4.00
5 230件
4 30件
3 31件
2 19件
1 54件
合計 364
読み おれのいえのはなし
放送局 TBS
クール 2021年1月期
期間 2021-01-22 ~ 2021-03-26
時間帯 金曜日 22:00
出演
宮藤官九郎が脚本を手掛けるオリジナルホームドラマ。かつて人気プロレスラーだった“ブリザード寿”こと観山寿一(長瀬智也)は、けがや年齢もあり今は小規模なプロレス団体で細々と試合に出ている。ある日、寿一の元に父親・観山寿三郎が危篤との連絡が入り、寿一は20...全て表示
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いいね!投票数 7 票
名前無し

私も昨日、9話と最終話をまた見ていました。
結末が分かってから9話を見るとまた印象が違う。
寿一が寿一を眺めてるシーンが2回出てくる。
あれは、亡くなった寿一の振り返りのシーンだったんですね。
そして、初回から続いていた寿一のナレーションも、亡くなった寿一の振り返りナレだったということ。
当時は進行役のナレーションだと思ってましたが、実はそうではなかった。

ナレーションって、物語を俯瞰した内容で第三者的目線なのが当たり前なので、寿一目線での物語の時間軸と同時進行ナレと感じさせておいて…実は違った。
あらためて初回から見直してみたら、振り返りナレだと気付く微妙な言い回しとかもあるのかもしれない?

シックスセンスは大好きな映画で、最終回では映画タイトルまで台詞で言わせてましたが、このドラマ全体が、実は亡くなった寿一目線での振り返りドラマであることが最終回で明かされる…という構想だったんですね、多分。
亡くなった寿一が事態を俯瞰してる映像として現れるのは、多分、9話が初めてだと思いますが、映像として現れなくても、初回からちゃんと亡くなった寿一は、そこにいた。
何というミステリー!

クドカンさん、ミステリー作品はお書きになってないように思いますが、こういう方にこそミステリー作品を書いていただきたいです。
最終回で見事に伏線を回収してくれるような緻密なミステリー作品を。

今朝、HDDの整理をしていて同局放送の深夜帯のドラマを何気なく見ていたら、中盤回の番宣が流れてきて、当時、結末を知らずに見ていた時の記憶が甦り、胸が痛かったです。
こんなに何度も過去回を見返したくなるドラマ、そうはありません。
ホントに名作!
クドカンさん、素敵な作品を本当にありがとう。

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名前無し

なんで死なせるの?死なせる必然性あった?
木更津とかは初回から死んだ設定であることを明示してあったから最終回の蘇生が良い意味で裏切りの展開だった。でも寿一はなんで死んだの??普通に西田さんが死んで(酷い言い様だが)、寿一が後を継ぐって展開でよかったんじゃないの?
無理やり隅田川のストーリーとに符号させるために寿一が死んだことにしたとしか思えない。。。
王道のホームドラマを謳っていたのに主人公が死ぬなんて奇想天外すぎて感動もしない。このドラマの何に感動したかって前回の父親の蘇生を皆で応援したり、息子の作文に涙したり、親を老人ホームに預けたり・・・そういった生きる上での現実にもがき苦しみ乗り越えようとする瞬間にこそ私は心揺さぶられたんですよ。
でも、寿一の死はなんだったの?ホームドラマに反します。
最後の最後で築き上げたものが瓦解してしまった至極残念な最終回でした。あと戸田恵梨香の女の節操のなさにも辟易。結局後妻業設定もどこへやら、寿一のこと好きじゃなかったの?寿一に惚れた要因もようわからんし、災いをもたらすって西田さんのセリフの含意も結局不透明なままEND・・・。

前回までは神ドラマでしたがこの最終回で一気に駄作。

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いいね!投票数 4 票
名前無し

全てこのラストの為に最初から伏線張っていたのか。クドカンあんたやっぱり天才だよ。寿三郎から寿一への言葉はクドカンから長瀬への惜別の言葉だったんだろうなあ。

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名前無し

介護は家族がする流れは嫌です。
それが当たり前みたいな空気はやめて欲しい。
ドラマのように介護って楽ではないでしょ?

