はじめに。
のっけからですが、私は、子供の頃から、朗読劇や、「お話」の読み聞かせ番組がとても好きでした。
Eテレ(当時の名称は教育テレビ)で放送されている「おはなしのくに」や、お話を読み聞かせてくれるような「てれび絵本」は、毎回、録画している位です。
ドラマ好きになったのも、元々は、朗読劇や「お話」が好きだったからかもしれません。
ただ、「お話」はともかくとして、朗読劇も、ドラマというジャンルにはカテゴライズされないんですね。
テレビの番組表でドラマを検索しても、朗読劇は、ドラマ扱いではない為、検索結果には表示されません。
出演されてるのは、ドラマや映画でもよく見る俳優さんで、朗読しながら演技も行い、時には一人何役もこなし、まるで『一人芝居』のような朗読劇も多いのに。
朗読劇の感想も、あまり見かけることがありません。
朗読劇を観た後、感想を書きたくても、書ける場所も、書く機会もあまりなくて、時には、感動した気持ちのやり場がなかったりします。
そんな訳で、朗読劇のスレッドが、ドラマの雑談に類するものかは分かりませんが、『一人芝居』と捉えれば、朗読劇のスレッドを立てても問題はないような気がしました。
ひっそりと静かで、殆ど動きが無いスレかもしれませんが、自分独りの世界で楽しむ朗読劇は、読書と似たようなところがあり、静かで動きのない雰囲気は、寧ろ、相応しいような気もしますし。
私は、「スレ主」とは名乗りません。
投稿に対する返信もしません。
何故なら、朗読劇や「お話」の感想は、ひょっとしたら、自分一人でかみしめるものかもしれないからです。
でも、時々…たまにかもしれませんが、朗読劇を観る機会があった時や、心に残る「お話」番組を観た時には、心を込めて感想を書きたいと思っています。
私と同じように、朗読劇の感想や、朗読劇について語りたい方は、もし、宜しければどうぞ。
投稿された方同士の対話は、軽いものであれば、どうぞご自由に。
でも、感想をお書きになられた方は、ひょっとしたら、私と同じように、一人で感想をかみしめたいタイプかもしれませんので、
他の人の心、他の人の感想の領域にまで、無遠慮に入り込むのは、ひょっとしたら、止めておいた方が無難かもしれませんが。
なお、朗読劇とは関係のない日常会話的挨拶や雑談に花を咲かせるのは、スレの内容が変わってしまうので、お薦め致しません。
(HN非推奨も、その為です。)
因みに、朗読劇とは呼ばないかもしれませんが、童話や絵本、小説等の「お話」番組の話題も、このスレッド内容に含めたいと思います。
(例えば、「100分de名著」は、朗読を挟んで進行される番組で、私は、あの朗読部分が、とても好きなんですよね)
その他、このスレッドの利用に際しては、ちゃんねるレビューの利用規約に準じることと致します。
最後になりますが、出来れば、朗読劇に相応しく、静かな雰囲気で、「お話」を聞いた後の内なる感動が語れるスレになるといいなぁ…と、思いますので、
万が一、荒れるようなことがあれば、私がその時ここにいれば、私がスレの閉鎖(書き込み停止)を願い出ます。
もし、その時、私がいなければ、その場に居合わせた方が、スレの閉鎖をお願い致します。
朗読劇がお好きな方は、多分、喧騒が苦手ではないかと思われますので。
それでは…
こじんまりとした小劇場のような雰囲気で、このスレッドを見守り、育てていって下さいますよう、宜しくお願い致します。
1ヶ月ぐらい前、Eテレを観ていたら『おはなしのくに』という番組が始まって、『耳なし芳一』を本郷奏多さんが、『皿屋敷』(というタイトルの付け方だったと思います。あやふやですみません)を山本美月さんが朗読というか一人芝居で語るという形式でやっていました。
それでこれが両方ともとても良かったんです。
これは小学生高学年ぐらいに観てもらう企画なのかな、こういう地道な企画をやっている人がいるんだな、と思って感心しました。
特に本郷奏多さんに『耳なし芳一』を演じさせるなどと考えた人はとても優れた人だな、と思いました。
このスレを立てた者です。
実は、このスレを立てたのは、『戦後75年特集「戦争童画集 〜75年目のショートストーリー〜」』の加藤健一さんの演技に感動したからでした。
番組の内容は、戦争の記憶をしたためた視聴者?からのお手紙を朗読しながら、その場面、場面に演技をつけていく一人芝居の3本立て、オムニバスストーリーになっています。
放送されたのは、8月24日(月)、NHK総合、22:00〜22:45で、私が観たのは、再放送でした。
週末の午前中、たまたま付けていたTVから、悲痛な、必死に訴えかけているような、少し、しわがれた声が聞こえてきました。
何のドラマだろう?
