4.05
5 206件
4 56件
3 27件
2 26件
1 37件
合計 352
読み ぺてろのそうれつ
放送局 TBS
クール 2014年7月期
期間 2014-07-07 ~ 2014-09-15
時間帯 月曜日 20:00
出演
宮部みゆき原作“杉村三郎シリーズ”の最新作『ペテロの葬列』がドラマ化。2013年に放送された『名もなき毒』に続く第2弾。 誰しもがついた経験のある「嘘」。そして、その「嘘」が多くの人を巻き込み、取り返しのつかない大きな「嘘」になったとき、どうすればその罪...全て表示
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名前無し

最終回・・・何なんだこの散らかり方は・・・
悪は伝染するって・・・結局どう伝染したんだろうか・・・ペテロに代表された悔い改めはどうなったのか・・・

坂本の第二のバスジャックは暮木の悪が伝染した為に起こったのか・・・どうなの・・・
妻の浮気は悪の伝染の結果なのか・・・よーわからん。

日本中を巻き込む巨大犯罪・・・悪は伝染する・・・もうミステリーかどうかさえも理解不能になってしまった感がします。

ペテロに代表される様な『どうすればその罪を償うことが出来るのか』と言う償いは誰が誰にどう償ったかも全然わからなかった。

私個人的には『悪は伝染する』ではなく『不幸は連鎖する』とても残念な最終回でした。

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名前無し

やっと録画したもの見ました。号泣しました。

前作「名もなき毒」で杉村と菜穂子が出会った時のシーン思い出すと
すごく切ないです。
菜穂子の生い立ちからして、この先なんかあるかな、とは思ってたけど、
孝太郎さんと国仲さんがいい雰囲気でお似合いだったから余計に、結末の
ショックが大きかったと思う。

でも、菜穂子は表面上はお嬢様だけど、お妾の子としての負い目は持って
たはずで、結婚で犠牲を払う杉村の気持ちは、ずっと察してたんだと思う。
ただ、世間知らずでどうやって自分を変えたらいいか分からず、橋本を頼り
依存した結果、二人とも足元救われたってことかな。

菜穂子を憎みきれないってところが杉村らしいし、切ない。
義理の姉が言った「所詮妾の子だから、、」で菜穂子の苦しみを悟って、
怒りをぶつけた。でももう遅いけどねって。。。
菜穂子のこと守れなかった自分への怒りがあったのかなと思う。

妻の不貞行為が一人歩きして、バスジャックがどこかいっちゃてるけど、
これは不倫ドラマじゃないと言いたい。自分の正直な心と向き合うため
の崩壊だと思う。

杉村が今後、また事件に関わってくだろうけど、優しいだけじゃない、
もっと人として成長した姿を見たい。
孝太郎さんの役者としての成長も期待して続編望んでいます。

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名前無し

このドラマは、キリスト教の教えを伝えるものでも
ペテロという人物を描くものでもないので
そのへんはあくまで悔い改めの象徴として見ればいいのでは?
暮木は自らの命を絶つところまで想定していたんだと思うし
この事件を通じて(自らの死をもって)詐欺をしている人たちへ
警告したかったっていうことでしょ?
この事件を機に、悔い改めた上級会員の中に自殺者まで出た。
自分のしてきたことが死を持って悔いるほどのものだということですよね。
それだけでも十分、ペテロをモチーフにしたインパクトはあると思います。
信仰のある人から見れば、不満なんでしょうが
これはキリスト教を伝えるドラマではないんですから。