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名前無し

確かに小さくまとまってしまいましたね。介護問題の描き方が中途半端だったのが残念。

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名前無し

02:02:45の感想を書いた者です。
評価するのを忘れました。
最終回で、今まで描かれたことの全て…物語で使われた題材である能や隅田川等の演目、「今まで誉められたことがなかった」という単なる親子エピだと思っていたことが、誉めたら『終り』になるというダブルどころかトリプルかクアッドミーニングになっていた点(成長、命、物語、TOKIOの長瀬智也、其々の終り)、1話からの台詞やエピの何もかもが全て繋がっていて意味があったことに気付くような構成の素晴らしさ、毎回のエピが此方に訴えかけてくるメッセージ性の高さ、随所に渡る遊び心やオマージュ、そしてオリジナル脚本だったことを含め、文句無しに星5を付けたいと思います。
今期、一番感動したドラマでした。

謎解きドラマでは決してないのに、別に謎があった訳でもないのに、全ての意味やテーマが最終回で初めて明かされていく物語の結末。
再度、1話から見返したくなる奥深さ。
本当に素晴らしい脚本でした。
演者さん達も素敵でした。
特に西田敏行さん、文字通り、毎回身体をはった演技でしたね☆
こんなに毎回、入浴介助が出てくるドラマ、初めて見ました。
そしてまた、入浴介助シーンの寿一との楽しげな会話。
入浴介助って、本当に本当に大変なんですが、あんな風にドラマで描くことで、介助される側にとっての楽しい入浴、気持ちのいいお風呂タイム、介助する側との両者の気持ちのふれあいの時間でもあることを再認識しました。
そして、最終回の寿一との長い会話シーンで見せた泣き顔、切ない親心、忘れられないです。

個人的には、山賊抱っこがツボでした。
あれをされたら、私も一気に恋に落ちてしまうかも(笑)

こんなはなむけドラマで次のステージに進める長瀬くんは、本当に幸せ者ですね。

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名前無し

介護福祉士です。
この程度の認知症なら、そぅじゃなくても…こんな素敵な状況なら、十分在宅でお世話して差し上げるコトが出来ると思います。
実際、在宅介護に携わっている方々にとっては、今回のようなストーリーは、夢物語であり、現実には難しい局面が多い状況なんだとは思いますが、もし…今回のようなコトを、介護されている側の人が望んでいたとしたなら、どぅでしょう?
このドラマは、現実味のある夢物語だと思います。
でも、その夢物語が大切なんだと思います。
それを叶えてあげられるのは、やはり家族しかいないと思います。そして…私自身が、現在たとえ認知症のレッテルを貼られても、自由に動けなくても…家族の愛には叶わない…と、実感するんです。
イイドラマですね… お孫サンとのシーン、ホントヨカッタですwww
長文、失礼致しました…

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名前無し

サービス精神満載。
へえ!道成寺ってお能では一番「まだちょっとイメージできる」演目だけどもちろんちゃんと見たことなんてなくって。30分?!ほんと?!朝ドラ2話分ノーカットで…なわけない、とか。このくだりのあとに「好き」で動揺して同じ舞いの足をたん!え?30分?と一緒よぎるがもちろんそうではなくって(笑)すすすつと舞うわ、んじゃずっと舞うのかと思ったらさっさとプロレス技に流れるわ。
お能の豆知識ベースに天丼風コント秒ではさんで意味不明プロレス。脚本と演出のキレに長瀬のどっちも型にきっちりはまって「魅せる」ことができてのうまいナレーション。
ストーリーよりもドラマの尺全部を視聴者に楽しませる「時間」の提供に力を注いでくれてる感じで大変満足です。

隠し子でした、25年を返せ、は重い。
のにたまたま甥っ子の反抗期にかぶって、とか。兄弟ゲンカだ!とか。TOKIOメンバーの大不祥事時にカレーのスパイスで才能を発揮してたあの可笑しみを思い出します。深刻なのは重々分かってる、俺だって心を傷めてる、でも俺が頑張るとなんかこんなテイストになるんすよ、みたいな。

あと。西田敏行の名人芸すごすぎ。自由自在。拗ねて嘆いてデレて謝って。車椅子演技ってあんなにふざけてよかったんだねえ。ふーらふーらあっち行ってこっち行って、気に入んなきゃするーて下がって、気分次第で息子の足踏んでいく。
ドクターXとかの演技ではこれの10分の1も出せない。この一連の名人技に何か文化賞あげてほしい。(演じてる役がクソジジイだから難しか)