…そう思って、TVを見たら、そこに映っていたのが、加藤建一さん。(見た時は、名前も顔も知らない方でしたが)
広島の原爆にやられたお孫さんの命が危険な状態になり、そのお孫さんが食べたがっているみかんの缶詰を探し求めている場面でした。
見た途端、私は、目が離せなくなりました。
当時、みかんの缶詰は、とても貴重な配給品だったのだそうです。
食べるものがない時代、どれ程の気持ちで、お孫さんの最期の願いを叶えようとしたんだろう…
道行く人々に、
「どなたか、みかんの缶詰、持っとりゃせんですかぁ!」
「持っとったら、少し分けてつかぁさい!」
「弱っとるウチの孫が、食べたがっとるんです!」
…と、次々に懇願。
見知らぬ方が住む、あちこちの家を訪ね歩き、ただただ、みかんの缶詰を探し求め…
運良く、ある家で、みかんの缶詰を分けてくれた奥さんがいて、
家に戻り、弱っている子供の口に、匙で、一口…また一口…
そんな時、空襲警報が鳴ります。
お祖父さんは、もう、目が見えなくなっているお孫さんがこわがらないよう、
「ここにいるからな!」
「なんも、こわがらんでいいからな!」…と、抱きしめます。
そして、空襲がおさまり、お孫さんをふと見ると…
既に…
そんなお話(体験談)でした。
今、ここで、戦争の恐ろしさを書くつもりはありません。
ただ、その時に観た、加藤建一さんの演技が、私は、忘れられないんです。
物凄い演技でした。
目を離すことに、罪悪感を感じるような、まさに渾身の…力強い、魂が奮えるような、そんな演技でした。
後から調べたら、加藤さんは舞台の活動が中心で、一人芝居もよくされている方のようです。
あの力強い演技、忘れようにも忘れられない程の演技は、加藤さんが、舞台人だったからかもしれません。
それほどの凄まじさでした。
私は、あの加藤さんの演技の感動を書けるような場所が欲しくて、このスレを立てたんです。
最後に、出演者情報等を。
【出演】吉永小百合、長澤まさみ、加藤健一、蒼井 優、
橋本環奈、黒島結菜、田中要次、松下由樹、芋生 悠 ほか
【演出】山田洋次、松居大悟 ほか
【音楽】坂本龍一
【制作統括】本間一成
NHKなので、多分、オンデマンドで配信されているのではないかと?
観ていて辛い話ではありますが、あの加藤さんの演技は、一見の価値があると思います。
耳なし芳一、観てきました。
NHK for schoolで昔のものも観られるんですね。
本郷奏多さん、麻雀の番組に出ていたのを観てはじめて知りました。素で打っているのだけれど、雰囲気がタダものじゃなかったので。あんなに絵になる人、珍しいです。
加藤健一懐かしいですね 舞台の人なのでテレビではなかなか。 見たかったです。
昔、太宰の斜陽を今のEテレで映像も交えての朗読で聴きました。イメージが湧いて良かったです。ドラマだと俳優の好みや脚色が?とか気になります。朗読は聴き手に委ねられるから そこが好きなところ。
宮沢賢治の童話は朗読で聴くのが一番です。自分固有の私の賢治のイメージを大切に囲いたいから。セロ弾きのゴーシュ や よだかの星、風の又三郎なんかEテレでやって欲しい。
昨夜『100分de名著』で谷崎潤一郎の『春琴抄』をやっていて、本文を吹越満さんが朗読していた。
落ち着いた語りで実に心地良かった。
11月1日夜11時NHK Eテレで、怖い絵本のテーマで朗読劇があるみたいです。語り手は、ノンさん、コムアイさん、趣里さん、みたいです。テーマ通り、怪談話になりそうですが、お三方女性がどんな語りをするのか楽しみです。
一昨日の深夜、1:10〜Eテレで「怖い絵本」という朗読番組が再放送されてました。(>>7さんがご紹介された番組です)
1本10分で3本。
のん出演・朗読の「いるのいないの」
コムアイ出演・朗読の「おろしてください」
趣里出演・朗読の「かがみのなか」
怖い話がとても苦手で深夜に観る気にはなれなかったので、録画しておいて日中に観たのですが、のんさんの「いるのいないの」、とても良かったです。
ゆっくりとした、優しくて落ち着きのある話し口調で、凄〜く聞き取りやすい声と話し方。
「あまちゃん」の時とは全く違う!
