4.20
5 283件
4 38件
3 26件
2 12件
1 51件
合計 410
読み えるぴす きぼうあるいはわざわい
放送局 フジテレビ
クール 2022年10月期
期間 2022-10-24 ~ 2022-12-26
時間帯 月曜日 22:00
出演
長澤まさみ主演の社会派エンターテイメント。
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いいね!投票数 8 票
名前無し

感心してること二つ。
一つは、理不尽につぐ理不尽に怒りを持つという展開ではなく、「いつのまにかたくさん敵を作り、それでも怖くなかったんだ、エナがいたから」と懐古する展開に対して。単純に中学生時代からの拗らせを起爆剤にしてたとか、誰も助けてくんないすよって1人で奮闘してたとかでなく、本質的に「そばに通じ合える人がいた」から「社会的孤立も怖くなかった」のだと炙りだした回だったこと。

正直、犯人が政治家などの力で組織的に隠蔽されていたという筋書きなんて掃いて捨てるほどある古い内容で、そこを暴き出すストーリーに新鮮みはないわけで。
それよりは、人は本質的に何を畏れ、何があれば自分らしくいられるのかというテーマが、このドラマの面白いところだと思います。
今回のこの「孤立してたのに、怖くなかったんだ」は私にはドン!と響きました。
しかも、その信頼を裏切られるという形で「知らないうちに信頼していた」と自覚させるリアルさね。

二つめ。
つまり、拓郎がものすごいメインで画面の中で働いていたのに、上記の気付きのためには「エナの存在感」ありきな構成といえること。あれほど展開的に魅力ゼロな描き方をされ、しかも出演時間も少ないのに、それでも「このドラマの主演は長澤まさみだ」が通用する。そのキャスティングだし、ストーリーになってるという上手さです。

恋愛してもそれが幸せに直結せず、仕事で成功してもそれが幸せに直結しない。
ジェンダーがと言いつつ、女という性を自分から剥ぎ取っては人としと成立しないんだという業(ごう)のようなものをひしひしと感じるドラマです。

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いいね!投票数 5 票
名前無し

報道においてシンプルに真実を伝えることがこれほどまでに難しいのかと愕然とする場面が多々あった。
現実にそってドラマは作られたんだろう。まるでドキュメンタリーを見ているようなリアルさが感じられた。

すべてのキャストがそれぞれの役にぴったりとはまっていた。鬱々としていたり、這い上がったかと思えばまた沈んだり、万能のヒロイン・ヒーローではなく血の通った泥臭い人間の姿を見せてくれた。
大物政治家を失脚させることが出来なかったが、それをやろうとするにはもっと時間が必要で、ワンクールでは描き切れないだろう。

第一章が終わったと、そんな感想を持った。
松本さんのためにカレーを作るチェリーさん。涙を流してケーキを頬張る様子にこちらも涙した。
彼女が動かなければ始まらなかった。
恵那は今も飲み込めないものを無理に飲み込んでえずいていただろうし、拓朗はボンボンのまま友達の死に鬱々していただろうし、村井は報道を追われた腹いせにセクハラパワハラをまき散らしていただろう。
「目の前の人を信じられるってことが希望」を胸に今後も真実を追求する人たちであってほしい。

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名前無し

浅川が弱さを見せて鎧を取り払っているのは、斉藤といる時だけ、クズなところを見せつつ浅川が魅了され虜にされてしまうデキる男を鈴木亮平は好演してると思う。

今回、岸本役のゴードンくんと村井役の岡部たかしさんの演技が特に素晴らしかった。ドキッとして考えさせられる言葉が毎回このドラマにはあり、感動する。脚本、カメラワークどれをとっても素晴らしい。忘れられない作品になりそうです。
希望がある終わり方なら、映画化しても良いと思う。

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いいね!投票数 4 票
名前無し

なるほどそう来ましたか。見事な着地地点でした。
大門副総理にとって、子飼いの代議士のスキャンダルと、有力支持者の息子が犯した犯罪とでは、どちらがダメージが大きいかは言うまでもないこと。
浅川と岸本にとっても、最大の目的は松本さんの冤罪を証明する(再審に向けて歩みだすこと)であって、大門を追い詰める所までは望んでいない。
すっかり大門の秘書にでもなったかのような斉藤との対決は見ごたえがありました。