芸能一家に生まれたけれど才能の有無よりもまずその道が好きかどうかで迷う少年の模様もとてもうまく織り込んでいるし、親孝行で家族旅行したい人への気にするべき事柄も断念に至る家族へのめくばりまで含めて描いてるし。

あの元奥さんが監察医朝顔と全く違う空気感なのも。
ほんとに見ていて楽しいです。

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名前無し

戸田恵梨香の「私の家の話」は、どこまでホント?とも思うけど、3万上乗せしてでも、彼女に協力してもらう価値はあると思った。

このドラマの介護について、綺麗事との意見もあるようだけど、私はそうは思わない。
介護の何が大変かって、結局、誰か一人が抱え込んでしまうことが多いのと、愚痴を言えるような環境が無いことが多いのと、体力勝負という面があるからだと思う。

このドラマの場合、長瀬智也は一人で抱え込んではいない。
家族が多人数ということで、気持ちを共感し合えるし、愚痴を言う相手もいる。
戸田恵梨香がいることで、日中、長瀬智也は自分の時間が取れる。
プロレスラー設定なので、体力もあるし、力もある。

このドラマのように、そうそう恵まれた環境で在宅介護している人ばかりじゃないから、介護は大変なイメージだけど、
このドラマのような環境で、長瀬智也のような体力も力もある人で、しかも、西田敏行位の介護度ならば、このドラマで描かれているぐらいの負担で済むと思う。

在宅介護と言っても、やり方は様々。
デイサービス等を利用して、日中、なるべく自分の時間を作り、愚痴を言える相手も作り、どうにかして、負担が一人にかからないような協力体制を作ることが出来れば、かなり違う。

介護者が疲れた時には、1〜2週間ぐらいのショートステイ利用という方法もあるし、用事がある時は、一泊のお泊まりを引き受けてくれる小規模多機能介護事業所もある。
介護度が高ければ高いほど、利用出来るサービスも増えるし、自己負担額も介護度に応じて算定される。

まずは、無理をしないで、大変なことは大変とケアマネさんに相談して、自分が楽になることだと思う。
日本の文化かもしれないけど、愚痴を言ったり、大変だと言ったりはなるべくしない、それが美徳…みたいな風潮があることが、介護者を追い詰めていくもの。
介護される側にとっても、なるべく沢山の人が関わった方が、気持ちが外に向くし、介護者と要介護者の関係も煮詰まらないで済むと思う。

利用出来るサービスは出来るだけ利用して、介護者が自分自身の息抜きや楽しみの時間を持ったり外に出掛ける時間を持つことは、介護する上で絶対に必要なこと、介護は一人ではなく、多くの人達が関わりながら行うものだと、関係する人達の皆が考えられれば、このドラマは綺麗事だと感じなくて済むように思うんだけど。

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名前無し

申し訳ないけど、家族の介護を経験した事があって、ドラマを深く洞察する事が出来れば、この作品が中途半端な駄作だった結論は変えようがない。
親と子、家族という現実と真剣に向き合った経験があれば、このドラマの展開を傑作などとはとても言えないのではないか。

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名前無し

そう、「俺の家の話」なんですよね、この話は。

「俺の家の話」の中に、父親の介護問題もあり、 腹違いの息子が芸養子になっていたという事情を含めた兄弟間の話もあり、家の事情(人間国宝の能役者をトップにした名家?の後継等)の話があり、遺産相続の話があり、俺の事情(ずっと家を離れていた息子、結婚したが離婚、子供は学習障害で元妻のもとにいて中々会えずにいる、プロレスにかける思い等)の話があり、恋愛の話があり、夫婦の関係性の話があり、子供の話があり、父と息子の長年の確執?の話があり…