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名無し殿、熱い返信どうもです(笑)
本に限らずだけど、面白かったかどうかは購入して目を通し終えるまで分からないから売り上げだけが指標にも出来ないですよね〜
売れてなくても見た人達が本当に面白かったって思えばそれも一つの人気と言えるだろうし。
そう言う意味ではこれが人気が有るのがミステリーって言い草は確かに失礼でしたね。申し訳ないです。
なので、あくまで個人的な意見として聞いておいて下さい。
本の話同様ドラマも何週もかけて見終えてから初めて感想が湧いてくる訳で、最後にガッカリするとその何週間かの時間がものすごく台無しになった気がすると言うかですね、ぶっちゃけ言うと軽く腹立たしかったりしちゃうんですよね…
それで何だこのドラマ?みたいな気分でネットで評価を見ていてここに辿り着いて、軽く思いの丈をブチまけちゃったって感じでした。
ちなみにこれも個人的な話ですが、俺は漫画が大の苦手で漫画原作のドラマってほぼ見ないんですよね。
宮部みゆきは火車とステップファザーステップしか読んだことがなくて、そのどちらもそれほど面白かった印象は無かったんだけど、いちおうって感じで前作の名もなき毒から見ていました。
そう言えば、名もなき毒もサイドストーリーかと思っていた同僚の異常行動の方がラストに来ていて「おや?」って印象だったんですよね(^^;;
あの主役の独白が眈々とし過ぎていて、こっちもつられて眈々と眺めてしまっていたら、おや?終わっちゃったよ?みたいな感じで(笑)
まぁ単純に宮部みゆきと相性が悪いんでしょうね〜

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名前無し

初めは打算が有ったけど、結果足元をすくわれましたってのは、会長の娘に取り入る気持ちも有ったけど、結局本気になってしまって不貞にまで至ってしまいましたって意味でしょ?
利用するだけと思うなら実際に関係を持ってしまったら自分の立場が不利になってしまうと頭が働くけれど、本気になってしまったからあなたを求めてしまったと。
だから打算が有ったと言って突き放した優しい嘘じゃなくて、自分の立場を顧みるよりもあなたに対する愛情が優ったのだと言う言い回しの愛の告白なだけです。
とても古典的な言語表現で、何も裏の無い言葉です。
結果として彼は会社を辞職してケジメを付けた、だからこれからは相手の地位も何も関係なく一人の男として自分の愛に向き合える。
そう言う晴れやかさが最後に出てきた彼の付き物の取れたような表情に現れているんじゃないですかね?
こんな単純なセリフまで額面通りに受け取ってもらえないようだと、やっぱりこの作品は言葉選びとか表現方法が下手だったんでしょうね。

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名前無し

原作知らないのですけど、別れなくてもよかったと思いました。

夫婦お互いぎりぎりあぶないところをなんとかやり過ごすことができて、。
娘からちゃんと父親に自分の家族が一族から自立すること宣言して、広報室からも出、敷地からも出て、家族3人で別のところで再出発をする。っていう結末でも。

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名前無し

マスターが作ったスープを飲むときの涙が、哀し過ぎる。
孝太郎さん自身特殊な環境で育ち、母親とは4歳で離別してるし、
普通の人が味わったことのない苦労があったと思います。
美しく品のいい顔立ちと純な目が胸を打ちます。

国仲さんもプロの女優さん、なかなかの毒でしたね。
結末は予想通りだけど、ある意味、原作超えた見応えある最終回でした。

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名前無し

私はキリスト教信者ではなく、ペテロに関しても、そういえばそんな話きいたことあるな、程度だったので今回の題材についても何ら疑問は持ちませんでしたが、こだわりのある方々には納得できないところがあるんですね。
色々読んで、ペテロについての解釈についても大変参考になりました。

宗教や信仰に関してはやはり取り扱いがなかなか難しいものですね。
案外ドラマ製作者には、これほど造形の深いかたがおらず、なんとなく素通りしてできてしまったというのが本当のところなのかも。

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名前無し

2014-09-04 16:31:40さんのご意見に同意です。

キリスト教や聖書と関連づけられたくないなら、敢えてペテロの名をタイトルにまで使う必要がないのでは?作家さんのなかにはキリスト教に造詣の深い方(クリスチャンの方も)もおられるので、つい原作者もそういった深い意識を持って書かれたのかと思ってしまったのですが。ドラマはだいぶ違ってしまっているんでしょうか。