実際、収監中の松本受刑者に女子中学生殺害が出来るはずはなく、12年前の連続事件と被害者が残した遺留品(スカーフ)の間に共通項を見つけ出しただけで、ほぼチェックメイト。
暴行され自殺した女性の無念は晴らせないままだし、娘婿の不審死も闇の中だが、彼が犯した犯罪と何も知らない妻子の保護を考えるなら、それ以上明らかにするのは賢明ではないのかも。

あの真犯人は検挙されたのか否か。
どうやって警察や検察は無実の松本さんを死刑囚に仕立て上げたのか。
大門はどこまで関与していたのか。
これらを全て明らかにしない(視聴者に想像させる)形で余韻を残したのも良い。
まるで、長い戦争が終結した日の安堵感と虚脱感を思わせる大団円に感心。
松本さんに恩返しするかのような、チェリーさんの手作りカレーとショートケーキに涙が出そうになりました。

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名前無し

久しぶりにすごく面白くいいドラマを見た。
やはり大根さんと渡辺さんらしい、ハイ最終回で解決して終わりましたよではなく、描かれなかったシーンやこの先は視聴者がちょっと読み解いて考察してちょうだいよというようなラストでしたな。
まぁー、二人の作品はいつもこんな感じなんだけど、今回は二人のコラボはいい相乗効果を生んでいて成功していたと思う。
また二人のタッグを見てみたい。続編として、今度はぜひ教育問題か医療製薬問題、外国人労働者問題を取り上げてもらいたいですね。

それしてもこの最終回は素晴らしかった。マスコミ論、ジャーナリズム論、現代日本の問題論がまるでミックスジュースのように凝縮しており、大根さんと渡辺さんの今の日本への怒りと叫びと思いのたけがこめられており実に見事だった。

私のジャーナリストだった亡き祖父は、昔、祖父の仕事について質問した小学生の私にこう教えてくれた。
「おじいちゃんの仕事はね、世の中の人に真実を教えて、未来への希望の光を与えて、弱い人達を助ける仕事の手伝いをしてるんだよ」
なんかこのドラマを見て、忘れていた祖父のあの言葉を久しぶりに思い出した。

エルピスとはまさにジャーナリズムの役割である、汚れた世界の中の希望の光の事なのだと思う。

眞栄田郷敦君と長澤まさみさんの熱演は実に良かった。この作品は胸を張って誇れる二人の代表作になる事は間違いないだろう!

ちなみに、ナゼ斎藤が交換条件であっさり引きさがったか?
あれは全てが未来への自分の為だろう。いずれ大門の地盤は自分が引き継ぐから、この際に問題になりそうな禍根は断っ事ができる。また、大門
にもっと食い込めて、いつでも引退に追いこむカードも手に入れたからである。それを瞬時に考えた斎藤はスゴイ。
斎藤はいずれいい政治家になると思う。多分あの言葉は彼の真実だろう。そして浅川は利用価値がある内は守るだろう。ただ、岸本は将来の敵になりそうだと認識したはず。車で顔合わせした時の表情がそれを物語っている。だが岸本には実はそれは名誉な事なのだ。一人前のジャーナリストと認められたのだから。岸本はいいジャーナリストになるだろう。真実の希望の光の意味を知り、真実追及のスリリングな楽しさも知ってしまったからね。

とにかく、面白くいい作品でありました!
さて、次の作品も草なぎ君が政界の闇と戦う復讐話だ。
期待しております!

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名前無し

ほぼ主役が岸本拓朗のように真実を追う岸本の執念に圧倒された。岸本を演じる眞栄田郷敦さんの気迫の演技にも圧倒された。確実にこの作品で眞栄田さんは役者として大きく成長したと思います。ついに連続少女殺人事件冤罪の真実と犯人をあぶり出したが、またしても裏で権力者が絡み先手を打たれ被害者遺族を不利にする偏向した情報がテレビで流された。その結果岸本はこの事件にかかわった人たち全部を敵に回して会社を解雇されどん底に落ちてしまった。人間社会の歪んだ一面を見た思いで胸締め付けられた。でもこのまま終わるドラマではないはず、わずかな光明や希望を見つけて大逆転で真実を暴いてほしい。