それはどこの家でも同じだと思います。
どこの家でも、それぞれの家に「自分の家の話」がある。
様々な問題の比重は それぞれの家で違う。
これは、寿一の家の話。

小さくまとまった…という感想がありましたが、小さくまとまっているから「俺の家の話」だとも言える訳で、介護問題に切り込んだ話では元々ない。
ただ「俺の家の話」の中に、介護問題があっただけ。
俺の家の介護の話が、俺の家の話の中に含まれているだけ。
どこの家でも 家の中に要介護者がいれば 要介護者中心に家人の生活は回るもので、観山家でもそうだった、という話なのでは。

「俺の家の話」は、寿一の家の話を描いたホームドラマ。
それ以上でも以下でもない。
でも、何1つ、誰1人、蚊帳の外にはせず、それぞれの登場人物の問題をきちんと描いた素晴らしいホームドラマでした。
これは、普段から主要人物だけでなく少ししか登場しない人物に至るまで、登場人物其々のキャラをきちんと描く作風の宮藤官九郎さんだからこそ、成し得た業かもしれないと私は思っています。

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名前無し

 最終回、2回目を見た。長瀬の見事な「引退試合」だけでなく、「俺の家の話」も存分に描かれていた(「介護」がメインテーマではないのでは?)。
 能の幽幻の舞台で、「寿一の死」「寿三郎の現実遊離」「長瀬智也の引退」を重ねた場面、クドカン以外の誰が書けるか?最後まで調和の取れたアンサンブルを見せた、個性強すぎる俳優陣・演出にもブラボー!
 長瀬ファンでも、クドカンファンでもないが、何度も唸らされたドラマだった。
 マスクを脱いだ長瀬が、今後どんな顔を見せてくれるのか楽しみだ。

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名前無し

決して、中途半端じゃないと思います。
自分の慣れ親しんだ家に戻った瞬間、元気になる方だっておいでです。
このドラマは、ご高齢者や介護に対して、可能性を含めてる部分もあると思います。
だから、寿一サン言ったじゃないですか…家族を大切に…って。
このドラマは介護だけを描くドラマじゃなかったんじゃないですかね…
本当にイイドラマだったと思います。
100歳が当たり前の世の中で、子供が先に逝ってしまう…ってのが現状です。
家族のその先、その後…イイ締め方だったと思います。
長瀬サンの為に…?そぅじゃないと思います。
そぅいうのを、表現してくれるのが、長瀬サンだと思ったから、クドカンサンは、こんなドラマを書いたんだと思います。

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名前無し

最終回で、介護問題を中途半端に扱っただけの、長瀬智也引退の為だけの花道ドラマに小さくまとまってしまった。

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名前無し

視聴者の裏をかく事が脚本の妙技と勘違いしているクドカンオタクには大ウケかも知れないが、私には結局、クドカンと長瀬智也による長瀬智也の為の小さくまとまったストーリーに過ぎなかったと思う。以前、実際に試合中の事故で亡くなったプロレスラーの三沢光晴さんの話をされていたので、まさかそのままドラマに…とは思いましたが。このドラマ、本当に凄かったのは西田敏行さんの演技だけだったと思う。

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名前無し

私は、寿一の亡くなる設定が、例え、長瀬くんを新たな道にきちんと送り出す為のはなむけだったとしても、この話のプロットとして素晴らしい設定だったと感じました。

タイトルは「俺の家の話」でした。「俺の話」じゃありませんでした。
寿一は、元々、家にいない息子でした。
家にいない息子が、 家の柱になる話にしてしまったら「俺の話」になってしまいます。
ひょっとしたら寿一は、 主人公でありながら、尚且つ、「俺の家」を変化させていく狂言回しの役割だったんじゃないかと。

よくよく考えてみたら、寿一は、最初から最後まで、変わらないんですよね。
物語上の立ち位置も、寿一自身も。
変わっていくのは「俺の家」の人たちであり、俺の家。
寿一が来て「俺の家」の人達は変化した。
最終回、居間で兄弟3人がそう話しています。
そして、寿一は最後にいなくなる。
俺の家の人達は誰もいなくならない。寿三郎も介護状態そのままに残る。

勿論、何も死なせなくても、ただ去るだけで良いのでは、という考え方も出来ますが、家の大黒柱のような存在であろうとしていた寿一には、生きながら去るという選択肢はなかったように思います。

