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1
名前無し
ID: zSbRebJvE4 
2021-08-01 07:01:36

『六番目の小夜子』
何度も再放送されてますが、今回の3夜連続再放送を受けてTwitterトレンドにも入ったことだし、色々な感想が読みたいと思ってスレを立ててみました。
ネットで感想を漁って読んでましたが、読めば読むほど色々考えてしまって、実は深いドラマだったのではないかと思ってしまって。

本スレに無かったので本スレに立てることも出来そうでしたが、本スレに立てると埋もれてしまいそうなのでこちらに。
こちらなら、過去ログからも落ちてしまうまでには時間がありそうなので。

ドラマの感想だけでなく、恩田陸さんの原作も含めた感想、出演者の感想等、このドラマが好きな人の色々な感想が時折でもチラホラでも書き込まれていくスレになるといいなと思ってます。

皆様、利用規約を守って書き込んで下さいね。

2
名前無し
ID: s.nk1SfemL 
2021-08-01 08:10:20

新スレ開設、おめでとうございます。
他の方が書きやすいように、「あぐり」」「花アン」同様に名無しで書いていきたいと思います。
でも、NHK+は1週間の命。まだ「トクサツガガガ」も見てないよ。
総合でなくEテレで放送していたのが面白いですね。
このスレの賑わいを期待しています。

3
名前無し
ID: zSbRebJvE4 
2021-08-01 12:58:28

2さん。
そうですよね。今回の再放送が総合テレビなのと、このドラマの制作に携わったスタッフの人達を集める時に、「少年ドラマシリーズのような作品を」と声をかけていたらしいという逸話や、何より原作を書いた恩田陸さんが少年ドラマシリーズのような作品のイメージで書いた話らしい?(デビュー作だそうですが)という話を読んだので、すっかり頭になかったんですが、元々はEテレの「ドラマ愛の詩」枠のドラマでしたね。

総合ではなくて、Eテレ枠ドラマだったというのも、何かしらのメッセージ性を感じるようなドラマになっている一因なのかも。

このドラマの感想を探し漁っていたときに、『頑張れ!六番目の小夜子』というサイトを見つけたんですが、
(今はもう書き込みや更新はされてないようですが)
そのサイトの中に、こぼればなしというページがあって、テーマ曲の歌詞について解説してあったのを読んだのですが、

あの強烈な印象を残す不気味なコーラスが入るcobaさんのテーマ曲、
「Donminodominas(ドンミノドミナス)」という女声のコーラスは意味のない言葉らしいですが、その他に入る「モッタッメッツォモッテッマッセ」みたいに聞こえる、まるで呪文のように繰り返されている言葉は、「Ton destin est entre tes mains.」というフランス語(Your destiny is in your own hands/あなたの運命はあなたの手の中にあるという意味)を、逆回転させたものだという部分を読んで、

『あなたの運命は、あなたの手の中にある』は、もしかしたら、このドラマのテーマなのかも、だとしたら結構深いよね、とも思ったりしたので、いかにもEテレらしいドラマなのかもしれないですね。

4
名前無し
ID: zSbRebJvE4 
2021-08-01 13:18:35

あと、その言葉を逆回転させているのは、単に歌詞の語呂がいいからだとは思うんですが、「あなたの運命は、あなたの手の中にある」が逆になっているのも、
穿った見方をすると、学校という場所が、ともすればそうではない場所(逆)になりがち、それを忘れがちな学生時代を象徴していて、
それを思い起こさせる存在として『サヨコ』が造り出された、代々伝えてきた、とも考えられる気がして。
個人的な解釈ですけれど。

5
名前無し
ID: s.nk1SfemL 
2021-08-01 18:18:35

2ですが、3=4さんのお話を興味深く読ませて頂きました。ありがとうございます。
「六番目の小夜子」は今週6日の金曜まではNHK+で視聴できると思うのでコンパクトに感想書こうと思います。

6
名前無し
ID: P/0D2VV5/A 
2021-08-01 19:10:26

すごい面白い!これがEテレで放送されていたんですね。山田孝之さん始め、中堅どころとなっている俳優さんたちの10代半ばの姿がまぶしー。

7
名前無し
ID: HRMrJfryBu 
2021-08-01 19:51:31

脚本がアシガールを書いた宮本優子さんなので注目して視聴しています。中学生日記の前の中学生群像を思い出してしまうのは私だけかも。

8
名前無し
ID: KROStvMFUC 
2021-08-02 02:11:58

今、最終回が始まった所だけど、教師の黒川の告白したことが事実なら、生徒の心を玩んだ悪人じゃないか。報いを受けろ。

9
名前無し
ID: CtiW69Z.iR 
2021-08-02 02:51:58

育三郎、どの子かわかんなかった!
顔が濃くな~い(笑)
古尾谷雅人さんが懐かしかったです。

10
名前無し
ID: q2zduHh7Q2 
2021-08-02 02:54:23

育三郎少年、地味でしたね。

11
名前無し
ID: denzhP.HRt 
2021-08-02 03:07:26

山崎育三郎さんは、眼鏡をかけてるカトですよね。
私も最初、全く分かりませんでした。
身長もかなり伸びて、今ではすっかりイケメンになった山崎さん。
最終回でマジな顔をしてハッキリモノを言うカトのシーンなんか見てると、口元のあたりに少し面影がある気がしますが、成長するってこういうことなんだ…と、すっかり感心してしまった育三郎さん。
本当に努力されたんでしょうね。