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名前無し

脚本家、渡辺あやさんのインタビューで、脚本を書き始めた当初は拓朗役は別の俳優さんが候補にあがっていたそうです。
それが6年間、このドラマの企画が通らなかった。で、改めてゴードン君に白羽の矢が立っとか。
運命的ですよね。拓朗役はもうゴードン君以外では絶対考えられない。明るさと闇をこれほど演じ分けられる方だったとは。
おぼっちゃま育ちで気楽に生きてた彼が、真相究明に取りつかれたように突き進む姿。母親との対峙。証拠VTRが葬られたと感じて落ちていく様子。
そして実はそれが冤罪を晴らす値千金のものだと恵那から知らされて、ようやく自分はお腹が減っていたんだと気づき、雑炊をかきこむシーン。
本当に上手い!!
弱冠22歳のゴードン君。並みの俳優ではないと実感した回でした。

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名前無し

浅川は、斎藤が自分たちを邪魔だてしていることに気づいており、それを問いただそうとしながら、結局、斎藤の圧倒的に優位な力(能力、社会性、地位、性的魅力…)に抗えず、安心感もほしくてずるずると抱かれてしまった。その上、あろうことか、彼と会っていたことを誰にも言わないように、岸本に頼む。

こちらには斎藤が宿敵になることがわかっているから、予想外の浅川の“転落”ぶりに、何やってんだ!とどやしつけたくもなったが、それにしても「じゃあ何でベッド買ったの?」にはまいった。
オメーのためじゃねーわ睡眠障害が改善して床で寝なくてもよくなったからじゃと言いたいところだが、この男、こちらより一枚も二枚も上手である。こんなのが政治記者なんて嫌だわ(笑)

しかし、岸本は浅川の陥った穴を見抜いた。
最後の憔悴しきった岸本の、浅川をナイフで突き刺すような目。
浅川の、体が真っ二つになったかのような衝撃。
人間ドラマとしても、凄い展開になってきた。

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名前無し

ドラマ時間は、いま、2018年とのことだ。
恵那が入局したのが2008年。ニュースエイトのサブキャスターになったのが2010年。それから2016年に降板させられるまで6年間務めた。
この間、日本の報道の自由度は、世界10位から72位まで恐ろしいほど転落した。このドラマの背景には、そうしたマスコミ報道の在り方や姿勢に対する厳しい問いと批判と贖罪の意識がある。

理不尽なマスコミ内にあってなんとか真実を追及しようとする恵那と岸本は、局員だったプロデューサーの佐野さんの分身であるという。
恵那はキャスター時代を「どれだけ真実を伝えてきたのかと思うと苦しくて苦しくて息の詰まる思いがします」と告解し、「私はいま罰を受けているのだと思います」と痛切な懺悔をする。
まだ若い一アナウンサーが、そこまでの厳しい悔悟の念を持つものだろうかと思ったが、おそらく恵那は、マスコミの原罪のようなものを一身に体現する役目を負っているのだろう。彼女の身体の不調は、その象徴のように思える。

佐野プロデューサーは、脚本の渡辺さんと練り上げたこの企画がどこからも断られたにもかかわらず、あきらめることなく局回りを続け、関テレだけが「うちでやりましょう」とOKを出した。そのため、古巣の局を辞めて関テレに入局。主演の長澤まさみも、企画を聞くや「やります」と即答し、企画が形になるまで待ち続けたそうだ。
このドラマは、そうした制作や演者の覚悟と気合がこもった渾身の一作と言える。

これから、主眼は真実を暴いていく過程、そして、そこに渦巻く陰謀や人間の確執などに入っていくと思うが、今までの巨悪と対決する架空のドラマと比べて異様な迫力と求心力があるのは、上のような背景があってこそなのだと納得した。
どのような展開になろうとも、最後まで見届ける。このドラマは、終わった後も、私たちにさまざまなことを考えさせるだろう。

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名前無し

かつては局の看板アナとして活躍していた浅川恵那(長澤まさみ)だが、今は深夜の情報番組のMCに甘んじている。
ある日、番組ディレクターの岸本(眞栄田郷敦)から、既に最高裁で死刑が確定した事件が冤罪かもしれないと相談されて…。

実際の冤罪事件(足利事件や東電OL殺人事件)を参考に構築された社会派ミステリーの雰囲気(どちらもDNA鑑定が決めてだった)。
TBSで「カルテット」をプロデュースしていた佐野亜裕美さん、NHKで「カーネーション」を書いた渡辺あやさん、テレ東で「モテキ」等を手掛けた大根仁さん。
このお三方なら、カンテレで何か新しい化学反応を見せてくれるかもしれない。そんな期待を抱かせるイントロダクションでした。
裁判所や検察の威信(冤罪だったら国は信用を失ってしまう)や世論(冤罪だったら真犯人は誰だ?)と戦わなければいけない浅川達。
頼みの綱は、事件発覚当時一緒に暮らしていた家出少女の証言のみ。パンドラの箱の底に希望は見つけられるのか否か。ちょっとドキドキする。