嘘をついたことはごく表面的なことです。ドラマはこの上っ面の部分だけしか捉えていない。その上澄みの部分を悔い改めるとしかしていない。その象徴がペテロだとするならいかにも浅い捉え方だと思います。ペテロは、その行為の根っこにある己の信仰の弱さを悔いたんです。そしてその弱さをイエスに見抜かれていたということも、情けないと思った。彼はそんな弱い情けない自分を悔い改めて精進を重ねていくんですね。暮木がペテロであるとは、今のところ杉村の見立てですが、彼の悔い改める最終的な方法がバスジャックという犯罪であり、無関係の人たちの命を危険にさらし、その償いに現金を支払うというものであるのなら、ペテロの精進とは全く次元が異なるものだと思います。

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名前無し

私もあくまで裏切りと悔い改めの象徴「ペテロ」として捉えています。

ペテロという人物がどうであったか、そんな正確に分かるものでしょうか。
聖書には矛盾した言葉が出てくるから、説明に頼らず自分が感じるというか、
気づくきっかけを掴むしかないと、ある牧師が仰ってました。

誰もがペテロのように罪を犯しかねない、でも、心の底から悔い改める
ことができれば救われる道がある、ということでは。
言葉って難しいから説明すればするほど、誤解招きやすい、でも、
そういうこと踏まえていろんな人のいろんな感じ方があっていいと思う。

私は、このドラマ大好きです。
推理する楽しさや人間心理描写が面白くて、簡単に犯人を教えないとこや、
登場人物をペテロに重ねても、あまり宗教っぽくなってないとことか。

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名前無し

このドラマでは、ペテロの取り上げ方が単に過去の罪を悔い改めた人という括りでしかなくてすごくチープで安易に思えるのよね。そもそもペテロはずっとイエスを信じた使徒たちの筆頭なの。イエスを狙う敵に対して、思わず自分の命惜しさ(保身)にイエスを無視するんだよね。そのことを前もってイエスに見抜かれていたことに気付いた時、ペテロは己の脆さに気付いて激しい後悔に襲われる。その後彼は、己の信仰を見直してより確固としたものにしていくのよ。壮絶なまでの信仰を貫くの。しかしそれでもイエスの足元にも及ばない自らの信仰の弱さを死ぬまで悔いていく。殉教して磔になってしまう時でさえ、イエスと同じやり方では恐れ多い、せめて自分は逆さ磔にして欲しいと願う。それがペテロなんですよね。暮木の生い立ちからすれば、トレーナーとしてやってきたことをいったん止めても、何かをきっかけに見直してより強固なものにしていくという流れだったら分かるけど、単に過去の過ちを悔いて中途半端な償いじみたものをやっても、最後まで出来ずに頓挫して終わる、っていうお粗末さ。簡単にペテロを出してくるな、と言いたいわ。今回はそれにも懲りず坂本をユダに見立ててきた。ユダもまた使徒の一人であったけど、彼は敵にイエスをお金で売った男。坂本をどうしたらユダに出来るの?わからん。
聖書のこと、というかキリスト教の世界を少なくともドラマ中でちゃんと踏まえて描かれていないのが嫌だなぁ。

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名前無し

私は、2014-08-18 18:45:47さんの分析を興味深く拝見しました。
杉村夫妻に近づく間野京子の不気味さを見事に解析してくれてます。
何気ない会話を装って、心の隙間に入り込んで幸せな家庭を壊していく人、恐ろしいです。
前作の原田いずみとは対照的に、こっちもぞっとします。
最後、杉村は間野京子との関わりを通じて何を失い、何を得るんでしょうか。
私たちは、杉村の目を通して人の心の闇を知り、また、杉村自身の成長や変化も興味深いです。
このドラマはただ単に事件だけを描いたサスペンスやミステリーではなく
平行して人間の心理的部分も描いているので面白いんですね。
原作は未読ですが、優れた原作を元にきっちりとした脚本、演出、演者によって
見ごたえのあるドラマになっていると思います。