ところで、ネットで読んだ感想の中に、7話で出てきた警備員さん(玲と沙世子が夜、学校に忍び込むシーンで出てくる警備員さん。12分頃に出てきます)が、もしかしたら西島秀俊さんではないか?というのがありました。
名前のクレジットもないのですが、その方の説明によると、ちょうどドラマが制作された2000年頃は、西島さんがそれまで所属していた事務所を辞めたあとの時期に当たるらしく、民放ドラマには出演が出来なかった?時期に当たるとかで、NHKのこうした名もない役なら出ていた可能性もあるのでは?ということだったのですが、(そこまで考えてるのが凄い!)
想像の域を出ない話なので、そうかどうかは分かりません。
ただ、7話の録画を確認すると、確かに西島さんに似ているようにも思えました。(そんなにハッキリ顔が映る訳ではなく台詞もありませんが)

警備員さんが登場?するシーンは、2話で玲と秋が学校に忍び込んだシーン(5分頃のシーン)にもあって、「誰だ!」という声(台詞)は入るのですが、こちらのシーンでは警備員さんの姿は写らなくて、声だけ。
2話の警備員さんの声は、西島さんの声には聞こえないんですが、名前もない警備員さん役、2話と7話、同じ人が演ってるとは限らないので、2話の声が西島さんの声に聞こえないからって、7話もそうじゃないとも言えないですが。

7話の警備員さんの顔、確かに西島さんに似ている気もするんですが、ご覧になられた方、どう思われましたか?

12
名前無し
ID: q2zduHh7Q2 
2021-08-02 10:59:08

あ、なるほど。やたらスタイルのいい警備員さんだったという印象がありました。NHK+で観ると西島さんに見えますね。

13
名前無し
ID: EnOLaUgXuo 
2021-08-03 01:42:20

整合性をもって謎が解決されるのを期待して視聴を続けたけれど・・・結局は何でも有りのホラーだったのなら少し残念。
時々現れていた幼い女の子が最後にスッと消えたので、あの子が大元のサヨコだったということだろう。
トイレの花子さんのように皆を怖がらせたり、座敷童子のように守る側になったり。妖怪ならぬ「幼怪」の気まぐれだったのかもしれない。
あの中学校で六番目まで継承させたところで騒ぎが大きくなって、そろそろ潮時と思ったサヨコは学校を去った。今度は津村沙世子の転校先で再び「サヨコ伝説」をスタートさせた。そのように想像されるラストだった。

14
名前無し
ID: ikc4NJe3qk 
2021-08-03 04:15:31

こちらもですか…。マイナスな投稿は名無しさんですか。
Eテレ放送だったことを思うと、ファンタジーを多く含んだ終わり方、受け取る側によって解釈がいくらでもできそうな結末でいいんじゃないのかなぁ。

15
名前無し
ID: EnOLaUgXuo 
2021-08-03 04:49:09

人によって、どう受け取るか、何通りも有って当然。だってそのように作られたドラマだもの。だから私は自分なりの解釈や感想を書いた。それがたった一つの正解であるなどと主張するつもりは毛頭ない。
14さんも他人の感想にケチを付けるだけでなく、是非ご自身の感想を書いていただきたい。
あの幼い女の子のことを、他の皆さんはどう解釈したのか、知りたいです。

16
名前無し
ID: LXZYIfLNvf 
2021-08-03 06:00:33

>>13は、マイナス投稿ではなく、1つのどらまの感想に過ぎないのでは。
他の人のどらまの感想を否定する為のような投稿は、規約違反投稿の筈なので、控えるべきだと思います。

あの女の子をどう捉えるかは、このどらまの大事な個々の解釈部分だと思います。
あと、ホラー的な話として捉えることも出来るし、ファンタジーとして捉えることも可能で、津村沙世子に至っては超常現象を引き起こせる者のような描き方もしていて(不良達に絡まれたシーンとか)、秋の父親が「追い詰められると、信じられないような力を発揮する動物がいる。人間がそういう力を持っていてもおかしくない」と秋に言っていたりもするので、そういう超能力?みたいなものも含ませた話なのかもしれない。
ドラマを見ていて、何をどう解釈するか、どんな内容を期待して見ていて期待通りだったのか、肩透かしだったのか、良い意味で裏切られたのか、反対に思っていた内容と違ってがっかりしたのか、そういうことは全て、個々のどらまの感想の範疇だと思います。

あの女の子については、まだ私自身は考え中なので今はまだ色々な感想が書けないでいます。
最終回、火の中にいた玲と津村が、自分達を出口に導く“誰か”を見ていて、あれがサヨコ?サヨコは本当にいる?
それとも、サヨコは、1人1人が自分達で造り出してしまうような幻?
それともあれは、不思議な力?超能力?を持つ津村沙世子が造り出した存在?でも、沙世子が玲に肩を貸しながら花瓶があった部屋から歩き始めたとき、その近くにある階段に誰かがいたような?(録画未確認なので、私の気のせいかもしれませんが)

等々、もう少し色々考えてから自分なりのこのどらまの感想を書いてみたいと思っています。

17
名前無し
ID: yaXVCqfRMS 
2021-08-03 07:05:28

>こちらもですか…。マイナスな投稿は名無しさんですか。

「あぐり」スレで私の投稿を批判した方ですね。13さんは私ではありません。勝手に邪推して、決めつけるのは非礼です。私が自分のローカルルールを作成したスレ以外で名無しなのは私の投稿が多くて他の人が書きにくいからだと思うからです。それに私は批判投稿は原則しません。つまらない作品は見ないからです。そもそも「六番目の小夜子」は未視聴です。
「あぐり」スレと合わせて謝罪して頂きたく思います。