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名前無し

プロデューサーの佐野亜裕美さん、朝日新聞の日曜版で取り上げられてたけど、頭の切れる骨のある方。
しかし、自身の企画をキー局では取り上げてもらえず、唯一前向きになってくれた関テレに移籍して長年の企画を脚本家の渡辺あやさんと一緒に実現させた苦労人でもある。

フジTVは、フジ自身では政界に忖度して取り上げなかったのに、系列の関テレで成功させたので、結果的にはホクホクか。
あるいは、フジ自身では出来ないが、フジが密かに関テレにテコ入れしたのかは定かではないが。

制作の裏側にもまた、政界やスポンサーの圧力やがかかっている中、このドラマの実現は、ある意味、奇跡だろう。よくやった。
女性プロデューサーと女性脚本家。清廉さをより求める女性ならではの執念の企画だ。関テレも気骨を見せてくれた。

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名前無し

大変リアルで見応えがありました。さすが脚本渡辺あやさん。
信じることに希望を見いだした浅川が、最後斉藤を信じて取引したのだと思いました。
レイプ事件関連を諦めたわけではなく権力に潰されないよう解決に向けてまだ色々な人が慎重に動いているということなんじゃないでしょうか。
松本さんの冤罪が認められ釈放されるシーンではなく、カレーとケーキを振る舞われるシーンを持ってくる所がいい。脚本家のこういうところが好きです。

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名前無し

大逆転のラストを

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名前無し

緊迫感が溢れた今回の最大の見所は、安井順平演じる神奈川県警の平川警部補。この善悪の感覚がすっかり麻痺してしまっていてしかもそれを自身で自覚している人物の存在感は強烈だった。

岸本が彼に投げかける侮蔑の言葉は「マジ、クソっすね」これくらいしか出てこなかった。
「百も承知ですよ」と、開き直るというより汚物に塗れた鍋の中でグツグツと煮込まれ毒が回って崩壊してゆく自分とその組織を冷静に見つめるこの人物に対しては、もはや凡百の言葉での糾弾は意味を成さない。組織自体が浸かった汚濁体質を炙り出して世間に公表するしかないのだ。

もしかしたらこの平川という警部補もかつては理想の正義に燃えていたのかもしれない。だが権力に忖度して自己保身のために冤罪をでっち上げ道を踏み外した事をまるで当然の成り行きのように暗黙の了解で正当化する組織と担当した先輩同僚たちを糾弾せず抗わない自分にも愛想が尽きてしまい自身も悪の側の住人だと見定めた偽悪家なのかも知れない。おそらくケチな50万円という要求は良心の咎めという「偽善」行為は悪の一員の自分には許されない証明代りの烙印だったのだろう。
「これ以上罪を重ねないように息の根を止めて下さい」が実に深かった。

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名前無し

眞栄田郷敦君のやさぐれたヒゲ姿がかっこ良かった。昔から彼を見てきたがようやく初めていい役者だなと思った。

さすが大根仁監督は堤幸彦監督と並んで、役者の新しい魅力を引き出す事にかけては実に上手い。堤さんが女性だとすれば大根さんは特に男性の役者についての今や一番の大名人だろう。
なにしろこれまでも、風間俊介、生田斗真、星野源、森山未來、遠藤憲一、松田龍平、永山瑛太 、オダギリジヨー、森田剛なんか が大根さんに新しい魅力を引き出してもらいみんな一皮むけて役者としてステップアップしてきたのだから。今回永山瑛太が出演してるのは恩返しの意味もあるかと思う。

大根作品はこの作品でわかるように映画風でクセが強くいつも低視聴率で一般的にはさほど話題にはならないが、低予算ながら作品のクオリティーは毎回高くカルト的な作品が多いのが特徴。だから、役者はやりがいを感じてみんな彼の作品に出演したがるそうである。
実際に今回も、鈴木亮平 、岡部たかし、近藤公園、梶原善、六角精児なんかいつもよりも生き生きしてうれしそうに芝居しているのが解るぐらいである。