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名前無し

>どの話も同時進行しながらうまく進んでいますね。

そう思います。話の流れをよくするために交通整理がされています。
例えば、一話分の中において、重要なメンバーであっても回想シーンを除いては出てこない人がいる。まず会長がそうです。レギュラークラスのはずの編集長ですが、2話からしばしの間、回想以外は消えています。バスジャックの被害者も出てこないことがありました。
そういうときでも、井手氏もそうですが、誰かによって言及されたりドアだけが開いたりして気配くらいは感じさせるようにしているところがうまいです。
それから、刑事の場合は記憶違いでなければ、2話で登場後は田中氏絡みで顔を見せただけです。毎話ごとにほんの少し割く程度でも警察活動の進展を見せるというやり方もあるでしょうが、そうはせずにカットしています(この先出てくるのでしょうが)。

クロスカッティングなどで、二重三重に複走するストーリーを効果的に処理しています。しかし、登場人物が多いとそれらのシーン切り替えを多用しがちになります。ペテロは、じっくり見せるべきところには尺を割り当ててメリハリをつけています。バランス取りをしっかりやっています。

「とっちらかってる」というご意見もあるようですが、複雑なストーリーでは視点が散開するのはある程度やむをえない面がある中で、ペテロはよくやっていると思っています。

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名前無し

今のところ謎解きよりも、細かな人間関係がメイン。丁寧に描写しているようですが、話の進み具合が緩く、少なくとも私には退屈でした。もともと役者の演技でグイグイ惹き付けるよりも、脚本の面白さで引っ張るタイプのドラマなので余計にそう思った。原作ありきだからあまりいじれないのかもしれませんが、連ドラなので1話のなかに起伏が欲しいです。映画のように2時間モノでコンパクトにまとめるか、せめて前後編の2日間くらいのものがダレずに一気にいけるのではないかと思います。

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名前無し

前回全くのノーマークだった名もなき毒が大当たりだったので期待して観てました。期待通り面白かった〜!原作は未読なんですが、小泉孝太郎さんの語りは原文ママなんでしょうか?心惹かれる言葉選びでちょっと読んでみたくなりました。長塚京三さんの演技も上手すぎてゾクゾクしました!名もなき毒の時も感じたことですが、このドラマは人間の嫌な部分を見事に再現してて本当に感心します。あーいるいるこういう人!って共感しながら見られるドラマって珍しいです。来週も楽しみ!

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名前無し

引き込まれて、2時間があっという間でした。
長塚京三さんのことを「おじいさん」と呼んでいたのは、ちょっと違和感がありましたが。

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名前無し

毎週欠かさず楽しみに見てました。
最終回はちょっと我慢出来ずに原作本を読んでしまったのですが、高橋一生くんが好きだったので、あの終わり方は私的にはちょっと不満でしたが。
ドラマとしてはとても面白かったです。

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名前無し

前作、「名もなき毒」を見返していて
第4話で杉村が自転車にはねられて怪我をし
家に帰って家族と川の字になって眠る、というシーンがあり
なんだか哀しくなりました。
自転車にはねられて、軽い怪我ですんだけど
その瞬間、家族の顔が浮かんだ、という杉村
包帯を巻いてもどってきた彼を大切に抱きとめる菜穂子
おお泣きする桃子

家族だったのにな。

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名前無し

マジかー(^^;;
まさかの足元をすくうの意味分からず⁉︎
足元を掬うのすくうは金魚すくいの掬いと同んなじですよ!
横から刈り取るよな動作のことです。
だから足元を掬うは立っていたのに足を払われて転ばされる状態に例えて、気づかないうちに自分の思惑を外れることを指す言葉ですよ!
救うは助けるだからこの字が入るとまったく意味が違って来ちゃう(笑)
PCや携帯電話の文字変換のせいなのか誤字に気づかないとか、正しい漢字が分からないとか、文字で伝える意識が低過ぎますね〜
金魚すくいが金魚救いってのはテキ屋から救って家に連れて帰るって意味にもなって面白い間違いだけど(笑)

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>でも、菜穂子は表面上はお嬢様だけど、お妾の子としての負い目は持って
たはずで、結婚で犠牲を払う杉村の気持ちは、ずっと察してたんだと思う。
ただ、世間知らずでどうやって自分を変えたらいいか分からず、橋本を頼り
依存した結果、二人とも足元救われたってことかな。

