけど、お説教じみてないからガンコな私も素直に受け取れる。
私は堕胎の経験があります。アオイが「透明なゆりかご」のなかの亡くなった赤ちゃんに向かって「今日はいい天気!ハイキングにもってこいだね〜」などと話しかけたりするシーンに毎回胸が締め付けられます。この世で過ごすことのできなかった命だけど、確実にアオイは命を吹き込んで、見送ってあげてるのですね。
私は健康上の理由で堕胎したけれど、本当に何年も心から笑ったという日がなかったです。
由比先生が言われた「堕胎も、いつか新しい命を迎えるための準備なのです。」との言葉、本当に涙が止まりませんでした。
NHKさん、このドラマで心の寿命延びました。本当にありがとうございます。

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名前無し

産む機械はどんな文脈でも酷い言葉だよ。

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名前無し

毎回泣かされてます。
いいシーン多かったなぁ。
見知らぬ役者たちが毎回上手いけど、
今回は大御所もエグかった。
山の上のイッセー尾形と角替和枝の夫婦がたまんない。
イッセーさんのメリハリの効いた芝居がまた格別。

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ミニチュアガーデン☆わーるど

毎回、グッときたり、考えさせられる素晴らしいドラマですね。

特に葉山奨之さん演じるお父さんの回の演出が秀逸でした。
二人になんとか支えられ、頑張れている、踏ん張ってほしい…という思い、願いのようなものが詰まっていて、涙が溢れました。

演出スタッフさん、俳優さんたちの真摯な制作姿勢がじんわり伝わってきます。

あと、Charaさんの「せつないもの」を主題歌に選択したことが見事すぎる!
切ないものにも、包まれるような温かいものにも変化する歌声であり、作品を色濃くしてくれている。

完璧です!

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名前無し

おとといのネット上のREAL SOUNDの記事で、由比先生役の瀬戸康史の演技について、好評価が書かれていた。
「清濁併せ呑む度量の大きさを見せる貫禄さえ漂う演技」と。まさにそうだなぁ、と。

設定年齢よりずっと若い瀬戸康史が、好演しているのも驚き。
これまでの甘め幼めな瀬戸康史の印象が、いい意味で裏切られましたね。

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名前無し

このドラマは現実に起こったことを見習い看護師の目線で描いています。まあ原作者ですが。
だから本当はどうだったのかという結論を憶測で描いてはいけないのです。
一話からとおして、虐待死ではない。女子高生は赤ちゃんが邪魔で捨てたのではない。意識のない夫が涙を流した。そして今回の奥さんのメモに助けられた。
これらは全部アオイの希望的想像を映像にしたものです。
ちゃんとドラマでも「私は思いたい」と言ってます。

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名前無し

今回も泣けた。なぜ泣けたのか。この手のドラマって結構あるし、コウノトリとかもそう、でもそういうのでは殆ど泣けない。泣かそうとしてるから。でもこのドラマは泣かそうとは得にしてないんだ。シーンの作りは結構坦々としてる。そこがすごいと思う。
例えば今回では田畑さんが「許さない」と言いながら陣痛に苦しむシーンではアオイはひたすら腰をさする。叫びを聞きながら腰をさするだけ。民放ならここでアオイに涙を流させる演技を要求すると思うしこちらもそう思ったが最後まで涙を見せるシーンは無かった。辛そうに腰をさすぅてた。それが逆に泣ける。その違いがNHLなんだ。

1990年代の設定。アオイのセーラー服は違和感がない。これがいまのAKB見たいな制服だと又印象がちがったなぁと思いつつこのドラマは10回。10回もこのクオリティで行けるのかが心配でもある。クオリティを保てれば「それでも生きていく」以来だと思う。