眞栄田郷敦君は実にいい作品に出演した。これで先輩達と同じように一皮むけて、いい男といい役者になっていく事は間違いないだろう。

ちなみに大根さんは街中ロケの名手でもある。この作品もやはり街中シーンはリアリティーがあって実に素晴らしいなと思う。

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名前無し

>①家で少女をかくまって親切に接するおじさんなんてこの世にいると思えない

絶対にいないとは言い切れないでしょう。それに確か松本さんには同じくらいの歳の娘さんがいたと記憶しているので、情が湧いた可能性はあります。

>②村井Pのまるで岸本のトラウマ事件を知っていたかのような言動が不思議

村井さんはかつて、そのいじめ事件を取材していたと言ってましたから、岸本の心情に気付いていたとしても不思議ではないと思います。

>③チェリーさんの自殺未遂の動機がイマイチ共感できない

再審請求は新証拠(証言や証拠の捏造)さえあれば何度でもできるのですが、チェリーさんはもう二度と松本さんを救えないと思い込んでしまったのではないでしょうか。

>④岸本の中学時代のいじめ事件を「ママに言いつけたのにママはなんにもしてくれなかった!」って、学校の出来事でママを恨むのはおかしい

1人の高校生が訴えても握りつぶされるので、弁護士の母親なら何とかしてもらえると考えたのでしょう。しかし母親は動かなかった。怒りの矛先としては筋違いだけど、結果的に彼を突き動かす事になったので、結果オーライでは?

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名前無し

斎藤の目論見は透けて見えていたけれど、恵那に対して全く情がないわけじゃないと思うんだよなぁ。
自分の目的と恵那が同じベクトル上にいただけで。仕事を守り、それはある意味では恵那を守ることにもつながる。
斎藤の深慮がどこまでかよりも、恵那にこんなことに傷つくなと言いたい。何かを選ぶということは何かを狭め、捨てるということ。それでも斎藤を求めるならそれもよし、自分の中の真理を追うならそれもよし。いちいち傷つかず、図太くなれ。

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名前無し

ヒロインの圧倒的な存在感が際立っている。それを支える脚本、演出、カメラワーク(特に接写技術、アングル構成)が優秀で、長澤の魅力が遺憾なく発揮できている。映画館の大スクリーンで見ると格別なのだろうと想像する。
内容としては、冤罪の確証をゼロから探り出していこうとする意欲と、それに待ったをかけようとする上層部の鬩ぎ合いにより、ヒロインの迷いと葛藤が感じられ、惹きつけられる。被害者の姉の証言が背中を後押し、暴走し始めた流れもおもしろい。
この犯罪が結果的にどうなろうとも、そのエンディングまでの経緯と演者の演技力を見る作品であると感じている。

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名前無し

上質のドラマである事に疑いは無いでしょうね。カメラワークにしてもセリフの細かさや画面の雰囲気にしても何一つブレて無い。つまりiPhoneで撮影しましたみたいなドラマが多い中、ちゃんと考えてるってことです。
初恋の悪魔もそういう要素はちゃんとしてたけど、あれはミステリーに徹していなくてあまりにもおちゃらけた雰囲気があって楽しめなかった。
ようするに金の掛け方は一緒なんだろうと思うけど、こちらは俳優自体に金をつぎ込んでいるわけではなく、時間をかけて撮影してるというのが良くわかる。

長澤まさみだって郷敦だって普通のドラマではここまで映えない。セリフもふるまいも演出をキチンと考えてるから彼らも映える。三浦透子はアカデミー賞以降は多分初めてのTVドラマだと思うけど、さすが世界の賞を獲った作品の次に出演するドラマは選ぶだろうと思ってたけどとてもよい選択だ。

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名前無し

ここはただドラマの感想を書く場なのに、星1や5を付ける人をバカにしたり批判したりする人が居るのは何故ですか。
主観だけで星をつけるのが正解ではないのですか?
私はこのドラマすごく面白くて先日5を付けました。
1をつけてる人には、ふーんとしか思いません。人それぞれです。

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名前無し

WOWOWの真正面から切り込んでいくシリアスな社会派ドラマも好きだけど、これは地上波ということで、やはりエンタメ性ということが考えられていますね。
絵作りや演出などがとても巧みで、適度な華やかさもあり、でもはめを外さず、そのあたりのさじ加減が絶妙だと思います。
腕と実績のある人たちが手がけているようで、脚本、キャストともに、期待値大きいです。