私もそう思います。杉村さん自身も、本当は怒りを自分にぶつけてたんだよね。そうして一番守るべき人、守るべきことを守れなかった。その悔いが間野さんへの無視につながったと思います。

じつは菜穂子の気持ちも間野さんの気持ちも、似たような経験があり、どちらの気持ちもわかり、それでついつい感情移入してみていてこの間の投稿になりました。また好きだった人も杉村さんのような人だった¨。

それはともかく、菜穂子も、体弱いからこその世間知らずだったりするわけで、間野さんも旦那さんという支えがなかったり、それどころか逃げてなくてはいけなかったわけで、二人とも、みんなが言うように、悪い女でもないと思うんです。
ただボタンの掛け違いですれ違ってしまった。。。そういうことって人生、あると思うんです。作家さんの言いたいこともそういうことではないかと。
 かといって、作家さんと同じ読みを必ずしもしなくてもいいと思ってます。読む人それぞれ、人生は違うように感じ方も違う。勘違いと思われてもいい。
ある意味、私にとって、自分の気持ちの中で解き明かすことが最高の娯楽になってます。
人生もなにが正解かなんてないし、読み解くのもそうだと思います。ただ私は、経験上、他人ごとではなくこのストーリーを見てしまったので、レビューを書きたかっただけです。

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名前無し

ようするにこのドラマは盛り上がりに欠ける煮え切らない作風ゆえに、有りもしない裏を勘ぐって「考えながらじゃないと見れないって」「頭が良くないと見られない」と思い込むタイプの人達の自尊心をくすぐる事でその心を掴む副作用が有ったのかな?
「考えさせられた」とか「色々な見方が出来る」とか言う人ほどその中身を語らない。
そして次のクールがスタートすれば思い込みの魔法が解けてまた新たな「今までにない」特別なドラマに夢中になる(笑)
ドラマは不出来なくらいが丁度良い時代なんだな。。

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名前無し

>人気が有るって言ったのはドラマの方じゃなくて原作のことです。

それは失礼しました。できれば、なぜ原作は人気があると判断されているのか、その理由(根拠)を教えて頂ければありがたいです。

ちなみに、ドラマについては平均視聴率7.35%を念頭に置いた上で、「さほど人気があるわけではない」という表現をチョイスしています。視聴率って金科玉条にするものではありませんが、ひとつの目安・指標として使うことができると思っています。誰も『半沢直樹』を不人気ドラマなどとは言わないのですから。
小説は発行部数あたりが指標になりそうですね。ただ、ペテロの発行部数や、どのくらいの部数から人気作と言えるのかということが私は分かりませんので、理由が知りたいと思ったのです。

>理解し難い出来事の真相を明かしていく際の登場人物の心情~(中略)~それは宮部みゆきなりのリアリティーの追求なのかも知れないけど、イマイチ盛り上がりに欠けるという感想です。

ここまでが原作に関する話ですよね? 私は原作は未読なので、なんとも言えないところがありますが、わりと坦々と進行する作品なのかもしれませんね。

>ドラマの方の感想としては、幾つかのエピソードを重ねて一本のタイトルで連続ドラマを構成するならせめて最終回まで主題の解決は待って貰いたかった。
>先週型がついた連ドラのサイドストーリーのオチを延々一時間見させられるほど白けるものは無いと思います。

そういうお考えもあるということは受け止めさて頂きます。

ただ、私は最終回は単なるサイドストーリーではないと思っています(被害者の面々のその後などはサイドであるでしょうが)。
そもそもペテロは、おおまかに言っても(4角関係を中心にした)「杉村三郎物語」+「事件物サスペンス」という構造です。純粋な推理的興味をあくまで優先したい方にはサイドストーリーにしか思えないのかもしれませんが、どちらも重要な柱(主題)です。1~9話までに、「杉村三郎物語」というもう一つの主題にもたっぷりと時間を割いて、丁寧に描写してきました。
この二本柱を、残りの2話に(間野の話が10話に入っているので、完全ではないにしろ)、それぞれ振り分けたのは正解だったと思います。最終回に詰め込まずに分けたおかげで、それぞれの話をじっくり堪能することができたのです。
問題はその順番で、確かにバスジャック事件の顛末を最後に持ってきたほうが盛り上がりはあったでしょう。しかしペテロは、杉村の人生にとっては一大転機であり「序章」を締めくくるものでありますから、こちらを後ろに回すほうがフィナーレにはふさわしいと思います。
多少まとまりには欠けたかもしれませんが、このやり方で良かったと思っております。