18
14
ID: ikc4NJe3qk 
2021-08-03 08:06:44

ごめんなさい。ひどい投稿してしまいました。反省しています。
ドラマは本当に面白かった、観てよかったです。もう来ません。本当にごめんなさい。

19
名前無し
ID: LXZYIfLNvf 
2021-08-03 09:12:41

>>18さん、13(15)さん、17さんへ

14の投稿は規約違反だと思いますが、謝罪もされたことですし、今後はそういう投稿を絶対にしないということで、この件を終わりにする訳にはいかないでしょうか。

というのも、それとは別に、「六番目の小夜子」が本当に面白かったのなら、18さんの感想も読んでみたいからです。

この話は、本当に色々な解釈が可能なドラマだと思いますし、 Wikiの解説を読むと、原作もかなり変えている部分があるようです。
(そもそも、主人公の玲はドラマのオリジナルキャラで、ドラマでは秋の弟になっている由紀夫も小説では秋の友人、ドラマでは秋と由紀夫の父親である古尾谷雅人演じた多佳雄も、小説では秋だけの父親で職業は裁判官、ドラマで教育実習に来た4番目のサヨコである佐野美香子も、小説では津村沙世子達の同級生で友人として登場、話の役回りも随分違うらしく、代々のサヨコの鍵の持ち主も、ドラマと小説ではかなり違う設定のようです。)

これだけ原作を変えているにも関わらず、原作者の恩田陸と番組プロデューサーも、元々の友人?だったらしく、原作者もプロデューサーも、少年ドラマシリーズのような作品を目指して、其々が作ったらしい。
そう考えると、原作からの改変部分も意味があって変えたと考えるのが妥当だと思うし、

何故、秋の父親の職業を動物探偵にしたのか、それは、超常現象の説明に使う為だったのではないか、
何故、秋の家庭環境を両親の離婚、離れて暮らす兄弟にして、複雑な家庭環境にしたのか、それは、複雑な家庭環境で暮らす兄弟や親子関係を描きたかったからもしれない?とか、
美人で秀才、スポーツ万能の津村沙世子に対比させたドラマオリジナルキャラの玲を配したのは何故か、とか、
オネエ言葉のクラスメイトも、小説ではそうではないらしく、何故、オネエ言葉を使う設定にしたのか、とか、

考えれば考えるほど、色々な解釈盛り沢山になるドラマのように思えてくるのと、私は原作未読ですが、原作の書評を色々読むと、書評でも様々な解釈が書かれているくらいなので、私的には、本当に様々な人の見方での色々な感想を読んでみたいんです。

ちなみに、書評で読んだ限りでは、原作自体もスッキリした終り方ではないらしく、わざと謎にしてあるのか、原作者の「穴」なのか、デビュー作ということでまだ完成されてない作家としての力量なのか、敢えてそういう作品にしたのか、そのあたりも論議や賛否があるようです。

なので、その原作を元にしたドラマも賛否あって当たり前かと。

そんな訳で、このドラマをご覧になられた方々のより多くの感想を私は読みたいんです。
もし宜しければ、もう来ませんとは言わずに、ドラマの感想の書き込み、ご一考下さい。

20
名前無し
ID: EnOLaUgXuo 
2021-08-03 10:14:09

>>13 ですが、自分が絡まれたことは明白だったのでレスしましたが、
 『マイナスな投稿は名無しさんですか』
の部分が意味不明でした。皆さん名無しで投稿しているのに何故?と。人違いされたと判って納得しました。
謝罪して下さったので、この件はこれで終了します。

前にも書きました通り、私は皆さんの、一人でも多くの方の感想を拝読したいです。私もまだ書き足りないことがありますので、まとまったら投稿させていただきます。

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名前無し
ID: twSSUTHswl 
2021-08-03 12:03:00

「六番目の小夜子」については時々見聞きしていたのですが、こんなに面白いとは思いませんでした。
放送から長い年月が経つにも関わらず、話題になるのも頷けます。

その一番の理由はキチンと伏線を回収しなかった事が原因と思います。
津村沙世子が起こした幾つかの超常現象は何だったのでしょうか?
初々しくも何処かこの世のモノとは思えないオーラを纏う栗山千明の存在感がサヨコへの興味を増幅しました。
それだけに津村沙世子が転校した先で新たに始まるサヨコ伝説が気になり仕方がありません。

23
名前無し
ID: s7uawI45Qh 
2021-08-06 03:58:26

このドラマがホラーか否かが話題になっていたようで、それを読みながら、あらためて「ホラーとは何ぞや?」と、ホラーの定義を調べてみた。
Wikipedia によると、ホラー(horror)とは「恐怖」の意味で、そこから転じて『映画や小説などの娯楽作品で観る者が恐怖感を味わって楽しむことを想定して制作されているジャンルの作品。』と書いてあった。