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名前無し

これはすごい。とんでもないドラマになりそうな予感。はじめの30分で脱落しなくてよかった。鈴木亮平が出てきたくらいからグイグイ引き込まれて、ヘアメイクの女性の語りでバーンと弾けた感じ。そしてエンディングで確信、これはおもしろくなる。前半のテンポの悪さは延長分のせいだと思うので、次回からが本番、期待している。
エンディングで見てびっくり、脚本がスカーレットの渡辺あや、監督がいだてんの大根仁。ドライブマイカーの女優とか、朝ドラの善一さんとか、しばらく見てやっと役者に気付くのもすごかった。そして長澤まさみの迫力。すごい女優になってきていると思う。今期は本当に良作揃いでうれしい!

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名前無し

正直、面白くなかった。
あと吐くシーンが多すぎる。
登場人物がみんな闇を抱えてた重いし、しんどい。

パワハラ嘔吐セクハラばかりで見ていて疲れた。
今後は胸クソ展開だそうで、月曜の最後にこれ見るのはキツイ。

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名前無し

興奮して書いたので間違えが多いので再投稿です。

全部見ずに正月にまわしてよかった。浅川の最後の満面の笑顔に泣けたし今年も頑張ろうという新たな気持ちになった。
とにかく文句のつけようがない完璧な出来だった。普通のサスペンスだと副総理はあれこれ登場して「口をふさいどくかな」とかいう場面がありそうだし、瑛太が頻繁に登場して思わせぶりな顔をするとかありそうだが、そういう安っぽい場面は一切無くて非常に高度に完成されていた。
やり手の男性上司たち全員保身に走っているのも女性プロデューサーだからこそ感じたことだろう。だからこそテレビ局を転々としながら構想を練れたのだろうし、ウザい存在と思われてたのかもしれない。
しかしこれをキー局で制作出来ないのはひょっとしたら同じようなことがあるのではと思ってしまう。この国の副総理はヤバそうだしね。
それにフジがこのドラマを殆ど無視したような扱いにしているのもイヤーな感じがした。
しかしこのドラマは賞を獲るだろうし、そもそも企画を海外に売る作品なので海外版が見れるかもしれない。それも期待。

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名前無し

最後まで楽しませてくれたことに感謝する。

エナは大門副総理がレイプ事件を揉み消したことについては引っ込めたが、その代わりに松本冤罪事件の重要人物の報道は認めさせた。
一瞬、悔しい取引と感じたが、ベテラン女性記者(名前失念)の追及で副総理は辞任に追い込まれたと推測する。
エナが拓郎によって希望を見出したように、彼女もエナが希望の光となった。

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名前無し

俳優さんひとりひとりの演じる繊細な表情が素晴らしいですね。
ただ、重大な極秘情報のやり取りがいつも街中の飲み屋や喫茶店なのが非常に気になりました。
周りの人にも聴こえているはずなのに、ハラハラして違和感を感じます。

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名前無し

葬儀の場に現れたところから、ああ村井はものすごく怒ってるなあと思ってたらあのラスト。
大人としてどうなん?そんなんして何がどうなるん?とも思うけど、村井の爆発に少し救われた気がする。
このような冤罪、これほどに権力者が力ずくで真実を抑圧することが、実際には起こらないと信じたい。
ドラマだからデフォルメされているのだと思いたい。
事実だとすれば恐ろしすぎる。
無知は罪だとも思う。

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名前無し

9話最後の村井さんがスタジオのセット壊すシーンに物凄い感動してしまった。悲しみとか喜びじゃなくて、こんな感動の仕方って中々無いのでエルピス凄いなぁって思います。

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名前無し

ここ2回くらいはまったく面白くない。第1,2話を観たときは、すげえドラマが始まった!と興奮したんだけどな。

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名前無し

本城という会社社長が、大物政治家の力を借りて、長男の殺人をもみ消しているというが、松本が逮捕されてからも、また2回(?)も犯行を繰り返しているのに、いくらなんでもそんな凶悪事件、世間の目が集まり、警察がいくらごまかそうとしたって、辻褄が合わなくなって発覚してしまうと思う。
真犯人を追う過程が、実際に起きている事件の捜査のようにリアルでスリリングなのが面白く、テレビ局の事情も絡めてよく出来ているけど、真相部分はチープで無理な設定だと思う。

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