朗読するお話の中に、子供とお祖母さんのやり取りがあるのですが、そのお祖母さんの話し方が、子供の話し方とは全然違うニュアンスというかイントネーションで、
朗読する文章が、絵本のようなアニメーションと一緒にひらがなで画面に出ているので、次の言葉を知りながら観ている訳ですが、この台詞はこうくるだろうな、という予想を良い意味で裏切ってくるお祖母さんの台詞のイントネーション。
のんさん、本当に上手いんだなぁ…と、感心することしきりでした。
お話の方は、絵の雰囲気や演出もあって、何となくぞわっとするような小さな怪談話という感じですが、のんさんの朗読が本当に素敵で、見ごたえのある10分間でした。
「おろしてください」と「かがみのなか」は、「いるのいないの」の不気味な余韻が胸の中にズシリと残っていて、怪談話が苦手な私はまだ暫くは観る気になれなくて観てないのですが、のんさんの語りが、あまりにも良かったので感想を書きたくなりました。
「あまちゃん」以降、色々な事情の為?あまりTVで姿を見かけなくなったのんさんですが、こうした朗読番組の語り手としても、もっと活躍して欲しいです。
あの語り、子供とお祖母さん二人の台詞のイントネーションの使い分けは、本当に素晴らしい才能だと思うので。
ちなみに昨夜、「いるのいないの」は、クドカンさんの「眠いいね!」でも紹介されてました。
深夜に観ると、やっぱり怖い!
恐る恐る、天井を見上げて何もいないよね・・と、確認してしまいました笑
沢村貞子さんという、昭和の名女優さんがいました。(1908年11月11日〜1996年8月16日)
若い頃は知らないのですが、きっぷのいい明るい雰囲気の方で、とても好きな女優さんでした。
名脇役として活躍された方で、生涯で350本以上の映画に出演されたとか。
映画だけでなく、TV、舞台にと、晩年まで素晴らしい演技で魅了して下さった女優さんです。
沢村さんは、女優業だけでなく、随筆も結構書かれていて、子供の頃、家にあった「暮らしの手帖」に掲載されていた沢村さんの随筆も、子供ながらに楽しく読んでいた記憶があります。
その沢村貞子さんが書かれた本の中に、「わたしの献立日記」という一冊があり、その本に書かれた毎日の献立の中から、貞子さんに優しく語りかける口調でレシピを紹介する5分間のお料理番組、「365日の献立日記 」。
私の大好きな、心がほっこりするような、そして、とても美味しそうな番組です。
語りを務めているのは、鈴木保奈美さん。
「貞子さん、昨日は〇〇を作りました。今日は何にしましょうか」
そんな貞子さんへの優しい語りかけから、番組は始まります。
沢村さんは、女優として忙しい日々を送りながらも、家庭第一、旦那様にとても尽くすタイプの方だったそうで、旦那様の夕食が作れないからと、2日以上家を空けるような仕事は頑なに断っていた程、家庭第一、旦那様第一の人だったそうです。
毎日の献立も朝昼晩、おやつまで作って記録していたらしく、大学ノートに書かれたらしい、その沢村さんの献立日記の頁を画面に映しながら、「今日は、これとこれにしましょう!」と、レシピ決定。
調理中の映像も、とても丁寧で美しくて、見ているだけで気持ちがほっこり。
一応、お料理番組なんですが、普通の料理番組とは違って、ドラマ中の調理シーンのような作り。
鈴木保奈美さんの語りが、終始、レシピ紹介というよりは、調理中の女性のお喋りのような感じなので、優しい声のお喋りを聞きながら、料理が出来上がるのを見ているような5分間。
時間が短いので、少し心が疲れた時に眺める癒し番組として、食事の支度をするのが面倒な時のモチベーションをあげる番組としても、お薦め出来るかもしれません。笑
そんなに、難しい料理も凝った料理も出てきませんが、沢村さんは、忙しい合間を縫って、こうして毎日お料理していたのかな、旦那様と楽しい団欒のひとときを過ごしていたのかな、そんな風に微笑ましく思える番組です。
鈴木保奈美さんの優しい語り口調が、見終ったあとも、いつまでも頭の中に残るような「365日の献立日記」
宜しければどうぞ。
放送は、Eテレです。
朗読劇に広い意味で入ると思うけど、「漢詩紀行」は良かったですね。私が見始めた時は滝沢修さんで、次が江守徹さんでした。謡で鍛えた朗々とした声で叙情的に朗読し中国の雄大な山水画に出てくるような光景が流れ、至福のひと時でしたね。
11訂正とお詫び。
× 謡で鍛えた
○ 舞台で鍛えた
本当に申し訳ありません。×の方でも意味が通るから厄介ですね。
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