で、「六番目の小夜子」を振り返ってみると、恐怖感を味わって楽しむ作品かどうかは分からないが、ドラマで何度も流れているcobaさんのテーマ曲はどう聴いても不気味だし、ドラマの演出的にも不気味さを醸し出す演出が随所にみられており、確かに「恐怖感」を煽る演出が多用されている作品。
多分、この「恐怖感」を煽る演出は、視聴者をドラマに引き込む為のもので、この不気味さが、視聴者の(特に、ターゲットである10代の人達の)視聴意欲に繋がっていることは間違いないと思うし、このドラマの不気味な雰囲気を楽しみに見ていた人達がかなりいる(或いは、殆どかもしれない?)ことも間違いないと思う。
その意味では、確かにホラージャンルにも入る作品かもしれないと個人的には感じた。

ただ、このドラマの「恐怖」は、よく分からない・得体のしれないものが直ぐそばにある、という「恐怖」で、その得体のしれないものを探ろうとするストーリー展開になっている。
サヨコとは何か、誰が始めたのか、津村沙世子は不思議な力を持つ少女なのか、その力は何なのか、何故、文化祭で窓ガラスが割れるほどの突風が吹き荒れる騒ぎが起きたのか、石碑の近くにいた小さな女の子は何者なのか、玲と津村を火の海から出口に導いた津村似の少女は何者なのか。

答えが出るものもあるし、出ないものもある。

ドラマの中で、佐野美香子が「理由のない不思議なんかない」と言っていて、それが理科(科学)に興味を持つきっかけになったと生徒達に話している。
また、秋の父親は、「追い詰められると、信じられないような力を発揮する動物がいる。人間がそういう力を持っていてもおかしくない」と秋に言っている。
訳の分からない事象、得体のしれない事象は、それを恐れて回避する人もいれば、畏敬の念を持って接しようとする人もいるけれど、逆に、それを解明しようとする人もいる。
そして、それを解明しようとする人達によって、科学は発展してきた。

このドラマは、NHK少年ドラマシリーズの「タイムトラベラー」のような作品を目指して作られたらしいが、少年ドラマシリーズは、未来ある少年達に科学への扉を開こうとするようなSFジュブナイル作品が割と多くて、多分、「六番目の小夜子」も、そうした流れを継承したドラマだったんだと思う。

ただ不気味とか、恐怖感を楽しむとか、こんなこと現実には有り得ないよ的な作品ではなくて、今の常識や科学では説明がつかないことが、この世にはまだまだある、それをどう考えて、どう捉えるかは、視聴者に委ねるよ、的な作品とでもいうか。

現代の常識や科学では、ホラーやファンタジーかもしれないけど、いつか解明されるときがくるかもしれない、もしかしたら解明するのはあなたかもしれない的な、そんな作品なんじゃないかな。
だから、敢えて「謎」を「謎のまま」にしたんじゃないかと。

「六番目の小夜子」は、考えたり想像する余地がある作品だから面白いし、それがあったから、見た人の心や頭にいつまでも残る作品になったんじゃないだろうか。

放送当時、リアルタイムで10代の人が見たときに感じるものと、放送から20年余り経った今、すっかりいい年になってから見た人が感じるものは、ひょっとしたらまるで違うものなのかもしれない。
若い出演者の多くが、今、かなり活躍している人になっており、その変遷という意味で、今は話題になっている作品かもしれないが、昔見たときにかなり印象的に記憶に残る作品だったことも、今の話題性に繋がっている気がする。(「このドラマ、面白かったんだよね」と、懐かしく見た人が多いという意味。)

昔見て、面白かった、好きだった、懐かしい…と、今回の再放送を見ていた人は、今の活躍ぶりから「豪華な出演者」という見方で、このドラマを楽しんでた訳じゃない。
多分、このドラマの不思議な雰囲気、不気味な雰囲気を楽しんでいた人達が殆どだと思う。
その不思議な雰囲気・不気味な雰囲気が、ホラーなのか、ファンタジーなのか、謎解きなのか、それは分からないけれど、少なくとも、この作品自体の大きな魅力であることは間違いないと、私は思っている。

24
名前無し
ID: VavYKGZ69O 
2021-08-06 07:57:30

六番目の小夜子は、原作元々のミステリータッチと、放送当時流行った子ども向けのドラマや映画の「木曜の怪談」や「学校の怪談」など。そして大人も「貞子」などのホラーブームがあった頃のものだと思うのです。

20年くらい前でしょうか?原作の恩田陸さんの小説を元にした青春ドラマ「ネバーランド」、映画の「夜のピクニック」などは、ホラーとは違った世界観だったような気がしました。

25
名前無し
ID: 30NnboxtZC 
2021-08-06 11:48:40

「夜のピクニック」は面白かったなあ。個人的にすごくツボにはまって小説は繰り返し読んだ記憶がある。
ある学校行事にスポットを当てたお話。
映画も見た。こちらも「六番目の小夜子」と同様に期待の若手が豪華出演していた感じがする。
多部未華子さん、貫地谷しほりさん、柄本佑さん、加藤ローサさん、池松壮亮さん等々。
恩田陸さんて学校を舞台にした話が好きなのかな。
自然とティーンエイジャーが主役になる。
すみません、小夜子のスレなのにピクニックのことを長々書いてしまいました💦