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名前無し

主役の子、ナチュラルでうまい!醸し出す空気感は、今この時だから出せる特別なものだと思うけど・・将来が楽しみな女優さんだなぁ。
赤ちゃんと目が合った瞬間、何とも言えない感情が込み上げてきたアオイを見事に演じていたと思う。
高校生役の子も、短い尺の中で中々の熱演だった。
感情に突き動かされ、自転車で高校生の家へ向かうアオイ。坂道をこぎながら、高校生に気持ちを重ねていく見せ方が良かった。映画のワンシーンを観てるよう…。映像が綺麗だった。

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名前無し

ここのところ録画を見続けてる感じ。他のドラマとは一線を画する何かがあるから、この世界に入り込むと他のドラマが陳腐に見えてくる。
作り方としては映画のようで、やはり取り組みの姿勢なのだろうと思う。
バックに流れる音楽もドラマを邪魔しない。だって清水さんだもん。マライアのアルバムは持ってる。ベテランだけどNHKのドラマではかなり仕事してる。
そして西湘の景色だ。特に街自体はフィーチャーされてないし小田原と言ってもむしろはずれの静かな場所。バイパスは本来は景色の邪魔なんだけどなぜか効果的だ。単に海を見せるより生活感がある。この場所は市が選んだんだろうか。
そして殆どが春に撮影されたようだが、西湘の春はいい。湘南よりもいい。騒がしい海ではなく静かな海。何もない海。そういうところがいい。
すべてが上手く機能している。そんな感じのドラマだ。
清原果耶はアミューズだから朝が来たにブッキングされたのだろうが、上手く育ってるし、この後は朝ドラヒロインとかあるのだろうか。新人でもないけどちゃんと芝居が出来てるのは感心。今の若い子は器用なんだろうが、結構芝居に嫌味がある子もいるので。とにかく裏のチアダンスよりかはこちらを学生に見てもらいたいと思う。

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名前無し

他のドラマとは格が違う。
他を圧倒している。
扱いにくい現実をテーマにした
直球勝負のドラマだった。
製作陣、俳優いずれにも敬意を表したい。

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名前無し

涙無しでは観られない!本当に素晴らしいドラマでした。こういう素晴らしいドラマを作れるNHKが、なんであんな酷い朝ドラを作るのか疑問です。まんぷくに期待!

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名前無し

紛れもなく、私の今年のベストワンドラマです。
どなたかも書いてましたが、50半ばも過ぎた男性の私が、
ドラマで泣くという、本当に稀な経験をさせてもらいました。

主演の清原果耶さんをはじめ、酒井さん、瀬戸さん、水沢さん、原田さん、みなさん素晴らしかった。そして毎回のゲストスターも見事に適役で良い演技だったと思います。

清原さんは「あさが来た」で見て、若いのに良い役者さんだと思ってましたが、みずみずしい演技はすごく魅力的(ナレーションも良かったですよ)。このドラマの成功の第一の功労者でしょう。
きっと女優として大きく成長するきっかけにもなったのではないかと推測します。ちょうどアオイが見習いから看護婦になったかのように。

アップ多用の画面も好きです。俳優陣の力量だと思いますが、言葉にならない感情が、表情から伝わってきました。

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名前無し

録画を見直しながら感じました、続編は不要と。渾身の傑作の続編とは、視聴者がその後に現実の社会とどう向き合うかという共鳴の働きであり、それこそが原作者を含めてドラマに取り組んだ人々への最高の敬意と思います。

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名前無し

第一回を何気なく見て以来、引き込まれてしまいました。家族の前では見づらいので、録画して深夜一人で見てきました。
毎回重いテーマでありながら、真剣に向かい合う姿に心を打たれました。原作、脚本のすばらしさに、出演されている方皆さんが、120%の力を発揮されたと思います。
近年希にみる良作だと思います。