観山家は、物語の最後、寿一が来る前の観山家の構成に戻らなければならなかった。
変わるのは、観山家の構成要員ではなく、観山家の人達の内情だけにしておかなければならなかった。
何故なら、観山家に起きる問題は、どこの家にも起き得る普遍的な問題だったから。
病気、介護、夫婦間の問題、子供の問題、反抗期、家族間の人間関係。
普通は何か問題が起きても、寿一のように突然助っ人が現れたりはしません。
助っ人もスーパースターも現れない普通の家で、何か問題が起きたら内情を変えていくしかない。
じゃあ、どうやって変えていくか。
考え方?捉え方?やり方?外部からの協力を得てみる?笑い飛ばしてみる?
この物語は、その一例を、観山家という家を使って、寿一という登場人物を使って、作者が提案?提示?してみた…という話だったんじゃないかと。

そう考えると、寿一の性格設定が「自分がない」ことだったり、寿一自身が不在がちの夫や父親だったり、最後に「俺は、俺の家が大丈夫ならそれでいいんで」という台詞を言っていなくなる…という去り方も、全部、必然性があったことのように、私には思えます。

この話は、初めから、寿一が亡くなる結末ありきで書かれた作品だったようですが(だからはなむけ作品なのだと思いますが)、その結末設定を最大限に作品テーマに生かした物語だったんじゃないでしょうか。

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名前無し

 最終回、私はちょっと辛かったです。
 前々回までは面白かったので、☆は三つです。

 先週の、寿一が年末に戦う、ホセ・カルロス・ゴンザレス・サンホセJr.はやべえとの談…
 (寿一が尊敬するレスラー、ブルーザー・ブロディを殺した人物は、ホセ・ゴンザレスと言う名だそうです)
 さらに、長州さんの付けた戒名がブリザード=吹雪「吹雪院親不孝革命居士」…
 そんな流れを見ると、能は原則として鎮魂の物語。話している主人公「シテ」が実は霊で、生前を回想していた。と言う話が定番である事が思い浮かびます。
 ましてや「隅田川」は、子を亡くした親の物語です。
 そう考えると、寿三郎の病状悪化も、盛大なフリで、実は…とも見えてしまいます。

 寿一が亡くなってしまうのでは?とも思ったのですが、亡くなった方が良い結末になるとも思えず、まさかと思っていました。

 しかし、最終回は煙突から煙が立ち上っていながら、観山家のメンバーは揃っているシーンから始まる…
 そして、この物語の「シテ」は…

 確かに、面白い趣向だと思います。作家さんにとって、こういう仕掛けは堪らないのかもしれません。
 しかし、寿一が亡くなって、本当に物語は良くなったのでしょうか?
 正直、私には、プロットの秀逸さや、意外性より、強引さや、寿一さんが亡くなって、寂しくガッカリした気持ちの方が大きいのです。

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名前無し

最終回をどう見るか。
これは、明らかに長瀬くんへのはなむけ回として設定されている。しつこいばかりに長瀬くんをひっぱり、寿三郎からも家族メンバーからもプロレスメンバーからもあふれんばかりのねぎらいと送る言葉をかけてあげている。かなりやりすぎの感もあるけど(笑)長瀬くんも感無量だろう。
でも、それだからこれが全編をダメにしているかというと、そうではないと感じる。死んでからも「相変わらず自分がないんですね」とサクラに言われて「俺の家がよければ俺はそれでいいですから」と答える寿一。これがテーマだろう。
だからこそ、亡くなっても、というか、亡くなることによって自分は究極の無となり、家族が落ち着くべきところへ落ち着いたとも言える。これでこのドラマは完結をみた。長瀬くんが芸能界から消えることと二重写しになって、見事といえば見事だった。描き方はちょっとしつこかったけど(笑)
西田さんの演技も見事だった。認知症の演技にがっぷり取り組み、しかもライトに笑いを取りながら父親の息子に対する想いを表現。
それに、長瀬くんの顔、近年に見た彼のドラマの中で、一番良かったと思う。力強さの中に優しさやもろさのようなものがにじみ出ていて、ファンでも何でもなかったが、しみた。このまま表現者として残っていれば、もっといい俳優になれただろうと思うと残念だ。
あれやこれやの思いが交錯して、やはり感動を覚える最終回だった。