26
名前無し
ID: jNhW4q4eU9 
2021-08-07 02:50:26

以下は断定調もありますが、一つのものの見方でしかなく、まあ、こじつけ感想であります。

>「6」の持つ数字の意味は「調和とバランス」「美と創造」を象徴する愛の数字。

「調和とバランス」は潮田玲。
といっても最初から完成形ではなく、まだまだ未熟。それと、完全なる「調和とバランス」はないというのは前提ではある。
本人の意識の上では、あまりに普通の女の子でその殻を破りたいと思っているだけのようだ。
津村沙世子とはライバル関係に近い形でスタートするのだが、バスケの得点チャンスで、私が私がにならずパスをする。先生からのアドバイスを踏まえつつ、チームとしての調和をとることが勝つための最善策だと判断できる子だ。
続けての「二人でのサヨコ」呼びかけも、対立好きなら思い浮かばぬ選択肢だろう。調和を図りwin-winの関係にもって行こうとするわけだ。もし、三人目のサヨコのことが分かっていたら、同じく「一緒にやろう」と呼びかけていただろうなと想像する。
「男が女を守るもの」イデオロギーから脱して、いざとなれば私が秋を守ると言わしめるのは、バランスの意志でもある。他方で、つい誰かに頼ってしまうところがあるという性格設定も良いではないか。
みんなが玲の味方だと言ってもらえるシーンがあるが、それは彼女が明るくて元気だからというだけが理由ではなかろう。
それから「なんで、あんなにあっさり花宮雅子のことが許せるのか」という声もあるが、「調和とバランス」の愛の女神へと進化中だからということがあるかもしれない。私は安直な落とし前だなあとは思わなかったが、潮田玲ならそう来るだろうと感じさせるものを各話で見せてくれていたからこその、素直な美しい和解であった。

「美と創造」は津村沙世子。
美は言うまでもなく、そのまま具現化している。しかし、創造はデフォルトではなかった。
彼女は、勉強・スポーツで優秀な成績を残せることに満足しきっていない。それとはまた異なる「創造的」なことをなしてみたいと思っている(スポーツも創造的だとかいうのは、ここでは置いておく)。
そのきっかけとなるのがサヨコ伝説だ。影の存在に対抗しつつ、サヨコの物語を創り出そうと提案する。ここでの玲の裏声リアクションが面白い。
ただ、一人ではどこまでやれただろうか。いや、二人でさえも影のサヨコに出し抜かれていたというのが事実であろう。
それでも、やられっぱなしでは終わらない。少し強引な展開ではあったが、最後に玲を救出して雅子に強烈な正論を浴びせることで、ヒロインとしての面目を施したのは良かった。
ラストシーン、外国に行ったはずなのにという疑問は、象徴として登場させたという解釈でいいのだろう。
象徴云々を別としても、彼女自身、貴重な経験を生かし、今度は一人でも新たにユニークで大胆なサヨコ伝説を創りだしていきそうだ(それを予告する大胆不敵な笑みにも見える)。
こうして「美と創造」の女神へと、津村沙世子は第一歩を踏み出した。


6が愛の数字なら、まさに『ドラマ愛の詩』にピッタリだ。
また、6は「666」のようにオカルティックな数字でもある。
ドラマの小夜子が6番目であったのは、かくも必然であったのだ。

もちろん、☆6つ。

27
名前無し
ID: 7pnn5m1Epo 
2021-08-07 15:24:15

原作者である恩田陸さんの『夜のピクニック』のお話を伺って、作品未見・未読だったのでネットで調べてみたところ、『夜のピクニック』は、『六番目の小夜子』『球形の季節』と共に、著者の高校三部作と言われてるんですね。

以下、作品出版元の新潮社サイトからの抜粋コピぺですが。

【波 2004年8月号より】
[(著者)インタビュー]
書くべき時に書けた高校三部作の完結編  
恩田陸『夜のピクニック』

▽ようやく終わった宿題

――『六番目の小夜子』『球形の季節』(共に新潮文庫刊)とゆるやかに三部作をなす連作の完結編である、とも聞きましたが。

高校生を書いた小説は他にも幾つかありますが、私の中ではこの『夜のピクニック』が高校三部作の三番目という位置付けになっていて、ずうっと宿題のように感じていました。担当編集者にも「これ以上先延ばししちゃ駄目だ、もう少し歳取ったら書けなくなるから三十代のうちに書かなくちゃ」とハッパを掛けられていたので、こうして書き終えられてホッとしています。やっぱり小説というのは書くべきタイミングがあるので、一応この話も書くべき時に書けたかなと。この先も高校生小説は書くと思いますけど、とりあえず一段落という感じです。

――この作品を書くにあたって、意識した作品などは何かありますか?

今回は、珍しく特に意識した先行作品はありません。私にしては、素のまんま書いたという感じです。むしろ、『六番目の小夜子』と『球形の季節』と、この小説と、今続けて読んだらどんな感じかなーというのが心配になりました。この先、私の小説読む人はそういう順番で読むんじゃないかと考えたら、結構タッチも変わってますし、面食らうんじゃないかと。
《抜粋終り》

『六番目の小夜子』は、1991年(平成3年)に書かれた作品で、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となって、翌1992年に刊行されたデビュー作。
『球形の季節』は、1999年2月に初版発行された作品で、本の作品紹介には、モダンホラーとあります。
『夜のピクニック』は、『小説新潮』2002年11月号から2004年5月号に連載されており、2004年7月が初版発行。
本の作品紹介には、青春長編小説とあり、吉川英治文学新人賞・本屋大賞を受賞してますから、こちらの作品は、純粋に文学小説なのでしょうね。

この方の作品は、割にドラマ化、映画化されてるものが多く、しかも、ドラマ化されたものは、個人的に好きだった作品ばかりということを、実は今回、原作者について調べてみて、私は初めて知りました。
ドラマ化・映画化作品が多いのは、主人公が高校生だったり、舞台が学校である作品が多い為もあるんでしょうか。

