



4.28
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| 合計 | 82件 |
ラストまで見たら、これは実によくできた正統派の上質なハードボイルドミステリードラマだった事にようやく気がついた。ラストの真相あかしと終わり方で、
なんだ、そうだったんだーとわかった。そして、久しぶりに極上なハードボイルドの世界を味わえられる事が出来てすごくうれしかった。
なにしろ話の構造と展開や登場人物達がまさにハードボイルドミステリー世界そのものなのだ。
ハードボイルド世界とは例えばこんな風である。
魅力的な美女から頼まれた奇妙な事件に巻き込まれた探偵が様々な人間とかかわり犯罪組織と戦い命を狙われ危機一髪な目にあいながら難事件を解決するが実はあの美女が裏にいて、美女は悪女で探偵は彼女に利用されていたというオチで、やるせなく終わる。
まあ、ハードボイルド世界はそんな風な感じなのだが、まさにシナントロープはそんな話の世界だろう。
そして登場人物達もハードボイルド世界の登場人物そのものなのだ。列挙してみると例えばこんな感じになるだろう。
事件にまきこまれる探偵ー水上君の都成、事件の鍵になる悪い美女ファムファタール(悪女)ー 山田杏奈ちゃんの水町、情報屋ーハシビロコウ、チンピラー坂東君の木場、訳ありの女ー鳴海唯ちゃんの室田、ヒロインの女の子ー影山優佳ちゃんの里見、ナゾの男ースリ老人、犯罪組織ーバーミン、悪の親玉ー染谷将太の折田、部下の悪漢ー龍二&久太郎、探偵に関わる街のヘンな人々ー店の客達とバンドの連中、そして刑事達。
こんな調子で全員がまさにハードボイルド世界にはお馴染みなキャラばかりなのである。
まさか、こういう形で青春ドラマ要素もある新感覚の新しいハードボイルドドラマが創れるとは!
そして、それが見れたとは!
とにかくそれが最後にわかり、オーッ、やってくれるねー!とスゲエーなこれ!ともう感動してうれしくなってしまった。
特に一番ラストのナゾと真相の全てがわかり、都成君が窓からスズメの鳴き声を聞きながらぼんやり外を眺めて、「都成のとなり」と自嘲をこめながらつぶやき、やるせない感じで終わるシーンがもう最高!
まさにこれこそがハードボイルド感覚なのだ!
個人的には本作「シナントロープ」の一番のベストシーンになりました。
ちなみに二番目に好きなのは都成が水町にスマホを見せて水町の顔が悪女の顔に変わるシーンですな。
まあ、描かかれなかったけど、この後は都成が水町にスマホを返して、そっけない会話して別れただけだろう。むしろ描かれない事が粋な演出だなーと思った。
とにかくこの一番ラストの終わり方こそが実にハードボイルド世界らしい見事な終わり方なのである。
探偵だけが真相を知り、ヤレヤレとんだ事件に巻き込まれてまた悪い女にふりまわされちまったよな。と事件を回想して苦笑いしてやるせない感じで終わる。
だいたいハードボイルド世界の終わり方はいつもそんな感じなのである。
ミッキー・スピレインやロス・マクドナルド、レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説の終わり方なんかもたいがいがいつもこんな感じである。
まぁ、ハードボイルドモノの本や映画が好きなお方なら、この感覚とニュアンスと私の言いたい事は多分わかってもらえるとは思うのですがね。
それにしても、このドラマをこれで終わらせるのは実にもったいない。
だから都成とハシビロコウのコンビのハードボイルド探偵ドラマをシリーズモノをぜひとも制作してもらいたいものでありますな。
都成がまたもやヘンな事件に巻き込まれしまい、前の面子もチラリと登場させて、悪女水町にも少し借り返せよと無理矢理協力させて、都成が犯罪者と戦いながら記憶能力を使いハシビロコウと協力してぼやきながら動いて難事件をなんとか解決して、またもや苦い沸え湯を飲ませられ、毎回やるせない結末で終わる。
シリーズ化が無理ならスペシャルドラマか映画なんかでやるといいかも。
なんかすごく見たいなー。
都成探偵役は、絶対に水上恒司君のアタリ役になり代表作になると思うけどね。
水上君は此本和津也さんと一緒に企画をこれから売り込みに行くべきだろう!
すごく期待しております!
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