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名前無し

プロレスに能、介護に、学習障害・多動症、息子 秀生の親権問題。さくら🌸を巡る恋模様、そして寿限無の落とし前を含む 失われた家族の絆を取り戻す。
詰め込みすぎだと思っていたが、もうそんなことは全く思わなくなった。
元妻がプロレスラーの寿一を「あんな気持ちのええ男はおらん」「けど自分がない」と能を例えに出した時に、この脚本はよく練られてると思った。父子の確執の発端だけではない。おおらかに見える寿一の性格描写。
踊れないのに踊介は、勘違いも甚だしいが、味覚も独特。
何故勝ち誇るドヤ顔ができるのか、変わらない天然ぶり。
なのに情報の解析力の半端のなさは流石弁護士。
サクラ🌸への捨て台詞も韻を踏んでいるのは、育ちの良さか、はたまた未練か。
舞の衝撃の告白。初恋の人は寿限無。そう、考えもしなかった。でも、あるねー。無理もないねー。タメだし。そりゃ母さん全力阻止するわ。
寿限無は実の父との間にある確執が埋められない大きなものだと知る。父さんの表情が堪らない。
そして、父を預けて去る時の寿一の泣き顔、息子の背中を見送って、残され小さくなっていく父の姿。
私はこの気持ちを知っている。後ろ髪を束で抜かれるような思いを知っている。要介護2なら、まだ預けるのは早いんじゃないかと個人的には思うけれども。
こんなシリアスな場面があっても、それ以外の場面には笑いがちりばめられてる。だから視られる。
こんな泣いて笑える介護の話を書いてくれて、
脚本家さん、ありがとう。多分あと2回。楽しみにしています。

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名前無し

それぞれの孤独が浮き彫りになった回だと思いました。
後半から寿一がずっと泣きそうな顔をしてるのが気になって、最後でついにもらい泣き…
自分の無力さ、不甲斐なさ、親父への気持ち、みんなの気持ち、そういうのが全部ぐるぐる回って、ああいう時ってどうしようもなくなると思いました。

映像で寿一の告白を聞いた時の寿三郎の顔、階段を降りてきた寿限無と合わせた顔、寿限無を見送るしかない顔。うたを忘れた時の顔、思い出した時の顔…西田敏行やっぱりすごい。
またさくらも、寿一を見つめる時の顔、寿三郎の隣に立つ時の顔、ユカちゃんと話してた顔…闇落ちするんじゃないかと思ったほどの踊介の怒りと落胆、舞の内に秘めていた悲しみ、秀生の優しさ…ちょっとキリがない…もう一回見よう…見られるかな…

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名前無し

脳死体が、そんなに気になるコトかなぁ…
アタシにとっては、学習障害のある子が、自分の知ってる漢字を…覚えてる漢字を、一生懸命並べて、自分の気持ちを一生懸命伝えたとしか思えないんだけどな…
学習障害のある子は、その子なりに、いろんな形で、自分の気持ちを伝えようとしてるんじゃないかな…
だから、アタシは涙が出た。

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名前無し

これはクドカンの果敢な挑戦…とまでは言わないが、自分もそういう年齢に来ていやおうなく考えるようになった、ということが背景にあるのだろう、一味違う社会性の高いドラマになっている。
それでいながら、いつもの明るさ・エンタメ性を忘れず、伝統芸能の継承、恋愛・結婚・離婚問題、さらに、これがドラマ最後となる長瀬智也へのはなむけと、要素てんこ盛りであるにもかかわらず、軽快にさばいていく手並みは、やはりクドカン。
アルツハイマーの父親をめぐる兄弟のあり方は、とても理想的に描かれている。そこが物語を暗くせず温もりを感じさせて、ほっとするところだ。現実生活でも、こんなふうにいられればどんなにいいことか。
個人的に目を引くのは、永山絢斗のはっちゃけぶりで、静かで暗い役が多い彼の楽しそうな様子がいい。
それから、長瀬智也の元プロレスラーらしい体の作り込みも、よくやったなあと思う。ごつごつした顔と身体に背広がまったく似合わないところなど芸が細かい。