この方の原作作品ドラマ、 Wikiには、あと2つ載っていました。

2001年7月~9月期にTBS系で放送されたドラマで、今井翼と三宅健がW主演だった『ネバーランド』。
他の出演者は、生田斗真、村上信五、田中聖等で、主題歌はV6の「出せない手紙」。
色々な問題を抱えている高校生達の話で、内容が割と好みの作品だったので、ドラマは面白く見ていましたが、見ていた当時はジャニーズ宣伝ドラマという印象で、タイトルが"いかにも"だったので、原作とか原作者等のことを考えることは全く無く。笑
ちなみに、原作は2000年7月に刊行された作品。

あと、2012年10月~ 12月期・日テレ系ドラマの『悪夢ちゃん』(主演は北川景子)も、この方の『夢違』(2011年11月刊行)が原案。
このドラマは、夢と現実が交錯しながら進んでいくような話で、ドラマ自体は毎週楽しみに見ていましたが、こちらも、原作とか原作者とかは、全く考えることなく見ていて。
そう言えば、このドラマの主題歌、ももいろクローバー Zの「サラバ、愛しき悲しみたちよ」も凄く好きで、この歌は延々リピ聞きするほどにハマってました。
このドラマは、私にとって、主題歌の良さも関係していた気がしますが、謎解き風の展開が面白くて、好きなドラマでした。
何の場面だったか忘れましたが、北川景子が笑顔である自分の顔を打ち消すように、手のひらで顔面をなぞる?場面があって、そのなぞった後が能面のように変化…無表情になるシーンがいまだに忘れられないほど、印象的でとても好きでした。
あれは、綺麗に整っている顔の北川さんならではの演出だったのかな。

ドラマだけでなく、映画化された作品も多いようで、いずれもタイトルはよく聞く作品が多いので(話題作だから?)知ってはいても、原作者の名前は全く知らず。笑

私がそういう方面(最近の日本の売れっ子作家さんの名前)に疎いのもありますが、この方原作のドラマに私好みのものが多いのは、元々、『六番目の小夜子』に流れていた作品の雰囲気が好きだったということも関係しているのか、原作者と同世代育ちで、同じものを見聞きして育ってきた?ということもあるのかは分かりませんが。

小夜子話から少し反れた話になってしまい、申し訳ありません。
でも、このスレは本スレではないので、ドラマから派生した話を書いても大丈夫かな。

28
名前無し
ID: 7pnn5m1Epo 
2021-08-07 16:26:23

>>27に書いた部分で、誤解を招きそうな表現のような気がしたので捕捉。

「ネバーランド」についての記載で、

ドラマは面白く見ていましたが、見ていた当時はジャニーズ宣伝ドラマという印象で、タイトルが"いかにも"だったので、原作とか原作者等のことを考えることは全く無く。笑

という部分。

これは、当時、マイケル・ジャクソンのネバーランド発言が頭にあったので、そこからタイトルをつけたドラマなのか?
(勿論、ネバーランドはピーターパンの中に出てくる言葉なんですが)
内容は、少年?男性?アイドル事務所であるジャニーさんが、脆い少年時代をテーマにした内容を考えて、事務所所属のアイドル売り出しの為に作ったドラマだったのか?

…という意味です。

ジャニーズアイドルを揶揄する意図で書いたのでは、全くありませんので。

ちなみに、作品のことを話されてた原作者は、この作品で書くにあたって、実際の男子校の寮生活を取材?したらしいですが、現実の男子校寮生活は、この作品のような美しい?世界観ではない、と気付いて、全く参考にしないことにしたんだそうです。笑
どなたかが、別スレで、六番目の小夜子には萩尾望都の世界観があるのではないか的なことを書かれてましたが、ネバーランドに書かれた男子校寮生活の世界観も、或いは、萩尾望都作品に出てくるような男子校寮生活の世界観で書いたのかもしれないですね。
原作者である恩田陸の世代ならではの作品、ということかも。

それが、少女に夢を与えるような男性アイドル路線のジャニーズ事務所の方針と合致した為に、ドラマ「ネバーランド」が生まれたのかもしれない?とも、個人的には思ってました。

…と、これこそ「六番目の小夜子」とは全く関係ない話になってしまい、申し訳ありません💦



29
松本まりか
ID: 885osLkm1Z 
2021-08-07 21:59:39

全12回、少年少女向けミステリードラマとして面白かった。自殺する前の古尾谷雅人、生徒役の山田孝之、鈴木杏、栗山千明、勝地涼、山崎育三郎、そして影の主役と言える松本まりか。暑い夏にピッタリの学校の怪談的な懐かしいドラマだった。

30
名前無し
ID: OgBBv9cSQU 
2021-08-08 06:30:42

小説ネバーランドのあとがきに、トーマの心臓をやりたかったのだが…というのがあります。萩尾望都のエッセンスが恩田ワールドにあるのでしょう。

31
名前無し
ID: sKydD719a5 
2021-08-08 14:47:31

(すみません。連投します。下記3つの内容は、結末ネタバレ込みの感想です)



別スレに少し書いたことですが、私は今回の再放送、このドラマを見始めたとき、サヨコの鍵が送られてきたのは、何故、秋と津村だったんだろうと、ずっと考えながら見ていました。
(このドラマ、本放送時は見ていないのですが、再放送は2回とも見ていて、好きなドラマだったので、今回、おおまかな話の展開や結末、ネタバレ等は知った上で見ていました。なので、謎解き部分は既に分かっていたので、ゆっくり考えながら見れたというのもあります。)