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名前無し

10話すべてが神回だった。そして人々が発する「神のことのは」を数多く聞いた。その尊い言葉により、俗世に浸りきっている自分の心が洗われるようなひと時になった。

しかし初めは、様々な不幸が起こり過ぎ、切なさを通り越した悲愴感が自分の中に満ち溢れた。目を背けてしまいたくなった。でも、各話の主人公が、自分の身に訪れてしまった出来事を直視し、どうにかして乗り越えようとする勇気ある決断の数々を目の当たりにして、感激せずにはいられなくなった。涙が溢れた。

そして全話の主人公のアオイが、確執のあった母との触れ合いや院長の由比先生からの誠の教え、先輩看護婦たちの言動や言葉によるメッセージなどにより、逞しく成長する姿がとても印象深かった。

このドラマ、近年稀に見る珠玉の逸品である。

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名前無し

「透明なゆりかご」は、命とは何かをテーマに、人間の永遠のテーマである親子関係が様々具体的に描かれているドラマだと思います。ショッキングな内容もありますが、

例えば、幼い頃の近親相姦で多重人格になる事は当時は科学的に解明されず、動物に憑りつかれた、呪われた、ダミアンなど、大人がずっと封印してきた子供への人権侵害です。戦後やっと子供の人権が法で守られるようになりました。

今後、もっともっと目に見えにくい親子関係、例えばダブルバインド(自由に好きにしていいよ、と言いながら、自分の言う通りにならないと可愛げがないと言ったり、あなたの感じ方はおかしいと子供に暗に圧をかけ人格否定したり、一人でやりなさい、自立しなさいと言いながら、自分を必要とするように手足をもいで自分の元に縛り付け自立させようとしなかったり、会話(対話)と見せかけて自分の理想や価値観へ誘導するような精神的虐待)など、他に様々なパターンがありますが、そんな心の問題も取り上げて欲しいです。恐ろしいのは本人が無自覚な事です。

親子関係はすべての始まり、その後の子供の人生に多大な影響を及ぼします。ドラマにもありましたが、心に葛藤を抱える為、正常な判断ができなくなり、自分を傷つけるような人を見抜けず結婚相手に選んでしまったりします。ドラマではそんな母親側の心の問題にまでは踏み込んではいませんでした。

自分自身を含め、今こそ、私達大人に必要なのは自己対峙なのだと痛感します。

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名前無し

感情と理性の間で悩みながらも、強い信念を持って対処しようとする由比医師の姿に、いつも心を打たれる。
瀬戸康史のキリリとした演技が秀逸。

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名前無し

撮りためていた録画を途中まで視聴しました。(まだ途中です)

ドラマ前半に、誰にも相談できず一人でお風呂で出産した女子校生が父親から叩かれるシーンに(私は)問題が集約されていると感じていて、未成年の男女(大人でも)が寂しさと孤独で(一時の愛情欲しさに)惹かれ合い、結果子供ができ、特に女性は相手から嫌われたくないので男性の行為を断れず、その事自体が(自身の)親子関係が上手くいっていない証拠で、親はその事に全く気づいていない、それこそ伝えたいテーマなのだと感じました。

愛されている証として母子手帳を握りしめる主人公の幼馴染の少女時代に胸が苦しくなりました。ドラマで扱っているテーマは一歩間違えれば、虐待された人を意に反してさらに追い込む(親からの虐待を愛情だと正当化、強化してしまう)とても難しい(センシティブな)問題です。

しかしドラマは親や子供を糾弾する形ではなく、一番大切なはずの子供にイライラをぶつける、その矛盾に親自らが気づく(若い父親の)シーンや、子供側が真の愛情とは何なのか、自ら向き合い現実直視を促す内容になっていて、つい厳しく子供に当たってしまう親や、心に傷のあるアダルトチルドレンに正面から寄り添うドラマだと感じています。

産婦人科の先生や看護師さんを含め、人は完全無欠の聖人ではなく誰もが心に傷を持つ存在で、それは親も自分も同じ、自分を取り巻く人間関係をどう捉えどう生きてゆけばいいか、改めて考えさせられます。

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