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名前無し

あ~、このドラマ大好きだったのになぁ…最終回まではみんなの評価も結構高かったのに…でも、私は楽しめたし、満足してる人もいるみたいだから、よしとするか。

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名前無し

変なドラマだったなぁ。。。
バスジャックがメインの話かと思いきや、そっちは前の週で先にオチがついちゃったし、いつも怒ってたおじさんは何か含みが有るのかと思いきや何もないただの嫌な人だし。
長谷川京子に何か有るのかと思えば何が有るでもなく尻切れで、国仲涼子は訳のわからない自己中かまってちゃんに落ちぶれちゃうし。。

そもそもバスジャックの展開も全く盛り上がりなく眈々としていて個々の心理も全く共感も理解も出来なかった。
宮部みゆきって人が感性が独特すぎるのかな?
なんでこんな話に人気があるんだろう?と言うのが最大のミステリーでした。

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名前無し

見る人によって解釈が違ってなんとでもなる終わり方でしたね。
続編やらないと納得できないっていうか、あえて答えを示さなかったのか
結末はショックだったけど、原作通りにしないと、宮部さんも続きを
書けないし、いろんなこと曖昧にして続編待ちなのかなと。

でも、小泉孝太郎て、すごくいい役者だなあと思った。
純粋な人間性が演技からにじみ出るから、最終回はものスゴイ泣けた。
演技に堪能できたんで、役者陣に☆5ですね。

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名前無し

橋本さんの、私には打算がありました。てのは、菜穂子のためを思って言ったうそじゃないですか?本当に打算があったなら、手はださなかったと思いますよ。本当に惹かれたからこそ、また菜穂子の決断を曲げさせないためにもついた、精いっぱいのうそだと思うのですが。
言うとき、菜穂子に後ろ向きで、涙をこらえながら言ってましたよね。それがすべてを物語ってるような。
私は主人公のファンですが。笑。

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名前無し

私は若い男の子が起こしたバスジャックによって、やっと一連のバスジャック事件にみんな区切りがつけられたという流れ、好きです。

上手く言えませんが。
たとえば自分が普段なにか衝撃的なニュースに接した時、そのまま聞き流すことができずにとらわれてしまう。
今度は周りの反応を聞いてみたくなったり、意見交換したくなったり、自分でそのニュースについて色々調べていく。
そのうちに部外者なのに、どんどん怒りが増していく。
こういうの最近のネットの炎上なんかもプロセス的には通じるものがあるかなと思いました。
あの若い青年の場合、自分がその事件に巻き込まれたらなおのこと事件にとらわれて、追及してしまうのは自然だし自分もバスジャックをしてしまう、という行為によって増幅した怒りをぶちまけるっていうか。
菜穂子も、同じ過程で
最初はぼんやりとしたかすかな不安だったのが、それにこだわりとらわれるうちに不安と疑いの重圧に耐えきれず、極端な行動で自ら答えを出そうとしてしまう。

綱渡り状態から結果としてどちらかに転んだかというだけで、どっちもありうるんだという、人間の危うさとそれでもどっちにしろ人生は続いていくっていうような。。とういう訳で、若い男の子のバスジャックという極端な行動により本バスジャック事件に気持ち的決着がついたっていう流れに共感したっていうか…。

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名前無し

>この作家さんは恐らくそういうミステリ-だけではなく、もっと深い部分、人間の本質というか、闇とか、そういう部分も描きたいのですよね、きっと。あくまで、想像に過ぎないですが、ドラマ見てるとそんな感じがします。