ドラマを見始めて最初に思ったのは、このドラマ、結構、秋を描いてるんだな、ということ。
心臓の手術で入院、長期欠席による留年。
元々、成績は良かったようですが、弟と同じ学年となり、同じ学年の2回目ということで、テストの結果は優秀。
成績を気にするカトが、そんな秋に対してあまり快く思ってない言動をする場面があり、秋は、その場ではあまり怒りを現しませんが、1人になってから、苛立ち紛れに廊下の壁を叩いたりと、自分に対する周囲の目(元々同学年ではない)を気にしていることが描かれています。

玲とは隣同士に住んでいて、仲も良く、1つ年上ということもあってか、玲を守ろうとしているようだけれど、玲は自分が秋を守ると言ったり、秋が止めるのも聞かずにサヨコの鍵を秋から無理に取り上げ?、六番目のサヨコになろうとする。
自分は玲のことを心配して忠告しているのに、言うことを聞かない玲に対しても苛立ちを募らせ、
また、家庭では、両親の離婚で兄弟別々に暮らす羽目になったにも関わらず、弟も引き取ってまた兄弟一緒に暮らすことを望む母親にも、勝手なことを…と、苛立ちを感じている。
別れて暮らす父親とも、どういう距離感でどういう付き合い方をしたらいいのかよく分からない。

対する、もう1人のサヨコに選ばれた津村沙世子。

彼女は、成績優秀、スポーツ万能、出来ないことは何もなく、そんな生活がつまらないと感じている。
また、周囲の生徒と一線を画してしまうような、そうした自身の優秀さ故の隔たりには、苛立ちと諦めも感じている。
更に、不良に絡まれた時にみせた、超常能力。
あれこそ津村にとっては決定的な、周囲と自分との隔たりを感じさせるものだったのかもしれない。

私が、秋と津村の共通項として感じたものは、『自分自身を周囲とは違う異質な存在・異端である者と感じている』ということでした。

2人の担任である黒川は、勿論、それを懸念したでしょうし、だから、2人にサヨコの鍵を送ったのかもしれない、私はそう思ったんです。

心臓手術の長期欠席で留年確定となっていた秋と、進学校から転校してくる津村沙世子。

津村の場合は、祖母ゆりえから転校を迷っていると聞いたこともあったかもしれない。
秋に既にサヨコの鍵を送っていたにも関わらず(鍵が送られたのは、秋が留年する前・入院前のこと)、全く違う環境や個性を持った外部から来る生徒・津村にも、もう1つ鍵を送ったのは、同じ異質な存在の者同士を絡ませたら、2人にどういう作用をもたらすか、という実験?的な部分もあったかもしれないし、留年者と転校生、何かあれば、学校や周囲の生徒と交わることを避けて離れてしまう可能性も、担任なら当然心配したでしょうから、2人をサヨコゲームに介入させることで、2人が学校や周囲の生徒に対する関心を失わないでいて欲しいという教員ならではの願いもあったかも。

2人にサヨコの鍵を送ったのは、そういう理由からだったのではないかと、私は感じました。



32
名前無し
ID: sKydD719a5 
2021-08-08 14:48:58

もう1つ、サヨコとは何だったのか、について。

秋は、サヨコは鏡なんだよ、だから皆が夢中になる。と言っています。

秋と津村の時代には、既にサヨコは神格化された存在になってますが、元々、サヨコゲームはどういう目的で始めたんだろうかと。

始業式の日に赤い花を活ける。
文化祭で、サヨコの一人芝居(サヨコを語る芝居)を成功させる。
次のサヨコを指名する。

赤い花を活けるのは、「サヨコがいる」というデモンストレーションにしか過ぎない気がします。
で、次のサヨコを指名するのは、単なるゲームの継続。

つまり、主たるサヨコの役割は、文化祭でサヨコの芝居を成功させること。
自分がサヨコだと悟られないようにサヨコの台本を郵送し?届けて?演劇部に演じさせる、というやり方で。

この文化祭でのサヨコ劇。

秋や津村に、サヨコ劇の台本が鍵と一緒に送られてきたことを考えると、台本の中身は基本的には黒川が作っていたのだと思いますが、3年に一回、生徒にサヨコを語らせることで、黒川は何をしたかったのか。

11話で、黒川は「最初はちょっとした伝言のつもりだった。その時々で自分達が迷ってることを芝居にして演じてもらう」「(生徒の選び方は)何か手渡してやりたいなぁと思った生徒に、取り敢えず鍵と司令書を送ってみた」と言ってますが、そもそもサヨコは何故始められたのか。

黒川が、サヨコ劇を中止させようとする小日向文世先生(役名が分からない)に、生徒がやろうとしていることを見守りましょう、責任は自分がとります。と言う場面があります。

もしかしたら、サヨコを始めた・続けてきたのは、其々の生徒に、自分自身で考えたことを、人に伝える経験をさせたり(サヨコ劇等)、何かをやり遂げさせる為だったんじゃないかなぁと。

黒川が、「自分が鍵を送り続けてきたのは、ひょっとしたら、そうするように仕向けられてきたのかもしれない」と口にしますが、その「仕向けられた」のは、自身の内的感情からかもしれないし、案外、現実的解釈だと、津村ゆりえが学校の講師だった時代に、黒川がそうするように暗に導いたのかもしれない。

でも、「皆、なろうとするサヨコが違う」と黒川が言ってるように、黒川自身も、鍵を送り続けるサヨコになろうとした、という解釈も出来る訳ですが。
(二番目のサヨコが事故死したことで、逆に、これで終わらせる訳にはいかない、止められないと思ったのかもしれないし、生徒達が、其々自分の描くサヨコになろうとしている姿を見ていると元気が出た、まだまだ自分も何か出来るような気がした、と言ってることから、自身を克己させたかったからかもしれない?)