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名前無し

介護は誰がと言うふうに気に障るならやめたほうがいいスよ 視聴も 将来の介護も。

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名前無し

ファンと言うほどではないですが、宮藤脚本や長瀬くん、大人計画の面々には過去の数々の作品を通じての思い入れも有ります。今作はその期待感を裏切らない良作だと思っています。
この作品とどうしても比べてしまうのがタイガー&ドラゴン。あれから16年、これを機に最近見直してみました。勢いや切れの良さ、古典落語に強引につなげてオチに持ち込むダイナミックさは今あらためて見ても斬新な設計。生き方への前向きさが脚本にも演者にも溢れ、その若さに眩しさを感じる作品でした。
対して今作で描かれているのは、人が生きていく上で積み重ねてられていく柵や後悔、衰え、終焉に向かう中での足掻き。これらはこの16年間に自分自身も背負ってきたもの。端々のくだらないギャグシーンにさえ、宮藤さんも長瀬くんも我々も同じ時代を供に生きてきた共感と切なさがあり、それ故に泣き笑いのような可笑しさを感じてしまいます。この作品への評価はこうした個々の生きてきた時間による部分も大きいように思います。

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名前無し

二男(三男?)の踊介は何故あんなに目出度い勘違いが出来るのか、不思議だ。
LINEの束を『既読』でスルーされて、うるせえって意味だと舞に解説もされたのに。さくらが自分の顔を見るためにわざわざやって来たと「惚れてまうやろ~」と叫べる天然さ。
たかっしのステージを観て、一番喜んでたのも、彼だ。
伝統芸能は致命的にセンスが無くて、大衆芸能は「すっげえ覚えやすい」とノリノリで踊って、微妙に違う。
寿限無に「継承順位は長田より下」と言われる。が 弁護士。
見ていると、クスクス笑ってしまう🤭。
そうだ、彼は長男ではない。兄弟の在り方(性格)の違いもちゃんと書き分けていると感心する。
多分フラれる踊介の振られ様を見届けよう。と思っている。

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名前無し

役者さんたちの役作りは尊敬します。

各所の小ネタもクドカンワールドも嫌いじゃない。

だけど認知症を便利なアイテムみたいに使うのやめて欲しい。
あんな都合よく良くなったりしないよ。

だいたいもっと前に奥さん亡くなった時点で言ってやれよ。
可哀想すぎる。

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名前無し

ゆっくりいろんなことを味わう暇もなく、次から次へと展開が進んでいくけれど、1時間見た後にすごく多幸感を感じます。

さくらさんが「なんだかんだであったかいし」と寿一の家のことをいったけれど、このドラマ全体がなんだかんだであったかい。

人と同じようにすることや、人と自分を比べてどうだとかいうことよりも、自分がどうありたいかが大切なんだと言っているような気がします。

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名前無し

プロレスに能、介護に、学習障害・多動症、後妻業、
失われた家族の絆を取り戻す。
ただでさえ詰め込みすぎじゃないかと思うのに、今回は戸田さんの家庭の事情まで出てきた。しかも能仕立てで。
破綻せず、全部絡ませて面白く 上手くまとめている。というか、これだけの要素があるから却って良いのでは⁉️と思うほど、1時間があっという間😳。
この脚本家、只者ぢゃないな。
介護経験のある者としては、ヘビーな介護モノは見たくない。今の所、ライトなので見やすい。自分の介護を反省したり、辛い部分もあるが、自分の心のリハビリにもなっている気がする。

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名前無し

話的には、ふつうかな。何か出るかな?出るかな?と思っていたが、何も出なかった。絶賛するほどでもない。

AさんからCさんまでの戸田の献身的な介護で、「もらえるものはもらいます」という下心があったことをあっさりと認めてしまった。観山家に財産がないと知りながらまだ務めていて、長瀬に金貸したりしたのが、次のEさんにつなぐために信用度を増す常套手段だとすると、彼女は周りの人間を巧みに騙す後妻業のプロ中のプロである。

今回は長州のラリアットが見れてよかった。スタン・ハンセンばりのラリアットをくらった長瀬は大丈夫だったか??

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名前無し

長瀬くん好きで見たけどこのドラマはテンポが悪くて…。
前クールで妻夫木くんのドラマ見た時に妻夫木くんの演技って、いつも同じ妻夫木くんだなって思ったけど、長瀬くんもいつも長瀬くんらしい役ばかりだね。

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