 杉村妻は事件の事を調べる夫が構ってくれないから不満だっただけで浮気したようにしか取れなかったし、第二のバスジャックに巻き込まれた以外は間野の過去も本来の筋である悪の伝染や悔い改めとはそれ程関係なかったように思うんですがそんな心の深い所の描写があったのでしょうか・・・

人間の本質も心の闇も描き切って無いと思うのですが・・・どうでしょうか・・・

三悪人も罪を犯した自覚すら無いから悔い改める事もない様に思うんですけど・・・わざわざ登場人物として出す必要があったんでしょうか・・・

ペテロの悔い改めに代表される揺るぎない決心とか新たなる決意とかの描写とか無かったし、犯した罪を償うために心の闇とか良心とかの葛藤も描いてないような気がするんですが・・・

日本中を巻き込んだ犯罪とか悪の伝染については視聴者が希望して作家さんに書いてもらってるわけではなく、作家ご自身が視聴者や読者に向けてこの小説やドラマの核として日本中を巻き込んだ犯罪とか悪の伝染や悔い改めることを発信しているわけですからそれを期待してはいけないとなると・・・
 
この作家さん結局なにをテーマにしてこの小説を書いたのですかね・・・
私にとっては非常に残念なドラマでした。

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名前無し

「足元をすくわれた」の解釈、これ私には難しいです。

>橋下の「足元をすくわれた」は、井手の密会写真のことかと思ったのですが。
>井手は橋下に、知ってるぞ、と言ったのだと。

それも考えられるでしょうが、疑問もあります。
森閣下の家から立ち去ったあと、杉村の携帯に井手から写真とメールが届きます。文面はこうです。
「橋本にも同じものを送った」「みんな終わりだ」

写真をこのタイミングで送っていることから、橋本に「知ってるぞ」と言ったのはこの時点に思えます。それに加えて「杉村にバラしたぞ」と教えているでしょう。すぐさま橋本は菜穂子に連絡をとり、覚悟を決めた菜穂子は杉村に背中を向けて待っているという流れが自然かと思うのですが。あの橋本発言はこの前ですから。

「最初、私には打算がありました。私は本来そういう男なんですよ。でも、すぐに足元をすくわれました」

一応、私の解釈としては、最初、橋本が菜穂子に近づいていったのには打算が含まれていました。しかし、すぐに純粋に菜穂子が好きだという気持ちのほうが、打算をはるかに上回っていることに気づきます。その気持ちによって、打算的な自分の足元がすくわれたのだ・・・という心理的な告白です。当たっているかどうかは分かりませんが。

>意外と探偵になった(決めてかかってますが・笑)杉村を影であれこれ支えるのが井手になってたら、びっくりだ。

あ、その井手弥七、ちょっと見てみたいですね

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名前無し

菜穂子の裏切りによる悪があまりにも衝撃的で
バスジャック事件も詐欺事件も、すっかり飛んでしまった。
菜穂子のことは、前作からずっと共感できない女性ではあったけど
この裏切りも、独白からの一連の言動も、とても理解できない。
妾の子とはいえ、一族の中で浮くことなく父親からは愛され、
裕福な暮らし、誠実な夫、とても恵まれていると思うのに
理想通りに進まないことに不満を抱いていただけにしか見えない。
でも、100歩菜穂子の気持ちに寄り添うとしたら
自分の幸せのために、杉村からあらゆるものを奪い、
針のむしろに立たせていることへの罪悪感にも似た気持ちが
彼女の中に常にあって、その報いがいつかくるのではないか
という恐怖と、そしていつか杉村を失うのではないかという不安が
彼女の心をむしばんでいた。
そしてその不安に耐え切れず、自らそれを壊す手段を取った。
物凄く愚かなことで自分には理解できないけれど
杉村にもう少し、打算的な部分や狡猾さがあったら、
菜穂子もここまで心が押しつぶされることはなかったのかもと思う。
いずれにしても、恵まれ過ぎのお嬢さまの我儘にしか感じないけれど
杉村が自由になれたから、幸せだったんだと思うことにする。
そして最後の、間野さんスルーは、それを受けての彼女の微笑みが
これで良かったと言っていると思う。

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ペテロの葬列