サヨコは鏡。
自分自身が、こうありたい・こんな存在が身近にいて欲しいと思い描くような理想像。
自分自身が悩んでいること、皆に伝えたいと思っているようなことを、サヨコ劇等を通じて伝えられる代弁者。

まだ自分というものが確立してなくて、皆が集団の中に埋没してしまいそうな時期だからこそ、夢中になるゲーム。

サヨコという特別な存在になりたがる者、
サヨコという特別な存在にはなりたくない者、
サヨコのような特別な存在を否定する者、
サヨコに支えてもらいたい・身近にいてもらいたい者、
サヨコを選ぶ・選ぼうとする者、
サヨコを始めようとする者、
サヨコが必要だと思う者、
サヨコは不要だと思う者。

この話は、学校が舞台で10代の生徒の話になってますが、実は学校だけじゃなくて、どこの場所でも、どんな年代の人達の間にも、同じようなことが起きている・起きる可能性があることなんじゃないかと、個人的にはそう感じながら、このドラマを見ていました。


33
名前無し
ID: sKydD719a5 
2021-08-08 14:50:48

長文連投で申し訳ないのですが、最後に、ラストシーンの個人的な解釈についても、書かせて下さい。

最終回、玲のナレーションが、「皆、今回のことで少し大人になった」それが「扉が開いた」ということなんじゃないかと言ってる訳ですが、

ラスト、家族と一緒に暮らす=外国へ行く、という予定?だった津村も、扉を開いたシーンと捉えることも可能なような?

津村の転校は、2学期末。
そして、ラストシーンは桜の時期だから、多分4月、1学期。(今は、1年を2学期制にしてる学校もあるようですが、ドラマ放送時の2000年は、どこも3学期制だったはずなので)

津村は、外国で家族と一緒に暮らすのを止めて、1人で日本に戻り、新たな学校に通うことにした。
そして今度は、誰かに言われたからではなく、自分自身の意思で、自分がサヨコ伝説を始めることにした。
転校ばかりは嫌、何でも出来ちゃうなんてつまらない、魅力的な街に来てみたかった、と思っていたような、他力本願や不満を抱えていたような自分ではなく、

転校ばかりが嫌なら1人で暮らす、
何でも出来ちゃうのがつまらないなら、出来るか出来ないかのようなことを自分自身が始めてみる、
魅力的な街に行きたいという考え方じゃなくて、自分がそこを魅力的な場所にすればいい、的な考え方。

ラストシーンは、玲達だけじゃなく、津村も、自分自身で扉を開いたシーンかもしれない。
私は、そんな希望に満ちたラストシーンの解釈をしてみました。


34
名前無し
ID: mBoQf318WO 
2021-08-10 17:32:52

ラストの新たな学校は、制服のデザインや生徒達の雰囲気から「高校」と思えた。津村沙世子が舞台となった中学校を転出してから1年以上経過している場面だと感じた。

35
名前無し
ID: C1GNznZQKT 
2021-08-25 09:48:42

今更の感想で、ドラマと直接関係ないのですが、 高校野球の開会式で山崎育三郎さんが「栄冠は君に輝く」を歌っていた姿、着ていた服が男子の制服姿っぽい白シャツに黒ズボンだったこともあって、カトが大きくなった姿っぽいと感じました。
山崎育三郎さん、現在の他のドラマではカトの面影は感じないのですが、あの生歌中は、最終回のカトが成長した姿っぽかったです。

36
名前無し
ID: SzUjZ0wKwu 
2021-08-25 19:18:36

今夏、恩田陸さんの本を数冊読みました。
六番目の小夜子は原作よりドラマのほうがオカルトっぽく感じました。

37
名前無し
ID: uMeH/miZhQ 
2021-08-27 01:49:01

謎の投入数を欲張り過ぎたのでは? 各回が盛り上がれば良い的な。だから制作側も明確な正解は持っていない気がするし、視た人の数だけ解釈も多岐にわたると思う。

私は津村沙世子(と祖母)は魔女だったと思う。それが転校の多い理由。まだ修行中で能力をコントロールできない沙世子は、正体がバレる前に去ってゆく・・・・

沙世子と祖母の住む家が魔女の館っぽかった。
リビングで不自然なまでに何本も灯された蝋燭は中世の洋館を彷彿とさせるし、暖炉の火でココアを暖めた場面の意味深な映し方は、あそこで時には魔女の定番の秘薬が煮詰められているという匂わせではないだろうか。現代のガスの火やIHでは効力が発揮されないのかもしれない。
このように深読みして「魔女」にたどり着いた。制作側が、ちょっとしたシャレやミスリードで入れた描写だったかもしれないが、私はそれに乗っかることにした。自分にとって物語の座り心地が良くなるからだ。

文化祭の時の現象についてクラスメート達から詰問を受けた時、
「私はただの14歳なの」
と言った沙世子の言葉が強く印象に残っている。
「皆と同じでありたかった」
という悲しみの叫びに聞こえた。



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